ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

雙鯉牌の“特脆 魚皮花生”

2024-03-03 03:31:26 | 食材
雙鯉牌の“特脆 魚皮花生”とは、筆者がパシフィック・スーパーで見つけて購入した豆菓子である。そう、またもや豆菓子である。そしてまたもやパシフィック・スーパーなので、まくらの紙面が稼げない。そこで『豆といえば・・』と何かネタを探していたところ、筆者は梅垣義明という人を思い出した。派手な衣装に厚化粧で、女性歌手(越路吹雪)のものマネをしながら鼻の穴から豆を飛ばすという芸をしていたワハハ本舗の男性である。Vシネマのミナミの帝王シリーズなどで素顔で俳優としても活躍していたのを、大学生の頃に土曜日の午後のローカル放送などでもよく見たものだ。ウィキペディアで彼のことを調べてみると2024年現在も健在で、コロナ禍で自粛を余儀なくされた豆飛ばし芸をついに再開したとのことであった。



この豆菓子の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①“特脆 魚皮花生”との出会い
中華系の人々は豆や種を菓子にすることに長けているようで、アジア系スーパーのお菓子コーナーにはナッツ類以外にも南瓜や西瓜の種などを菓子にしたものが多く売られている。とはいえ北米に駐在を始めて10年が経とうとしているというのに、その辺りの種菓子にはいまだに挑戦できずにいるのが現状だ。実は今回紹介する商品も“魚皮花生”という少し薄気味悪い商品名から、何度か見なかったことにして通り過ぎていた。しかし透明の袋に透けて見えるその豆菓子は、素朴な植木鉢色をしてヤギの糞のような愛らしい形状なので、不思議と目に止まる。そして2024年の2月、ついに手に取った次第である。



②“特脆 魚皮花生”の外見
“特脆 魚皮花生”とはピーナツをコーティングしたお菓子である。“魚の皮でコーティングしているのかな・・”と、おそるおそる内容物表示を見たところ、それは小麦粉・醤油・塩と馬鈴薯でんぷん、それに若干の添加物のみであったので少し安心(ややがっかり)した。レトルト・カレーのパウチ程度の大きさのプラスチック袋に227グラムの豆菓子が入っている。袋の正面にはブランド名で“雙鯉牌”と書かれ、二匹の鯉が、毬なのか古銭なのかの黄色い円を挟んで向かい合うロゴが描かれている(“雙”とは“双”と同じ文字なのだそうだ)。“EST.1987” とあるので、このブランドの設立は日本がバブルの絶頂で、銀座の土地が一坪1億円と言われた年だ。よく見るとこのロゴの右側に小さな緑色のギザギザ吹き出しがあって、中に白抜きで “原味” と書かれているのが可愛らしい。値段は2.5ドルほどだ。



③“特脆 魚皮花生”の封を開けて食べる。
“特脆 魚皮花生”の封を開けると、ジャラジャラと豆菓子どうしが擦れる音がする。それはまるで碁石入れを揺らしたときのようで、この豆菓子の硬度が想像される。一粒手に取るとそれはやはり硬い。かなり厚めのコーティングがされていて、しかも中のナッツとは分離しており、コーティングの中でナッツがコロコロと動くのが可愛い。そして口に放り込む。これがなかなかに味もよく、安心(少しがっかり)した。コーティングの恐ろしいほどのカリカリ食感(おそらくこの食感のことを“特脆”と表現している)が心地よく、さらにコーティングとナッツの空隙が食感を軽くする。そして香ばしいナッツ、全体として薄味で甘さが少なく嫌みなく食べられる。軽めの朝ごはんとして5、6粒食べたり、酒のつまみで食感を楽しむのにも大変よく、気に入ったのだった。



しかしコーティングが厚すぎて、鼻の穴に入れるには少々大きすぎる(勝間和代先生なら何とかなるかも知れない)。そう思って梅垣氏について再度調べてみれば、彼がその芸に使用していたのはなんと春日井のグリーンスナックだったそうだ。春日井のグリーン豆は筆者の北米生活には欠かせない、大変貴重な食材になっている。“世界は不思議なところでつながっているものだ”と感慨深く夜を過ごした。千葉県周辺で地震が多発している。本ブログ読者の関東周辺似非30代独身日本式サラリーマンたちは、備えを怠らなないようにしてもらいたい。豆菓子は非常食にも良く、サイズによっては鼻の穴にしばらく保管できる。

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