ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

プログレッソの缶詰で雑炊

2020-07-30 11:41:37 | 生活
 プログレッソの缶詰で雑炊とは、アメリカならどこでも売っているプログレッソ社製調理済み缶詰に白米を混ぜ、加熱したものを言う。30代独身日本式サラリーマンは職場では中堅社員と呼ばれ、経験と体力を備えた働き盛りと見なされているが、長屋では炊事洗濯もそつなくこなさなくてはならないので毎日たいへんだ。疲れた帰り路ではついつい外食や、出来合いの総菜を買って帰ることも多いが、毎日それでは出費が嵩む。それにアメリカの冷凍食品やインスタントフードはハズレも多く、疲れて帰ってハズレを引くと生きる気力が失せ、YOUTUBEでニッキューナナのコントをひたすら見る夜を迎えることになる。そこで30代独身日本式サラリーマンなら誰でも好きな雑炊を、お手軽なプログレッソの缶詰で作ってしまおうという企画です。


この雑炊の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①プログレッソ社の缶詰
アメリカのスーパーマーケットならどこでだって、青色のプログレッソ社の缶詰が棚の上から下までをずらりと占領しているのを見ることができる。その隣で同じく棚を占領しているのがもう一つの大手の缶詰会社、キャンベル社なのだが、個人的にはその赤色の不健康そうでアグレッシブなデザインの缶よりも、プログレッソ社の缶詰が手に取りやすい。さて、そのプログレッソ社はもともとニューオリーンズでトマトの輸入業で成功していたイタリア系アメリカ人のところに、小さな缶詰食品を経営していた男が話を持ち掛けてできた会社だそうで、設立は1925年。その後は複数の会社に買収されているようだ。雑炊の作り方はいたってシンプルで、缶詰の中身と冷えた米を鍋に入れてグツグツするだけであり、下記が筆者が複数の缶詰で実践した記録だ。



②ニューイングランド・クラムチャウダー缶詰雑炊
プログレッソの缶詰の中で日本人が安心して購入できるのがニューイングランド・クラムチャウダーだ。牛乳ベースのニューイングランド・クラムチャウダーに米を混ぜる行為は筆者にとっては勇気の要ることであったが、西洋にはオートミールと呼ばれるものもあるし、やってみた。結果は悪くない。わずかに、ほんのわずかにだけ香る貝の風味にまったりとしたクリームソースと米はよく合わさり、まぁリゾッドのような感じに仕上がる。ただやはり甘めの味付けが物足りず、それにミルキーな香りがしつこいので、筆者はあらびき胡椒を振りかけスパイシーに仕上げて平らげた。白ワインと一緒に食べられるクリームシーフード雑炊といったところだ。


③マンハッタン・クラムチャウダー
続いてトマトをベースにしたマンハッタン・クラムチャウダー雑炊に挑戦してみた。ニューイングランド・クラムチャウダーに比べると海の香りが比較的強く感じられ、それにクリームのこってりがないのでさらさらと本来の雑炊感覚で食べられるのでこれはおすすめだ。トマトの他にセロリやニンジンなどの30代独身日本式サラリーマンが摂取したい野菜が入っているのも魅力だ。しかしこれもやや甘めなので、筆者はやはりあらびき胡椒をふりかける。タバスコを使うのも良いらしい。



③チキン&ワイルドライス
この缶詰を見て筆者はすぐに、“これならアメリカ風鳥雑炊なので安心して食べられるに違いない。しかもすでに『ワイルドライス』が入っているのだから雑炊にはぴったりなはず”という安易な期待を抱いた。だが結果は可もなく不可もなくといった感じだ。上の二つは“雑炊”と言いながらもリゾットとして食べる感覚で楽しめたのだが、このチキン&ワイルドライスは“雑炊”を期待してしまう所為で評価が落ちるという悲しい結末だ。やっぱり玉ねぎパウダーや砂糖の甘さが筆者の癇に障るようだ。それにどうも日本の鳥出汁とアメリカのチキンスープは根本的に何かが違う気がする。



④チキン&ソーセージ ガンボ
これがまさに大当たりで、筆者は嬉しさのあまり長屋で一人、思わずデストラーデ選手なみのガッツポーズをしてしまったのだった。まぁガンボはそもそもがクレオールの人々にとっての雑炊なので旨いのは当たり前といえばそうなのだが、改めてルイジアナがフランス領であったことに感謝しなくてはいけないと思った。ルイジアナはアメリカの味覚の最後の希望といってもいいだろう。トマト、セロリ、オクラ、パプリカにコーンなど野菜のごった煮に鳥スープ、それに胡椒味の効いたソーセージがグチャグチャに混ぜ合わされた深みのある味は、ビールとよく合うホットな雑炊になる。雑炊のように米と混ぜ合わせず、カレーライスのように分離しておいてスプーンで少しずつ混ぜながら食べるのもお勧めただ。



 ニューイングランドの夏はきちんと暑いのに異常に過ごしやすく、物足りないほどだ。原因はエロスの不足にある。熱気の中涙で夏を終える高校球児にそれを見つめるネット裏の女学生、数年の地下暮らしを経てただただ交尾のために地上へ這い出て果てた後に路上で死を迎えるセミ、死者を迎える盆祭りで浴衣姿で汗ばむ女、遊泳禁止区域に呼ばれるように惹き込まれて溺れ死ぬ男、夕立ちが湿らせたアスファルトから漂う甘美な匂い、そしてカルピス。エロスの纏う日本の夏に慣れ親しんだ30代独身日本式サラリーマンにとって、ニューイングランドの夏は刺激が薄すぎて、ついついニッキューナナのコントをひたすら見る夜を迎えることになる。


コルソンのカップヌードル

2020-07-22 04:29:05 | 生活
 コルソンのカップヌードルとは、筆者がオリーブバザールで購入するカップラーメンのことだ。ベルリン市にあるムスリム系スーパーマーケットのオリーブバザールには、暇なときにふらりと立ち寄るように心がけているのだが、ギリギリ30代独身日本式サラリーマンに馴染みのあるキャッチーな商品はほとんど見られず、たいていは豆の缶詰と飲むヨーグルトと、スルタンという名のメーカーのイワシのオイル漬け缶詰を買うばかりなのだ。だが先日思いがけずカップラーメンを見つけたので早速購入してみた。このオリーブバザールは、レジのイスラーム女性が映画に出てきそうなほどの厚めのメイクのすこぶる美人で、買い物をするのが嬉しい。


このカップヌードルの特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①コルソン・カップヌードル
コルソン・カップヌードルは我々の良く知る日清のカップヌードルより一回り小ぶりサイズで、おそらく主食というよりスープ替わりの商品のように思われる。オリーブバザールには“Fiery Chatpata”、“Smoky Tikka”の二つの種類が売られており、どちらにもカップの前面にKOLSONという英語表記のレタリングがトマトのかたちをしたロゴに白抜きされている。このいかにもな商品名と、内容物表示や作り方説明に英語と併記されたアラブ風文字が筆者の心を惹きつけ、置いてあった2種を買い物かごに放り込んだ。


②コルソン社
長屋へ戻りコルソン社について調べると、元々は1940年代から続くパキスタンの食料品会社であったものが、何とロッテ社に買収され、コルソンと名を改めたのだそうだ。在日韓国人の重光武雄が一代で築き上げたロッテグループの力が遠くパキスタンまで及んでいることを知り、筆者は驚いたのだった。それに日本で生まれたカップラーメン文化がイスラームの人々にも受け入れられていることも感慨深い。尚、パキスタンは植民地時代の名残から英語が公用語として認められているということであり、カップに表記されている文字が英語である点も合点がいった。さて、早速試食しよう。


③“Fiery Chatpata”味
注ぐ湯の量はカップの六分目までで、日本のカップヌードルに比べるとやや少ない。以前紹介した日清のヒンディーカップヌードルと同様に中にフォークが入っているので湯を注ぐ前に取り出しておきたい。湯を注ぎ待つこと5分、部屋にはスパイスの香りがやんわりと広がる。味の方はというと、クミン・コリアンダー・シナモン・マンゴー・チリなどの香辛料の粉が入っているとのことだが、きわめてあっさりしており、酸っぱさが際立つ。酸っぱさ8・辛み2・コク0といったところだ。スープにとろみはなく麺とのからみも良くない。やはり主食というよりスープ感覚の商品なのだろうと思われた。とにかく酸っぱくてライスともあまり合わない。


④“Smoky Tikka”味
続いて “Smoky Tikka”味。挑戦する前に、Tikkaについて調べると、これはどうもパキスタンや北インドでの焼き鳥のことのようだったので、“Smoky Tikka”味には期待が高まった。やはりスープは酸味が強調されているものの、“Fiery Chatpata”味に比べるとマイルドで、それにスモークしたチキンのコクと混じり合って酸味も心地よい、バランスのよい逸品だ。オリーブバザールで買い求める商品が増え、ムスリム美女との会える頻度が増すこともなかなか嬉しい。


 潜在コロナ感染者としての在宅勤務期間を終えた筆者は久々に出社した。平凡で怠け者で、気が小さく、ただただ暮らしのために働いている30代独身日本式サラリーマンにとっては、自由度の高い職場空間は案外不自由だということを、久々にきちんと始業から就業まで拘束されたときの安心感で再認識した。筆者はろくでなし子さんの大ファンなのだが、非凡で野心的で、気が強く、人生に明確な目標を持つ人々にとって邪魔に思えるルールや風習に、無意識のうちに支えられている庶民がいるのだ。危険なのは“無意識”というところだ。無意識だから、“こんなルール要らないじゃん”と言われたときは“そうかもな”と思い、ルールが無くなって初めて不安になる。

ウォッカのハードサイダー割り

2020-07-09 10:20:48 | 生活
 ウォッカのハードサイダー割りとは、筆者が2020年の夏に編み出した清涼感がありつつも、ガツンとくるカクテルレシピだ。実は先日筆者の上司にコロナウイルス陽性が確認された。彼は独立記念日の連休にメイン州へキャンプへ出かける計画を立てたものの、メイン州には陰性の証明がなければ入れないことが判明したため、無症状にも関わらず検査を受けたのだった。そしてまさかの陽性判定を食らってしまい、巻き添えで筆者も濃厚接触者として在宅勤務となり、せっかくの連休も何となく外出しにくい気持ちになったのだった。とはいえ長屋でずっとじっとするのも辛いので、近所の酒屋へ何度か出向いたのだ。


このカクテルの特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。



①ハードサイダー
これはニューイングランドでは広く売られているリンゴを原料としたアルコール飲料で、やっぱりウィキペディアで調べるとヨーロッパでは非常に一般的なアルコール飲料なのだそうだ。本ブログの熱心ま読者諸氏は、筆者が以前にこのハードサイダーの醸造所(ニューイングランド・サイダー・カンパニー)を訪ねたことを憶えておられるかも知れない。そのときは『炭酸はない』と述べてしまったが、市販されているアップルサイダーにはしっかりと炭酸が効いている。酒屋にはいろいろなメーカーのハードサイダーが売られていてどれを選んでよいのか困るのだが、筆者が試飲を重ねた結果、STOWE CIDER HIGH&DRYが一番よいことが判った。


②STOWE CIDER HIGH&DRY
バモント州に醸造所を構えるSTOWE CIDER社のハードサイダーは、缶に描かれた羽の生えたリンゴのロゴとバモントの山並みのデザインがシンプルで手に取りやすい。主に3種の味があり、筆者おすすめのHIGH&DRYはリンゴ100%で砂糖や香料が一切含まれない硬派なハード・サイダーだ。これは本当にアルコール入りのリンゴジュースなのでごくごく飲める爽快感があり、かつビールのような満腹感に襲われないので食事と一緒に長時間楽しめるため、すぐさま筆者のお気に入りとなっていたのだが、アルコール6.5%の割には酩酊感が感じられず、時に物足りなさも感じていたのだ。アルコール濃度がより高いサイダーも売られているのだが、これはこれでりんごジュースのペースで飲むと酷く酔っ払ってしまい具合が悪い。


③ウォッカ
米国におけるウォッカについても以前のブログ、ディープエディ・ウォッカの回で軽く紹介したことを憶えている読者も少なくないだろう。しかし『そうだ、ウォッカをハードサイダーで割ればよいのだ』と思いついたのは、近所の酒屋のインポートウォッカのコーナーで、サントリーの白ウォッカやアイスランド産のウォッカなどの面白そうなものを見つけたからだ。


④ウォッカのハードサイダー割り
冷凍庫で氷点下まで冷やしたとろみがあるウォッカを、氷の入ったグラスに8割注ぎ、最初はそのまましばらくウォッカの味わいを楽しむ。マイナス10度の液体を体内に注げる喜びは、西日で暑苦しい長屋ではなおさら強く感じる。マイナス10度なのに熱くなる喉、ほんのりとしたウォッカの風味、ただ正直に言えばこの時点ではまだウォッカの旨さをそれほど感じない、ただの高アルコール飲料に思える。ウォッカが減るとそれに随時STOWE CIDER HIGH&DRYを足していく。甘酸っぱいリンゴの香りが入った強いアルコールが、がつんがつんと襲ってくるのでさあたいへん。ちびちびと、でもゴクゴクと飲み進め、またSTOWE CIDER HIGH&DRYを足していく。そしてあるときウォッカの旨みを思い知ることになる。ウォッカが薄くなり、ハードサイダーだけになると味がやはり浅薄で、お話にならない気持ちになるのだ。そしてウォッカを再び8割まで注ぎ・・・・


 この飲み方は筆者が発明したと思ったのだが、残念ながらやっぱりこちらではそこそこ普通の飲み方であるようで、ネットには同じことをしている人が散見された。さて、筆者は入社以来、どんなに暇でも“頑張っている様子、仕事している様子”を維持することでここまで昇りつめた自負があるのだが、在宅になってからは、筆者の“様子”を見る人が居ないので、奇妙な不安感に苛まれている。チームのモチベーションを維持する目的においては、“頑張っている様子、仕事している様子”を常にキープできることは、実際に仕事ができる以上に重要な要素であったのだが、こう在宅が続くと、実際に仕事ができるニンゲンの価値が上がり、やがて社会が成果主義に陥る。ギリギリ30代独身日本式サラリーマンの不安は増すばかりというものだ。

イパネマ・カフェ、そしてその周辺

2020-07-03 04:44:25 | 食事
 イパネマ・カフェ、そしてその周辺とはハートフォード市パークストリートの一角にあるポルトガルレストランと、周辺のポルトガル語コミュニティのことだ。2020年6月、ニューイングランドの人々は短い夏を絶対に満喫しなくてはならず、これ以上のコロナ禍の自粛生活は懲り懲りといった状況だ。そのため州政府はコロナの完全な終息とは程遠い状況下にも関わらず、酒場やアミューズメント施設などの限定的な営業を認め始めている。だが悲しいことに筆者の生活はもともと自粛しているようなものだったようで、何かが解禁されても特段影響がありません。


このエリアの特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。



①パークストリート
ハートフォード市のパークストリートはダウンタウンから西へ延びる道で、なかなかディープなエリアだ。ダウンタウン寄りの“Frog Hollow”という名のエリアはプエルトリコからの移民のコミュニティになっていて、それっぽい食堂やバー、服屋が並ぶ。歩く人々も所謂ストリートファッションに身を包んだ褐色のプエルトリコ人が多く、ややこわい。ネットで調べるとやはり夜間には近づかない方がよいエリアとのことだが、コロンビア料理屋やプエルトリコ料理屋、キューバサンドウィッチ屋などがあるので昼間にウロウロするぶんには楽しいものだ。パークストリートをさらに西へ進み84号線の下をくぐるとParksvilleというエリアになり、ここが今回紹介するエリアである。



②Parksville
さて、ウィキペディアによれはParksvilleはハートフォード市による都市開発が最も遅れて為されたエリアであり、1800年代にこの辺りにレンガ製造工場ができてからは、労働者やレンガ職人の町になっていたそうだ。世界大戦後にレンガ産業が廃れると共に人々は去り、代わりにポルトガル人が小さなコミュニティを作った歴史があるとのこと。歩いてみるとFrog Hollowよりはいくらか平和な匂いがする。ニューブリテン市のポーランドコミィニティのように大きくないので、ポルトガルらしさを感じるものは多くないが、ブラジル料理のお店、ポルトガル人用の小さな雑貨屋などが見られる。



③イパネマ・カフェ
このParksvilleには小ぢんまりした葡料理屋が2軒並んでいる。どちらも町の風情に似つかわしくないこじゃれた外観で、向かって左側がイパネマ・カフェだ。筆者が訪ねたのは3月頃、ちょうどコロナ禍の影響でレストランでの飲食が禁止される直前だったので、客足は少なかったのだが、魚介をメインにしたポルトガル料理やワインがなかなかに楽しく、それに店員のイパネマの女が色っぽかったのが記憶に新しい。パエリヤのような数人で楽しむメニューも散見されたが、孤独な筆者は鱈のすり身の揚げ物やエビのピリピリソース炒めなどのアパタイザーを注文するよりなかった。




③ソルマーマーケット
イパネマ・カフェを少しだけ西へゆくと対面に小さな赤いオーニングテントの商店がある。そこはソルマーマーケットと言い、ブラジルやポルトガル料理用の缶詰や粉ものなどの他、一番奥で鮮魚が売られている。この鮮魚コーナーでは割と小ぶりなサイズのレッドスナッパーやポギー等が売られているのが独り暮らしには嬉しい。それに時折“FISH EGG”と言う名で。たぶんポギーの卵が非常に安価で売られていて、他の魚と一緒に買うと店員の親父は“卵はもう無料でいいよ”と袋に入れてくれる。これを持ちかえって醬油で煮ると旨いものだ。



 アメリカでは人権問題を発端として、ついにはコロンブスなどの白人偉人の像を撤去する方向へと向かっている。たしかに歴史にはニンゲンの偏見・無知によるおぞましい悲劇があって、それは変えられない。しかし私たちの存在は、こうして毎日をとりあえず過ごしている事実は、悲しいけれどその悲劇にも依存しているのではないか。仮にタイムマシンがあって、今の正義感を持ってして未然に悲劇を防いだとしたら、立ちどころに私たちの存在が『すぅ』と消えてしまうかも知れない。もっと非道い世の中になっている可能性もある。ニンゲンは孤独だったり、貧しかったり、今現在も過去の歴史のように悲劇に出くわしたりするのだろうが、うまく言えないが、もっと歴史を大きな目で見て、朝に目が覚めること、孤独だが飯が食えること、天気が良好なこと、そんなことを嬉しく思えることを、大きな歴史全体に感謝できないものだろうか。これは歴史から豊かさを享受している側の30代独身日本式サラリーマンの傲慢な考えだろうか。でもこのままでは、きっと次はキング牧師の像が撤去される日がくるだけだ。このように、30代独身日本式サラリーマンは、無意識に自粛しながら色々と無駄なことを考えるのだ。