祥興海鮮館の調理モツ肉とは、サウスサンフランシスコ市にある中華料理店“祥興海鮮館”で手に入る調理モツ肉のことだ。新型コロナウイルスの被害は沈静化し、人々は再び家からオフィスへ出てきてハグをしはじめた。しかし外食産業の営業スタイルはコロナ禍の頃のままに“店内飲食(DINE-IN)”よりも“持ち帰り(To Go)”に重点を置いている店が多いようだ。特に筆者が行くような安食堂ではそれが顕著だ。これは店側には回転率の最大化や人件費(接客や皿洗い)の節約というメリットがあるだろう。客側にもメリットはある。特に最近の似非30代独身日本式サラリーマンは自然と持ち帰りが多くなってきている。自宅なら酒量を気にしなくてもいいし、孤独の惨めさも感じないからだ。
この店の特長は以下のとおりだ、参考にしてもらいたい。
①祥興海鮮館に入る
祥興海鮮館はサウスサンフランシスコ市の小さな商店街にある。筆者が最近よく徘徊している通りだ。 実は北米には“祥興”と名が付く中華料理屋が多くある。きっと何かおめでたい意味があるに違いないと思って調べてみたが、見つけることができなかった。“Cheung Hing” と発音する。筆者はとある体調が悪い日に、肉モリモリの中華焼きそばでカロリーをたっぷり摂ろうとこの店に立ち寄った。奥行きのある店内には白いテーブルクロスが敷かれた円卓が並び、若干の高級感があるため、普段の30代独身日本式サラリーマンならば素通りする店構えであったが、体調の悪さが幸いした。
②祥興海鮮館BBQメニュー
しかしいざ入ってみると、一見したところ小ぎれいな奥のホールには客が全くおらず閑散としている。そして客なのか店員なのか区別がつかない普段着の中年女が現れて、『ピックアップか!!』と聞いてくる。ここもすっかりお持ち帰り専門の安食堂になっているようだ。また、入口左側のフードコート風のカウンターには調理された肉類が雑然と並んでいる。壁に架かる“焼味!BBQメニュー”と書かれた看板に、その調理肉のメニューと値段が書いてあるのだ。たいていのこういった中華風BBQは真っ赤な豚肉や北京ダックなどがあるばかりなので、あまり期待せずに眺めていたところに、“滷水猪脷、滷水猪肚、鹹水猪耳”という魅惑のメニューを見つけたのだった。
③祥興海鮮館の調理モツ肉を注文
猪脷、猪肚、猪耳はそれぞれ『豚タン、豚ガツ、豚ミミ』である。頭に着く“滷水”とはいったい何なのかが少し心配ではあったが、そんなことで筆者の雑肉欲は抑えられず、カウンター内に佇む初老の男に注文を試みた。だがこの男は筆者の英語を理解しない。看板の番号を使ったり、自分の胃袋や舌を指さしたりして何とか意思疎通を図るも無理である。さっきの客なのか店員なのか区別がつかない普段着の中年女が見かねて助けてくれたおかげで何とか注文することができた。初老の男は金属のケースに雑然と入った豚タンと豚ガツをトングでペローンと摘まみ上げ、大きな包丁で細かく切ってプラスチック容器に詰め込んでくれた。値段はパウンド9.99ドル、安い。
④祥興海鮮館の調理モツ肉を食べる
持ち帰って食べると、なかなかに美味である。雑肉は醤油ベースとほのかな八角の香りが心地よく臭みがない。2種の雑肉が混ざる細切れには食感の違いがあって飽きもない。そのまま食べてもよいが、箸でつまんで和からしにチョイ漬けして口に放り込めば何とも素敵な酒のつまみになる。米にも合うし、日が経って傷みが気になりだしたらラーメンの具材にしてもなかなかに旨い。ガツやタンは非常に栄養価の高い食材であるのも嬉しい。
さて、せっかくなので“滷水”について調べてみた。滷は“ルー”と読むが、所謂日本語の意味するとところのルーとは異なる。ウィキペディア中国語版によれば、“醤油をベースとした様々な薬味を入れた調味料”とのことである。使用する薬味に明確な定義はないが、一般的なものには四川唐辛子、スターアニス(八角)、みかんの皮、シナモン、甘草、草の実、生姜、生姜、砂生姜、ネギ、岩砂糖が含まれ、その中で生姜は本格的な潮山滷水に不可欠な調味料、という内容であった。2023年も終わろうとしている。80代独身日本式お笑い芸人のアホの坂田師匠が、弟子の間寛平氏に看取られながら、老衰で亡くなったようだ。筆者の死は一体誰が看取るのだろうか。ありがとさーん。
この店の特長は以下のとおりだ、参考にしてもらいたい。
①祥興海鮮館に入る
祥興海鮮館はサウスサンフランシスコ市の小さな商店街にある。筆者が最近よく徘徊している通りだ。 実は北米には“祥興”と名が付く中華料理屋が多くある。きっと何かおめでたい意味があるに違いないと思って調べてみたが、見つけることができなかった。“Cheung Hing” と発音する。筆者はとある体調が悪い日に、肉モリモリの中華焼きそばでカロリーをたっぷり摂ろうとこの店に立ち寄った。奥行きのある店内には白いテーブルクロスが敷かれた円卓が並び、若干の高級感があるため、普段の30代独身日本式サラリーマンならば素通りする店構えであったが、体調の悪さが幸いした。
②祥興海鮮館BBQメニュー
しかしいざ入ってみると、一見したところ小ぎれいな奥のホールには客が全くおらず閑散としている。そして客なのか店員なのか区別がつかない普段着の中年女が現れて、『ピックアップか!!』と聞いてくる。ここもすっかりお持ち帰り専門の安食堂になっているようだ。また、入口左側のフードコート風のカウンターには調理された肉類が雑然と並んでいる。壁に架かる“焼味!BBQメニュー”と書かれた看板に、その調理肉のメニューと値段が書いてあるのだ。たいていのこういった中華風BBQは真っ赤な豚肉や北京ダックなどがあるばかりなので、あまり期待せずに眺めていたところに、“滷水猪脷、滷水猪肚、鹹水猪耳”という魅惑のメニューを見つけたのだった。
③祥興海鮮館の調理モツ肉を注文
猪脷、猪肚、猪耳はそれぞれ『豚タン、豚ガツ、豚ミミ』である。頭に着く“滷水”とはいったい何なのかが少し心配ではあったが、そんなことで筆者の雑肉欲は抑えられず、カウンター内に佇む初老の男に注文を試みた。だがこの男は筆者の英語を理解しない。看板の番号を使ったり、自分の胃袋や舌を指さしたりして何とか意思疎通を図るも無理である。さっきの客なのか店員なのか区別がつかない普段着の中年女が見かねて助けてくれたおかげで何とか注文することができた。初老の男は金属のケースに雑然と入った豚タンと豚ガツをトングでペローンと摘まみ上げ、大きな包丁で細かく切ってプラスチック容器に詰め込んでくれた。値段はパウンド9.99ドル、安い。
④祥興海鮮館の調理モツ肉を食べる
持ち帰って食べると、なかなかに美味である。雑肉は醤油ベースとほのかな八角の香りが心地よく臭みがない。2種の雑肉が混ざる細切れには食感の違いがあって飽きもない。そのまま食べてもよいが、箸でつまんで和からしにチョイ漬けして口に放り込めば何とも素敵な酒のつまみになる。米にも合うし、日が経って傷みが気になりだしたらラーメンの具材にしてもなかなかに旨い。ガツやタンは非常に栄養価の高い食材であるのも嬉しい。
さて、せっかくなので“滷水”について調べてみた。滷は“ルー”と読むが、所謂日本語の意味するとところのルーとは異なる。ウィキペディア中国語版によれば、“醤油をベースとした様々な薬味を入れた調味料”とのことである。使用する薬味に明確な定義はないが、一般的なものには四川唐辛子、スターアニス(八角)、みかんの皮、シナモン、甘草、草の実、生姜、生姜、砂生姜、ネギ、岩砂糖が含まれ、その中で生姜は本格的な潮山滷水に不可欠な調味料、という内容であった。2023年も終わろうとしている。80代独身日本式お笑い芸人のアホの坂田師匠が、弟子の間寛平氏に看取られながら、老衰で亡くなったようだ。筆者の死は一体誰が看取るのだろうか。ありがとさーん。