ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

北京胡道

2017-09-15 22:25:51 | 食事
 北京胡道は、サンマテオ市にある中華料理屋だ。頸椎を損傷し、首から下が全く動かなくなってしまった高山善廣氏のことを想うと、その存在の意味が薄く、ふいにいなくなっても何事もなかったかのように毎日が進みそうな30代独身日本式サラリーマンでも、一日一日を大切にしたいと思うと共に、首から上が機能しない場合と、首から下が機能しない場合を想像するに、やはり人間が“生きている”ことの定義は首から上の方にあるような気になる。思考することや他者との関係性を構築することがニンゲンの本質だとニンゲンは思う。そして今日も何か食べて、お酒を呑まないと気が済まない30代独身日本式サラリーマン諸氏に、今回は北京胡道を紹介します。



このお店の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①立地
北京胡道は、サンマテオ市の南端付近の42番通りに位置する。サンマテオ市内のエル・カミノ通りから直角に折れる通りには、あの25番通りや37番通りなど商業エリアになっている通りがあり、42番もドラッグストアや酒店、スーパーマーケット等がある小さい商業ゾーンになっている。北京胡道はその中にあり、隣のお店も中華料理屋になっているが、圧倒的に北京胡道の方が人気なようだ。


②内装、雰囲気
奥行きのある店内の内装は安作りで、中華食堂という名がぴったりだ。特長的なのは壁に描かれた画である。卓を囲んで食事をしていたり、饅頭が蒸しあがるのを楽しそうに待つ、清朝時代の辮髪姿の男性たちが沢山描かれていて、見ていて楽しい。お店に“胡”の文字を使用していることもあり、女真族系の人々により経営されているのかも知れない。店員は英語は拙く、中国語が流暢で、表情も豊かで、ホスピタリティも高い。無表情で『ガシャン』と音を立てて卓に食器を置く人々とは別な民族のようにも思える。(そういえばBストリートの北京面食館の人々も優しい人たちばかりであったが、北方の人々の方が気性が穏やかなのであろうか)


③メニュー、味
羊肉串や、豚耳などのおつまみメニューが比較的豊富で、しかも新鮮で旨い。青島ビールもよく冷えており、壁画の中の男たちと混じって飲酒しているかのような気分に浸れる。木須肉や水餃子も量が多すぎず、一人で複数のメニューを楽しめるのもとても嬉しい。日本人の味覚に合った味付けで、辛すぎず、脂こくもない。クオリティーの高い大衆料理を食べることができ、なかなかどうして久々に当たりのお店だ。



 世の中には誰に言っても信じてもらえない真実と、誰もが疑わない嘘があり、それはその場の空気や常識や先入観で決まってしまうことがある。筆者は、小学校のプール時間の前に友人らとふざけ合っていたときに、何かのはずみで口からよだれが垂れ、それが穿いていた海パンのちょうど股間の部分に落ちたことがあった。それはどう見てもお漏らしのシミであり、その状態で準備体操などを行う羽目になった所為で、クラスの男女にこっぴどくからかわれた。どれだけ必死に“これはよだれだ”とプールサイドで世界に訴えたところで、そんなウソみたいな真実は誰も信じない。自分でも真実を訴えているにも関わらず、まるで嘘をついているかのような苦しい気持ちになった。これならもう、本当に漏らしていた方が楽だと思った。その時の気持ちを忘れないように、いつもできるだけ本当っぽいブログ作りに勤しんでいます。

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