スプリングスフィールド・ミュージアムとは、マサチューセッツ州スプリングスフィールドにある美術館・博物館である。3月に入りついに春めいてきたニューイングランド地方はほんの少し暖かくなり、長屋の外に出てみるのも悪くないような気がしてくる。しかし日本の春先と同じく雨天・曇天が多く、快活に街歩きというにはまだ早い。そう、お待ちかね久々のミュージアムシリーズの出番なのだ。『趣味ですか。そうですね、あえていうなら美術館巡りですね』“一人でも気後れしない、むしろ一人の方がそれっぽい”そんな30代独身日本式サラリーマンにとって有難い暇つぶし手段を今回はスプリングフィールド・ミュージアムで行ったので報告だ。
このミュージアムの特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①スプリングフィールド
マサチューセッツ州スプリングフィールド市は、91号線でハートフォードから約30分ほどコネチカット川を上ればすぐに着く。マサチューセッツ州第二の都市などと言われるがボストンに比べると遥かに規模は小さく、ダウンタウンは数ブロック程度のオフィス街のみで寂れた雰囲気が漂う。スプリングフィールド・ミュージアムは5つの建物に分かれており、それぞれの建物が2つの美術館、科学博物館、歴史館、そして子供ミュージアムになっている。30代独身日本式サラリーマンは子供ミュージアム以外の4つで暇を潰すことになる。入場料は科学博物館入り口で支払う。5館共通券で20ドルほどだ。
②科学博物館
やや小うるさい児童の数が多いのが気にはなるが、なかなか興味深い展示が並ぶ。特にニューイングランド地方で発見された太古の生物の化石や、アメリカ大陸に住む動物のはく製、モヒカンヘアのネイティブアメリカンの暮らしを再現したコーナーなどはなかなか日本で見ることができない貴重な体験ではあった。が、それほど大きな感動はない。
③美術館1
やや小うるさい児童は科学博物館と子供ミュージアムを訪れるようで、30代独身日本式サラリーマンにとって美術館は居心地がよい。このミシェル&ドナルド・ダモール美術館と言う名の洋館には欧米の絵画が多く展示されている。ミシェル&ドナルド・ダモールさんはニューイングランド地方のスーパーマーケットの創業者夫妻なのだという。“17世紀ドイツ” や “18世紀イタリア” などと国と製作時期で丁寧に小部屋がカテゴリライズされているので美術初心者でも判りやすい。ほとんんどは聴いたことのない人々の作品ばかりだが、所々に大家や、大家の弟子の作品が紛れているので見逃さないようにしたい。また、もう一つの見どころはクーリエ&イブのリトグラフ・コレクションだ。古きアメリカの風景が豊かな色彩で描かれており見ていて楽しい。歌川広重の東海道五十三次に構図が似ている。
④美術館2
もう一つはジョージ・ウォルター・ビンセント・スミス美術館だ。このジョージ~という人は裕福な美術コレクターのようで、彼の収集した作品が展示されている。こちらはアジア・アラビア地域から集めた作品が多く、30代独身日本式サラリーマンとしては日本の火縄銃や甲冑、刀剣などの展示が面白い。これらの骨董品の多くは山中定次郎という古美術商から購入したそうで、この定次郎氏は1894年に大阪から米国に渡り、ニューヨークを拠点にロンドンやパリ、上海にも支店を持ち商売を展開したやり手のようだ。
⑤歴史館
かつてスプリング・フィールドで製造されていたインディアン・バイクがずらりと並ぶのがメインだ。大きな感動はない。
このスプリングフィールド美術館は作品数が多くなく、それぞれ建物が分かれているので、ひとつ見終わるとトコトコと屋外を歩いて次のステージへ進む感じがある。石や煉瓦で作られた荘厳な建物をサクサク回っていると、ロールプレイングゲームの中に入ったような気持ちになる。30代独身日本式サラリーマンもこのスプリングフィールド美術館を訪れて、リアルFF3を体験しながら審美眼レベルのアップを図ってみてはどうでしょう。大きな感動はないが、暇は潰せます。勇気のある諸氏は、子供ミュージアムにも挑戦されたし。
このミュージアムの特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①スプリングフィールド
マサチューセッツ州スプリングフィールド市は、91号線でハートフォードから約30分ほどコネチカット川を上ればすぐに着く。マサチューセッツ州第二の都市などと言われるがボストンに比べると遥かに規模は小さく、ダウンタウンは数ブロック程度のオフィス街のみで寂れた雰囲気が漂う。スプリングフィールド・ミュージアムは5つの建物に分かれており、それぞれの建物が2つの美術館、科学博物館、歴史館、そして子供ミュージアムになっている。30代独身日本式サラリーマンは子供ミュージアム以外の4つで暇を潰すことになる。入場料は科学博物館入り口で支払う。5館共通券で20ドルほどだ。
②科学博物館
やや小うるさい児童の数が多いのが気にはなるが、なかなか興味深い展示が並ぶ。特にニューイングランド地方で発見された太古の生物の化石や、アメリカ大陸に住む動物のはく製、モヒカンヘアのネイティブアメリカンの暮らしを再現したコーナーなどはなかなか日本で見ることができない貴重な体験ではあった。が、それほど大きな感動はない。
③美術館1
やや小うるさい児童は科学博物館と子供ミュージアムを訪れるようで、30代独身日本式サラリーマンにとって美術館は居心地がよい。このミシェル&ドナルド・ダモール美術館と言う名の洋館には欧米の絵画が多く展示されている。ミシェル&ドナルド・ダモールさんはニューイングランド地方のスーパーマーケットの創業者夫妻なのだという。“17世紀ドイツ” や “18世紀イタリア” などと国と製作時期で丁寧に小部屋がカテゴリライズされているので美術初心者でも判りやすい。ほとんんどは聴いたことのない人々の作品ばかりだが、所々に大家や、大家の弟子の作品が紛れているので見逃さないようにしたい。また、もう一つの見どころはクーリエ&イブのリトグラフ・コレクションだ。古きアメリカの風景が豊かな色彩で描かれており見ていて楽しい。歌川広重の東海道五十三次に構図が似ている。
④美術館2
もう一つはジョージ・ウォルター・ビンセント・スミス美術館だ。このジョージ~という人は裕福な美術コレクターのようで、彼の収集した作品が展示されている。こちらはアジア・アラビア地域から集めた作品が多く、30代独身日本式サラリーマンとしては日本の火縄銃や甲冑、刀剣などの展示が面白い。これらの骨董品の多くは山中定次郎という古美術商から購入したそうで、この定次郎氏は1894年に大阪から米国に渡り、ニューヨークを拠点にロンドンやパリ、上海にも支店を持ち商売を展開したやり手のようだ。
⑤歴史館
かつてスプリング・フィールドで製造されていたインディアン・バイクがずらりと並ぶのがメインだ。大きな感動はない。
このスプリングフィールド美術館は作品数が多くなく、それぞれ建物が分かれているので、ひとつ見終わるとトコトコと屋外を歩いて次のステージへ進む感じがある。石や煉瓦で作られた荘厳な建物をサクサク回っていると、ロールプレイングゲームの中に入ったような気持ちになる。30代独身日本式サラリーマンもこのスプリングフィールド美術館を訪れて、リアルFF3を体験しながら審美眼レベルのアップを図ってみてはどうでしょう。大きな感動はないが、暇は潰せます。勇気のある諸氏は、子供ミュージアムにも挑戦されたし。