ディープエディ・ウォッカとは、テキサス産のウォッカの銘柄だ。五反田の居酒屋“多吉”にて“チューハイ”を飲み、そのすっきりとした味わいとうっすらと感じられる男臭さに、『チューハイも悪くないな』と思ったのだった。春のコネチカットは日本と同じように時折しとしとと雨が降る。それは若葉・新芽を育む生物にとっては恵みであろうが、30代独身日本式サラリーマンの週末の長屋は雨雲の所為で薄暗く、黴菌に目を付けられそうなくらいじめじめしており、何かスカっとした飲み物が欲しくなる。なので酒屋へ向かった。
ディープエディ・ウォッカの特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①チューハイ
チューハイは酎ハイ、つまり焼酎ハイボールの略であると理解していたが、万一のためにウィキペディアで確かめたところ、その理解で良かったようだ。だが現在では焼酎よりも安価なウォッカがベースになっている場合が多いということなので、目下慢性的な焼酎不足に悩まされているコネチカット州でも簡単にチューハイを作ることができるということが分ったのだ。
②ディープエディ・ウォッカ
ウォッカは米国人にとても好まれているようで、酒屋には非常に多くの種類のウォッカが売られている。そのため好みの物を見つけるのはたいへん困難だ。絞り込みのために筆者は、まずは初心者向けのフルーツ入りのウォッカを購入しようと決めて酒場を練り歩き、このディープエディ・ウォッカを手に取った。桟橋に腰を掛けた水着の女性がつま先を水面につける夏らしい図柄が、いかにもすっきりと飲めそうな雰囲気であり、何より米国テキサス産オースティン産のウォッカということで心がときめいた。レモン、ピンクグレープ、オレンジ、グランベリーなどの加えられた果実によっていくつかの種類があり、ディープエディ・ウォッカの瓶が並ぶ棚はいろどりが鮮やかだ。
③テキサス州オースティンア産ウォッカ
オースティン産ウォッカについて少し調べてみたところ、その歴史は新しく初めて生産されたのは1997年とのことで、トウモロコシを原材料とした甘みのあるウォッカがTITO社によって販売されたのをきっかけに、オースティンでは多くのウォッカ会社が設立され始めたとのことだ。極寒のロシアやポーランドで細々と飲み伝えられてきたウォッカが、ロシア革命の亡命者によって西欧諸国に伝わり、ついには夏には気温が40度近くになるオースティンで生産されるようになったのだから、コサック兵の家族もさぞやびっくりしていることだろう。
④ディープエディ・ウォッカ ピンクグレープ味(ルビーレッド)
筆者はレモン味とオレンジ味、そしてこのピンクグレープフルーツ味を試したが、ピンクグレープフルーツ味が最高だ。30代独身日本式サラリーマンの部屋に必ずある誰かの結婚披露宴でもらった使いようのないガラスのコップに氷をたっぷりと入れ、それの9.5割分に炭酸水を入れる。そして残りの5%にディープエディを注ぎ込むと、注がれた涼し気なピンクの液体は幕が下りるようにゆっくりと広がっていき、細やかな炭酸の泡とすれ違う。その様を見ているだけで気持ちがよく、それをぐいと飲み干せば、グレープフルーツの酸味・甘み・苦みが絶妙にアルコールとシンクロし心地よく酔っ払う。
ついこの前までは幻の麦焼酎“TONBO”を珍重し、品薄になるのを警戒して『今後毎週これを購入することになるから、心しておくように』と丁寧な英語で店員の言明しておいたにも関わらず、最近はめっきりこのディープエディ・ウォッカ ピンクグレープ味を買い求める。店員はきっと「この30代独身日本式サラリーマン、さては趣向を変えたな」などと思っているに違いない。だがヒトの趣向はいつも変化しているのだから、昔の自分と今の自分がまるで違っていても恥ずかしいことではない。さて筆者は先日日本からアメリカの便で、ラズウェル細木先生の“酒の細道”をニヤニヤと読みふけっていたところ、ふと隣を見ると30代サラリーマン風の男性が非常に高尚な本を真剣に読んでおり、これはさすがに恥ずかしかった。
ディープエディ・ウォッカの特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①チューハイ
チューハイは酎ハイ、つまり焼酎ハイボールの略であると理解していたが、万一のためにウィキペディアで確かめたところ、その理解で良かったようだ。だが現在では焼酎よりも安価なウォッカがベースになっている場合が多いということなので、目下慢性的な焼酎不足に悩まされているコネチカット州でも簡単にチューハイを作ることができるということが分ったのだ。
②ディープエディ・ウォッカ
ウォッカは米国人にとても好まれているようで、酒屋には非常に多くの種類のウォッカが売られている。そのため好みの物を見つけるのはたいへん困難だ。絞り込みのために筆者は、まずは初心者向けのフルーツ入りのウォッカを購入しようと決めて酒場を練り歩き、このディープエディ・ウォッカを手に取った。桟橋に腰を掛けた水着の女性がつま先を水面につける夏らしい図柄が、いかにもすっきりと飲めそうな雰囲気であり、何より米国テキサス産オースティン産のウォッカということで心がときめいた。レモン、ピンクグレープ、オレンジ、グランベリーなどの加えられた果実によっていくつかの種類があり、ディープエディ・ウォッカの瓶が並ぶ棚はいろどりが鮮やかだ。
③テキサス州オースティンア産ウォッカ
オースティン産ウォッカについて少し調べてみたところ、その歴史は新しく初めて生産されたのは1997年とのことで、トウモロコシを原材料とした甘みのあるウォッカがTITO社によって販売されたのをきっかけに、オースティンでは多くのウォッカ会社が設立され始めたとのことだ。極寒のロシアやポーランドで細々と飲み伝えられてきたウォッカが、ロシア革命の亡命者によって西欧諸国に伝わり、ついには夏には気温が40度近くになるオースティンで生産されるようになったのだから、コサック兵の家族もさぞやびっくりしていることだろう。
④ディープエディ・ウォッカ ピンクグレープ味(ルビーレッド)
筆者はレモン味とオレンジ味、そしてこのピンクグレープフルーツ味を試したが、ピンクグレープフルーツ味が最高だ。30代独身日本式サラリーマンの部屋に必ずある誰かの結婚披露宴でもらった使いようのないガラスのコップに氷をたっぷりと入れ、それの9.5割分に炭酸水を入れる。そして残りの5%にディープエディを注ぎ込むと、注がれた涼し気なピンクの液体は幕が下りるようにゆっくりと広がっていき、細やかな炭酸の泡とすれ違う。その様を見ているだけで気持ちがよく、それをぐいと飲み干せば、グレープフルーツの酸味・甘み・苦みが絶妙にアルコールとシンクロし心地よく酔っ払う。
ついこの前までは幻の麦焼酎“TONBO”を珍重し、品薄になるのを警戒して『今後毎週これを購入することになるから、心しておくように』と丁寧な英語で店員の言明しておいたにも関わらず、最近はめっきりこのディープエディ・ウォッカ ピンクグレープ味を買い求める。店員はきっと「この30代独身日本式サラリーマン、さては趣向を変えたな」などと思っているに違いない。だがヒトの趣向はいつも変化しているのだから、昔の自分と今の自分がまるで違っていても恥ずかしいことではない。さて筆者は先日日本からアメリカの便で、ラズウェル細木先生の“酒の細道”をニヤニヤと読みふけっていたところ、ふと隣を見ると30代サラリーマン風の男性が非常に高尚な本を真剣に読んでおり、これはさすがに恥ずかしかった。