ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

Amoeba Music

2016-08-17 22:02:09 | 生活
 Amoeba Musicは、サンフランシスコ市にあるミュージックストアだ。かの70年代ヒッピー文化発祥の地として名高い、Height 通りのほぼ西端Golden Gate Parkの東端付近にある。サンマテオ方面から行く場合には、説明が面倒なのでナビでAmoeba Musicを調べていくとよい。この場所の他にもロサンゼルスやバークレーにも店を出しているが、最寄りはここになるはずだ。Height 通りは観光客も多く、人通りが賑やかだから路上に駐車することはかなり難しい。縦列駐車に慣れない、日本式独身サラリーマン諸氏には、スタニャン通りの駐車場を勧める。Height 通りを慎重に西に進むと
Golden Gate Parkに突き当たるから、そこを左折して少し行くと上り坂になる手前で右側に、全く看板がない駐車場がある。ここはプライベートパーキングで、一時間3ドルほどだ。

このお店の特長は以下の通りだから、参考にしてもらいたい。

①Height 通り
駐車場から歩いてHeight 通りへ入るとすぐにAmoeba Musicに着くが、その数十メートルだけでHeight 通りのその独特な雰囲気を楽しめる。Golden Gate Parkの芝生で犬と寝転がるヒッピー、バス停で座ったまま動かないホームレス、マリファナを売りつけようとしてくるヒッピー、犬の小便の臭いが漂う歩道。あらゆる多様性を受け入れる大きな皿に自分が乗り始めていることに気が付くだろう。

②店内の様子
あらゆるジャンルの音楽ソフトと映像ソフトが、新譜中古ごったまぜにして売られている。品揃えは国際都市サンフランシスコならではの国境を感じない充実度で、世界中の好事家が垂涎することは請け合いだ。店員も自由な服装で、その自由さが流行を超越したお洒落さを醸し出している。

③価格
日本のようにソフトが不必要に高くないので、独身日本式サラリーマンは大人買いすることができる。よって、自分の興味のないジャンルに思い切って手を出してみたりするのもいいし、ジャケットに心を惹かれたりしたらば即座にカートに入れるといい。


Amoeba Musicは、私にソニー千葉の偉大さや、スウェーデン映画の素晴らしさ、アメリカB級映画の奥深さ、ショーコズギのショーマンシップ、70年代アフロビート、フランクザッパを理解できないこと、ウディアレン監督の再評価など、たった1年で沢山のことを教えてくれた。ダウンロード時代の情報過多に負けることなく、前情報を調べずにAmoeba Musicへ行けば、新しい自分と出会えるし、それを受け入れる土壌がそこにある。そして自分自身もアメーバのように柔軟に多様性を受け入れられる心持ちになるだろう。

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