ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

サボテン・ラーメン

2021-04-05 05:10:43 | 食材
 サボテン・ラーメンとは、賽の目切りしたサボテンをインスタントラーメンの具材にしたラーメンのことである。現在のメキシコでは、貧しく職の無い人々がぞくぞくと国境を不法に超えて米国にやってきており、前大統領の移民政策を人権の観点から徹底的に批難して当選したバイデン新大統領すら、『ナルベク来ナイデ!』と宣言するほどの問題になっている。だがメキシコはその貧困にも関わらず比較的長寿の国である。筆者はこの理由を“食”に見ている。その特徴のひとつがサボテン食だ。砂漠の気候に耐えて育つサボテンは非常に栄養価の高い食物であり、メキシコ人にとっては国民食のような存在で、メキシコ系スーパーならどこでも大量に売られている。以前もこのブログでメキシコ人のサボテン食を紹介したのだが、いかんせん日本人には馴染みがなく、どのように調理すればよいのか戸惑うのが本音である。そこで今回は筆者がたまたま見つけたサボテンラーメンのレシピを紹介するというわけです。


この調理方法の詳細が以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。



①サボテンをインスタントラーメンに入れてみようを思った経緯
筆者は通常サボテンでサラダを作る。賽の目に切ったサボテンはさっと茹で、みじん切りにした玉ねぎ、細切れにしたトマト、それにぶつ切りにしたオアハカチーズ、あとは適当に冷蔵庫にある野菜を細かく切って混ぜ合わせ、塩少々、そしてライムかレモンを絞るという簡単なサラダだ。酸味とトロミと、そしてオアハカチーズのこってりが合い混ざった心地よいサラダになるというものだ。サボテンは賽の目に切られて袋詰めにされたものがあり、それを購入すれば切る手間が省けるのだが、先日サンノゼ・フリーマーケットで葉っぱのままのサボテンを5枚ほどついつい買ってしまった。今回の発見のきっかけとなったのは、週末の昼にインスタントラーメンを拵えようと思ったときに、この処理に困ったサボテンのことを思い出し、『あ、サボテンいれてみようかな』と思いたったのである。



②入れてみた結果
筆者がサボテンを投入したインスタントラーメンは、かつてこのブログで紹介した香港製の『公仔麺 麻油味』である。沸騰した湯に乾麺を入れる前に賽の目切りのサボテンをドカドカと入れ、再度沸騰したところで麺を入れる。この時点で目で見て判るほど湯にトロミが生まれる。麺の茹で上がり時間が経過したところで湯と麺を、予め調味料を入れておいたどんぶりにぶち込むとサボテン・ラーメンはできあがる。『公仔麺 麻油味』の醬油ベースのごま油味のスープには、サボテンの影響で驚くほどのトロミが生まれ、まるで広東麺のような仕上がりになって口当たりが心地よい。だがサボテンの酸味はサボテンに閉じこもったままなのでスープの味を全く邪魔しない。それどころか口に入ったサボテンの歯ごたえとほのかな酸味が、単調なスープの味にアクセントとして働く。日曜の昼に筆者は、まさに画期的な発見をしたのだった。




③その他のインスタントラーメンでは・・・
感動したのでその他のインスタントラーメンでも試したみたが、やはり醬油系がよいようだ。『サボテンラーメンを世界で初めて食べたのは筆者かも知れない』と思って検索してみたが、やはり日本一のサボテンシティ、愛知県春日井市に先を越されていたようだ。春日井市の中華料理屋“四川”で提供されるサボテンラーメンは、麺にもサボテンが練り込んであるとのこと。ラーメン以外にもヘルシーなサボテン料理を色々提供しているそうなので、次回日本に帰った際には挑戦してみたいものだ。



 去年延期になった東京オリンピックは、仮に今年開催したとしても海外からの観光客は受け入れないことが決定したという。経済的なインパクトを狙っていた人たちの落胆は小さくないだろう。開催権獲得を巡る各国のグレーなやりとりやスタジアム等の施設建設を巡って、オリンピックの意義すら問われることもある昨今だが、どうしたってニンゲンは祭りが好きだし、特にスポーツは古来から感動を呼ぶエンターテイメントで、ある種の一体感を持って熱狂できる。それに普段はタモリ倶楽部程度でしか取り上げられないようなマイナー競技が注目される機会でもあるので、筆者は『あってもいいんじゃないか』と思っている。あとはオリンピック期間中に大きな地震が発生して、世界中のトップアスリートが一瞬のうちに津波にさらわれてしまう、なんて悲劇が起きないことを祈りながらサボテンを食べている。

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