勉強堂はサンフランススコ市のジャパンタウンにある和菓子屋だ。伊勢の赤福や岩手のかもめの玉子、山梨の信玄餅、先般来日したプーチン大統領へ安倍首相から手渡されたと言われている山口の舌鼓などのように、日本の故郷にはどこでも老舗の和菓子屋があり、地域を代表する甘いものがある。かつて移民として日本を離れて海を越えた人々の新しい故郷とも言うべきサンフランシスコのジャパンタウンにも、同じように老舗の和菓子屋があり、この地域を代表する甘味が販売されている。それがこの勉強堂だ。
このお店の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①老舗
お店のホームページによると創業は1906年、明治39年とのことであり、非常に歴史の深いお店だ。オカムラスエイチ氏という人物により創業され、息子のヒロフミ氏に引き継がれ、今はヒロフミ氏の二人の息子であるリッキー氏とボビー氏により経営されているそうだ。
②アクセス
サンフランシスコのジャパンタウンは、多くの日本食レストランや紀伊国屋書店やダイソーなどが入る大型の会館が並ぶ通りと、その通りに建立されている荘厳な五重塔がある広場から伸びる1ブロック程度の歩行者専用通路ゾーンがメインであり、勉強堂はその歩行者専用通路の終端にある。駐車場は会館の地下に大型のものがあるのでそこを利用するといいだろう。
③内装、雰囲気
まず店に入ると来客を知らせるブザーが「ピンポーン」と鳴り、懐かしい気持ちにさせられる。店内は左右で二つのコーナーに分かれており、左側が販売コーナー、右側が喫茶コーナーとなっていて、どちらもレトロな雰囲気に包まれている。特に右側の飲食コーナーは、優しい赤色を基調としたカウンターの雰囲気が、戦後日本にボーリングブームが起きた頃に、ボーリング場に併設されたのコーヒースタンドのようだ。腰を掛けて飲食している人々は、勉強堂の馴染みの2世・3世の方々のようで、コーヒーやサンドイッチを食べながら、角に置かれている小さなブラウン管テレビを見ている。人気のお店のようで、喫茶コーナーでぼんやりしている間にも販売コーナーに絶え間なくお客が訪れる。
④和菓子とお店の人たち
左手の販売コーナーのガラス棚の中には、ここで製造されている饅頭類の他に、和製スナック菓子も販売されているので、好きなお菓子を購入してみるといい。ホームページを見てもらっても判るだろうが、多くの種類の饅頭が売られており、やはり欧米式に着色が鮮やかなものが多い。赤飯も売られていたが、まさに“赤いごはん”であった。好きなだけ注文すると、プラスチックケースに入れてくれる。饅頭の餅は付きたてだからか柔らかくよく伸びる。一日置いた方が、饅頭らしい食感になるかも知れない。お店の人々は日系の方々だが、やはり日本で育った人々とは異なる雰囲気で興味深い。
これまでの人生で全国各地の甘味を味わったであろう独身日本式サラリーマン諸氏も、伝統の米国産和菓子の味はまだ知らないのではないだろうか。喫茶コーナーではティーバッグ式の緑茶もサービスされるので、勉強堂で饅頭を買って、緑茶を飲んで、休日の昼下がりにジャパンタウンを楽しむ人々を眺めながらのんびりしてみてはどうだろうか。喫茶コーナーの雰囲気と饅頭の味は、不思議な懐かしさと奇妙な疎外感が入り混じった複雑な気持ちを思い起こさせるだろう。筆者はこの雰囲気が非常に気に入ったので、再訪するつもりだ。だからもしも勉強堂でそれらしい人物を見かけても、そっとしておこう。
このお店の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①老舗
お店のホームページによると創業は1906年、明治39年とのことであり、非常に歴史の深いお店だ。オカムラスエイチ氏という人物により創業され、息子のヒロフミ氏に引き継がれ、今はヒロフミ氏の二人の息子であるリッキー氏とボビー氏により経営されているそうだ。
②アクセス
サンフランシスコのジャパンタウンは、多くの日本食レストランや紀伊国屋書店やダイソーなどが入る大型の会館が並ぶ通りと、その通りに建立されている荘厳な五重塔がある広場から伸びる1ブロック程度の歩行者専用通路ゾーンがメインであり、勉強堂はその歩行者専用通路の終端にある。駐車場は会館の地下に大型のものがあるのでそこを利用するといいだろう。
③内装、雰囲気
まず店に入ると来客を知らせるブザーが「ピンポーン」と鳴り、懐かしい気持ちにさせられる。店内は左右で二つのコーナーに分かれており、左側が販売コーナー、右側が喫茶コーナーとなっていて、どちらもレトロな雰囲気に包まれている。特に右側の飲食コーナーは、優しい赤色を基調としたカウンターの雰囲気が、戦後日本にボーリングブームが起きた頃に、ボーリング場に併設されたのコーヒースタンドのようだ。腰を掛けて飲食している人々は、勉強堂の馴染みの2世・3世の方々のようで、コーヒーやサンドイッチを食べながら、角に置かれている小さなブラウン管テレビを見ている。人気のお店のようで、喫茶コーナーでぼんやりしている間にも販売コーナーに絶え間なくお客が訪れる。
④和菓子とお店の人たち
左手の販売コーナーのガラス棚の中には、ここで製造されている饅頭類の他に、和製スナック菓子も販売されているので、好きなお菓子を購入してみるといい。ホームページを見てもらっても判るだろうが、多くの種類の饅頭が売られており、やはり欧米式に着色が鮮やかなものが多い。赤飯も売られていたが、まさに“赤いごはん”であった。好きなだけ注文すると、プラスチックケースに入れてくれる。饅頭の餅は付きたてだからか柔らかくよく伸びる。一日置いた方が、饅頭らしい食感になるかも知れない。お店の人々は日系の方々だが、やはり日本で育った人々とは異なる雰囲気で興味深い。
これまでの人生で全国各地の甘味を味わったであろう独身日本式サラリーマン諸氏も、伝統の米国産和菓子の味はまだ知らないのではないだろうか。喫茶コーナーではティーバッグ式の緑茶もサービスされるので、勉強堂で饅頭を買って、緑茶を飲んで、休日の昼下がりにジャパンタウンを楽しむ人々を眺めながらのんびりしてみてはどうだろうか。喫茶コーナーの雰囲気と饅頭の味は、不思議な懐かしさと奇妙な疎外感が入り混じった複雑な気持ちを思い起こさせるだろう。筆者はこの雰囲気が非常に気に入ったので、再訪するつもりだ。だからもしも勉強堂でそれらしい人物を見かけても、そっとしておこう。