ケーブル・カー博物館は、サンフランシスコのダウタウンにある博物館だ。チャイナタウンのすぐ東側のブロックに位置しているので、30代独身日本式サラリーマン諸氏がチャイナタウンで市場を覗いたり、漢方薬品店を冷やかしたりしても思うように時間を潰すことができず、仕方がなくポーツマス・スクエアで前衛演劇を観賞してアバンギャルドな気分に浸ってみても、やっぱり思ったほど時間が経っていない場合に備えて紹介しておきたい施設である。日本で言うケーブルカーは、筑波山や箱根山、鞍馬山や妙見山などの観光地としての“山”を登るための手段として利用されている一方で、サンフランシスコのケーブル・カーはダウンタウンの中を縫うように走っており、鉄道マニアならずともその仕組みや歴史に多少の興味を惹かれることだろう。
この施設の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①立地
チャイナタウンの中央を東西に走るワシントン通りの坂を上っていくと、中華の喧騒は次第に薄らぎ、左手の坂の上に高級ホテル群が見える落ち着いたブロックに入る。そうするとすぐにレンガ作りの大きな建物が眼前に現れる。それがケーブル・カー博物館だが、他にも行き方はいくらでもあるので適当に調べるといいだろう。
②ケーブル・カー
ケーブル・カーには“つるべ式”と“循環式”があり、どちらもケーブルを電気などの動力で動かすことで、それに接続された車両を動かすものを言うようだ。つまり車両自体には動力がない。山を登るケーブル・カーは“つるべ”式で、U字に張ったケーブル両端に車両を接続し、一方を引き上げる(登山)ことでもう一方が下がる(下山)仕組みになっている。それに対して循環式は環状のケーブルが動力でぐるぐる回っており、それに接続された車両もまたぐるぐると回る仕組みになっている。サンフランシスコのケーブル・カーは循環式だ。(以上、ウィキペデイアより)
③ケーブル・カー博物館
この博物館は無料だ。ヒラー航空博物館や、サクラメントの鉄道博物館のようなマネキン付き小児向けの楽しい博物館を期待していたが、それらとは違った。あまり具体的に記述すると諸氏らの楽しみを奪いかねないので差し控えるが、いつから、どのようにケーブル・カーが動いているのかを真面目に勉強できる施設になっている。小児は少ない。ここを訪れた後に実際に動いているケーブル・カーを目にすると、運転手の動きやグリッパーの位置や、ケーブルの音などに敏感に反応するようになるだろう。
サンフランシスコの象徴のように扱われているケーブル・カーも、今では交通機関というよりは観光のための乗り物になっているようだ。乗客たちは連れ合いたちと楽しそうにカメラを片手に笑顔を見せている。30代日本式独身サラリーマンが、単独で乗り込むのはなかなか至難の業であるように感じたが、博物館には独りで訪れている人々が多くいたので安心していいだろう。鑑賞を終え、再び坂を下りるとポーツマス・スクエアではまだ前衛演劇が続いており、老父が高らかにニンゲンの尊厳を歌い上げているので、明日からも強く生きようと思えてくるが、他にも帰り方はいくらでもあるので適当に調べるといいだろう。
この施設の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①立地
チャイナタウンの中央を東西に走るワシントン通りの坂を上っていくと、中華の喧騒は次第に薄らぎ、左手の坂の上に高級ホテル群が見える落ち着いたブロックに入る。そうするとすぐにレンガ作りの大きな建物が眼前に現れる。それがケーブル・カー博物館だが、他にも行き方はいくらでもあるので適当に調べるといいだろう。
②ケーブル・カー
ケーブル・カーには“つるべ式”と“循環式”があり、どちらもケーブルを電気などの動力で動かすことで、それに接続された車両を動かすものを言うようだ。つまり車両自体には動力がない。山を登るケーブル・カーは“つるべ”式で、U字に張ったケーブル両端に車両を接続し、一方を引き上げる(登山)ことでもう一方が下がる(下山)仕組みになっている。それに対して循環式は環状のケーブルが動力でぐるぐる回っており、それに接続された車両もまたぐるぐると回る仕組みになっている。サンフランシスコのケーブル・カーは循環式だ。(以上、ウィキペデイアより)
③ケーブル・カー博物館
この博物館は無料だ。ヒラー航空博物館や、サクラメントの鉄道博物館のようなマネキン付き小児向けの楽しい博物館を期待していたが、それらとは違った。あまり具体的に記述すると諸氏らの楽しみを奪いかねないので差し控えるが、いつから、どのようにケーブル・カーが動いているのかを真面目に勉強できる施設になっている。小児は少ない。ここを訪れた後に実際に動いているケーブル・カーを目にすると、運転手の動きやグリッパーの位置や、ケーブルの音などに敏感に反応するようになるだろう。
サンフランシスコの象徴のように扱われているケーブル・カーも、今では交通機関というよりは観光のための乗り物になっているようだ。乗客たちは連れ合いたちと楽しそうにカメラを片手に笑顔を見せている。30代日本式独身サラリーマンが、単独で乗り込むのはなかなか至難の業であるように感じたが、博物館には独りで訪れている人々が多くいたので安心していいだろう。鑑賞を終え、再び坂を下りるとポーツマス・スクエアではまだ前衛演劇が続いており、老父が高らかにニンゲンの尊厳を歌い上げているので、明日からも強く生きようと思えてくるが、他にも帰り方はいくらでもあるので適当に調べるといいだろう。