サン・ルイス・オビスポ周辺探訪とは、筆者が2021年のレイバーデイ連休に、カリフォルニア州のやや南に位置するサン・ルイス・オビスポ周辺を探訪した記録である。ソルバングを後にした筆者は今朝来た道を戻る。そのまま戻っても時間を持て余すので、できるだけ寄り道を試みる。246号線のダチョウ牧場は素通りし、101号線と交差する場所でガソリンを入れ、ついでにスーパーマーケットに入って地元ワインを眺めたりして少し時間を潰した。あてはないので、とりあえず来るときに通ったサンタマリアという町に立ち寄ろうと思い101号線を北上する。日本では菅総理大臣が次期総裁選に立候補しないことを決め、河野さん、岸田さん、高市さんに野田さんと、なかなかのガチンコ勝負が繰り広げられる模様だ。党内選挙の方が議員選挙より盛り上がるのだから、野党はいつでも全くの蚊帳の外でかわいそうだ。
この探訪の詳細(のつづき)は以下の通りだ参考にしてもらいたい。
①サンタマリアには何もない
ソルバングから車で30分ほど101号を北上すると、サンタマリアという町がある。“サンタマリア”とはイタリア語やスペイン語などで『聖母マリア』の呼称であり、その響きにはどことなく魅惑的なものがある。グーグルマップからの情報では“何もない”ことがわかっていても、いちおう寄ってみようと思わせるほどの力があった。だから立ち寄ったのだが、果たして旅行者の目を引くものは何もなかった。メキシコ系の人々の多い町で、車線の多いメインストリートにはメキシコレストランやベーカリー、ウェスタンファッションの店などが並んでいるだけだ。メインストリートを東進し続けると町を抜け、そこは広大な農地になっている。サンタマリアは農業の町なのだ。
②ハヤシ・ベジタブルスタンドへ
広大な農地のドライブは気持ちがいいのでそのまま進むことにした。北へ向かえばいずれサン・ルイス・オビスポに着くのだから、よい時間潰しである。サリナスで見た光景と同じく収穫だけは今も人の手が必要なようで、一部の畑ではメキシコ人がたくさん畑でうごめいている。そこで筆者はハヤシ・ベジタブルスタンドのことを思い出した。旅行の計画中にたまたまグーグル地図で見つけた路上の八百屋で、“ハヤシ”という名からきっと日系の人によるお店だと思って記憶していたのだ。サンタマリアの広大な農地で再び検索すれば、それは20分ほど北上したオセアノという小さな町にあるということだったので、そこへ行ってみることにしたのだ。
③ハヤシ・ベジタブルスタンド
1号線はオセアノに入るところで直角に曲がり、それを曲がるととすぐ左手にハヤシ・ベジタブルスタンドがある。そこはいたって普通の野菜果物直売所だが、“ジャパン・クオリティ”の血脈を残している所為か客が後を絶たず、次々に車がやってきている。筆者は野菜・果物の目利きではないが、どれも元気そうだ。大きな看板にはイチゴに顔が描かれたキャラクターが、野菜を抱えてにっこり笑っている。その痘痕だらけの顔は日本人の趣味ではないと思われるが、どこどなく高橋陽一風の画にジャパンを感じる。せっかくだから何か買うものがないかと物色し、ハヤシ特製トマトドレッシングと桃をひとつ購入した。店員は皆メキシコ風で日系の雰囲気は残っていなかったが、唯一レジに立つまだ10代と思われる女店員の目が切れ長で、ややアジア美人の面影があった。『あなたはもしかしてハヤシさんですか?』と聞いてみようかと思ったが、近づけば胸元をざっくりあけたシャツからはけっこうな爆乳が剥き出ていたのですぐに気後れし、タンタンと商品を購入したのだった。かつての日系移民が開いた農場がまだこうして生きている。そこに出会えたことで筆者は少なからず幸せを感じたのだった。
その後は1号線をふらふら北上し、ピスモビーチなどを探訪しながらサン・ルイス・オビスポへと帰ってきたのだ。なかなか充実した2日目だったと思い満足げに安宿に戻ると、隣やその隣の部屋では結婚パーテイー客のカップルが宿泊しており、女らが派手ないでたちでウロウロしていたので再びモンモンとした。とりあえず疲れをとるために少し眠る。『ハヤシの爆乳娘の夢でも見るかな』と思ったが、特段エロい夢を見ることはなく空腹で目が覚めた。腹が減る限り旅は続く。
この探訪の詳細(のつづき)は以下の通りだ参考にしてもらいたい。
①サンタマリアには何もない
ソルバングから車で30分ほど101号を北上すると、サンタマリアという町がある。“サンタマリア”とはイタリア語やスペイン語などで『聖母マリア』の呼称であり、その響きにはどことなく魅惑的なものがある。グーグルマップからの情報では“何もない”ことがわかっていても、いちおう寄ってみようと思わせるほどの力があった。だから立ち寄ったのだが、果たして旅行者の目を引くものは何もなかった。メキシコ系の人々の多い町で、車線の多いメインストリートにはメキシコレストランやベーカリー、ウェスタンファッションの店などが並んでいるだけだ。メインストリートを東進し続けると町を抜け、そこは広大な農地になっている。サンタマリアは農業の町なのだ。
②ハヤシ・ベジタブルスタンドへ
広大な農地のドライブは気持ちがいいのでそのまま進むことにした。北へ向かえばいずれサン・ルイス・オビスポに着くのだから、よい時間潰しである。サリナスで見た光景と同じく収穫だけは今も人の手が必要なようで、一部の畑ではメキシコ人がたくさん畑でうごめいている。そこで筆者はハヤシ・ベジタブルスタンドのことを思い出した。旅行の計画中にたまたまグーグル地図で見つけた路上の八百屋で、“ハヤシ”という名からきっと日系の人によるお店だと思って記憶していたのだ。サンタマリアの広大な農地で再び検索すれば、それは20分ほど北上したオセアノという小さな町にあるということだったので、そこへ行ってみることにしたのだ。
③ハヤシ・ベジタブルスタンド
1号線はオセアノに入るところで直角に曲がり、それを曲がるととすぐ左手にハヤシ・ベジタブルスタンドがある。そこはいたって普通の野菜果物直売所だが、“ジャパン・クオリティ”の血脈を残している所為か客が後を絶たず、次々に車がやってきている。筆者は野菜・果物の目利きではないが、どれも元気そうだ。大きな看板にはイチゴに顔が描かれたキャラクターが、野菜を抱えてにっこり笑っている。その痘痕だらけの顔は日本人の趣味ではないと思われるが、どこどなく高橋陽一風の画にジャパンを感じる。せっかくだから何か買うものがないかと物色し、ハヤシ特製トマトドレッシングと桃をひとつ購入した。店員は皆メキシコ風で日系の雰囲気は残っていなかったが、唯一レジに立つまだ10代と思われる女店員の目が切れ長で、ややアジア美人の面影があった。『あなたはもしかしてハヤシさんですか?』と聞いてみようかと思ったが、近づけば胸元をざっくりあけたシャツからはけっこうな爆乳が剥き出ていたのですぐに気後れし、タンタンと商品を購入したのだった。かつての日系移民が開いた農場がまだこうして生きている。そこに出会えたことで筆者は少なからず幸せを感じたのだった。
その後は1号線をふらふら北上し、ピスモビーチなどを探訪しながらサン・ルイス・オビスポへと帰ってきたのだ。なかなか充実した2日目だったと思い満足げに安宿に戻ると、隣やその隣の部屋では結婚パーテイー客のカップルが宿泊しており、女らが派手ないでたちでウロウロしていたので再びモンモンとした。とりあえず疲れをとるために少し眠る。『ハヤシの爆乳娘の夢でも見るかな』と思ったが、特段エロい夢を見ることはなく空腹で目が覚めた。腹が減る限り旅は続く。