ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

アーチーズ国立公園

2016-12-09 22:03:46 | 生活
 アーチーズ国立公園は、ユタ州モアブ市にある国立公園だ。独身日本式サラリーマン諸氏の中には、年に数回の大型連休時に何をすればいいのか決めきれず、せっかく新大陸に居るというのに無駄に時間を費やしていることがあるに違いない。この大陸には日本に居ては決して見られない風景があり、文化がある。いつ命ぜられてもおかしくない帰任の辞令を貰う前にできるだけ沢山味わうことが重要で、さもないと日本に帰ってから、友人や将来の伴侶に対して偉そうな自慢話ができなくて困る。そんなときにこのアーチーズ国立公園と、そこへたどり着くまでの道のりは大いに自慢できる内容になること間違いないので、ここで諸氏に紹介しておこう。


この旅の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①旅の出発点
フーバーダムの章でも述べたが、アメリカでの、孤独な日本式独身サラリーマンの旅の基本は目的地ではなく、その道程にある。モアブ市にも空港があり、サン・フランシスコからソルトレイクシティなどを経由すれば簡単にたどり着くが、そんな面白くない不毛な旅は家族ができてからするといいだろう。ここでは出発地点をコロラド州デンバー市の空港にする。モアブまで6時間のドライブ、ちょうどいい距離だ。諸氏は、愛聴盤CDだけは忘れないようにして旅立とう。


②デンバーからモアブへ
デンバー国際空港でレンタルしたスバルアウトバック等の4輪駆動車ならよっぽどの天候不順でない限り冬季でも問題ない。標高1600mのマイル・ハイ・シティの低い空を感じながら西へと進むと国道はどんどんと標高を増し、なだらかな丘陵地から針葉樹のしげる高山地帯に入り、そしてロッキー山脈が顔を見せる。ロッキー山脈を貫通する、世界で最も標高の高い場所にある道路トンネルを通過すると、大きな下り坂となり、雪原地帯の凍った湖を眺めながらひた走る。コロラド川の源流だ。ここからはコロラド川沿いに厳しい谷あいの道を走ることになり、やがて土地がひらけ、山が赤くなり、荒野となる。そして点在する小規模都市を抜けると“MOAB”の看板が見え始める。変わりゆく景色を楽しめるこのドライブコースは6時間まるまる撮影していたとしても、飽きない映像が撮れることだろう。


③モアブで一泊
モアブはアーチーズ国立公園の影響で観光都市となっているため、宿泊先には困らない。食事もバーやステーキハウスが点在しているのでどこでも入ってドライブで疲れた身体を酒で癒やし、早めに就寝する。

④アーチーズ国立公園
この公園については詳細は述べない。行く価値のある場所だから、無駄な前情報を得ずに出かけてみて欲しい。旅行者の少ない朝早いうちに出掛けるのがよい。そして全て回るとなると結構な距離を歩くので、歩きやすい靴と日よけの帽子、水分、軽食を携帯しておく方がよいだろう。そしてトイレを見かけたらあまり尿意や便意がなくても用を足しておくことが肝心だ。


⑤帰路
時間がない場合はレンタカーをモアブ空港で返す手筈にして、空の便で帰路につくといいだろう。


 最近は、“テレビの中の人”が“近所の人”よりも近しい存在になってしまった所為で、以前は“近所の人”の悪口を仲間うちで愉しんでいた“暇な人たち”がその悪口の対象を“テレビの中の人”にしてしまった。ミッチーとサッチーが喧嘩していたり、石田純一が文化論を展開していたときにはまだ、“暇な人たち”は今ほどの憎悪を“テレビの中の人”には向けていなかった気がする。テレビの中の人にとってはいい迷惑だ。でも、主に“暇な人たち”がテレビを見ているのだから、始末が悪い。我らが多忙な日本式独身サラリーマン諸氏は、暇人を相手にした情報に流されず、情報をただしく取捨選択していこうではありませんか。

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