ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

雪花啤酒

2024-06-24 07:53:17 | 食材

雪花啤酒とは、中国産のビールである。筆者は、中国産のビールと言えば青島ビールしか知らなかった。だがよくよく考えればあの超大国でビール会社が一社しかないというのもおかしな話である。それでもベイエリアの中華食堂に入ってビールを頼もうとすれば、青島ビール、もしくはサッポロなどの和製ビールがあるばかりで、その他の大陸ビールにお目にかかったことはない。今回ついにこのビールに出会ったので、紹介したい。日本では今いくよさんや桂ざこばさんらが亡くなり、“ひろみちお兄さん”こと佐藤弘道さんが、脊髄梗塞という恐ろしい病になったりと、世の中を不安にさせている。30代独身日本式サラリーマンは、健康であることに感謝し、多少の孤独には耐えるべきである。

 

このビールの紹介は以下のとおりだ。参考にしたもらいたい。

 

①雪花啤酒との出会い

筆者が雪花啤酒と出会ったのは、デイリーシティのHマート(韓国系)である。デイリーシティのHマートの酒コーナーは、和製缶ビールの在庫が無かったり、焼酎が冷蔵庫で冷やしてあったり、白酒などの中国酒の取り揃えが充実していたりと、他の韓国系スーパーとは様子が異なるのが面白い。雪花啤酒は、冷蔵庫の最下段にその他の和製瓶ビールと共に並んでいた。雪花啤酒は濃い茶色の瓶で、小麦色のラベルには雪の結晶を象った朱色のロゴが載り、何だかレトロな雰囲気がある。1瓶7ドルの高級酒だが、購入に踏み切った。

 

 

②雪花啤酒

産地は“辽宁省沈阳市”とある。これは遼東省の瀋陽のことだ。瀋陽は満州人王朝の清国のもともとの首都(第三代皇帝順治帝が北京へ遷都)であり、日本軍に一時期占領されたかつての奉天でもある。そう、この雪花ビールは、その満州国時代に大日本麦酒(サッポロ・アサヒの前身)とキリンビールの合弁会社として作られた満州ビールが起源なのだそうだ。ネットで調べた雪花ビールは青い爽やかなラベルの、アメリカ臭のあるデザインのものが出てくる。どうやら筆者の購入したレトロデザイン版は、“瀋陽華潤雪花ビール”といい、少し違うようだ。青いデザインの方は買いたくないので、こちらに出会ってよかったと筆者は思った。

 

③雪花啤酒を飲む

これが大変美味であり、筆者は嬉しくなって長屋でひとり、デストラーデ選手ばりのガッツポーズを決めてしまった。日本のキリンラガーに似ている懐かしい味である。久しく忘れていた瓶ビールの風味が口中に広がり、ほのかな苦味が何とも言えず心地よい。ワンカップのラベルを剥がして使っているコップに注ぐときの、トクトクという音も嬉しいものだ。中国でもこちらの瀋陽華潤雪花ビールは、クラシックビールとして愛されているに違いない。もしくは日帝ビールと蔑まれているだろうのだろうか。

 

④雪花啤酒は今のところ入手が難しい。

残念ながら雪花啤酒は、デイリーシティのHマートにいつもある訳ではない。最近は置いていないことが多く、期待して出かけるとがっかりする。

 

 

さて、数年前にウクライナで始まった戦争は未だに解決が見えていない。イスラエルの方もハマスやフーシ派やヒズボラなどと、いろんな組織が現れて新しいのか古いのかもう訳が分からない争いをしている。そして国連やアメリカやG7の国々はそれを統制できていないようだ。ブリックス諸国やグローバル・サウスを呼ばれる国々は、脱ドル化を進めているともいう。そして米国では81歳と78歳の老人が大統領選を戦う。米国の覇権の終わりが近いのは確かなように見える。30代独身日本式サラリーマンは、80代独身日本式老後を、孤独かつ平和に送ることができるのだろうか。そんな不安を忘れるために、雪花啤酒を飲む。


コメントを投稿