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いにしえの衣装で石畳の古道をゆくカップル。
彼女の達ての願いで平安時代の衣装に身を包んだとか。
「歩きにくそうなんですよ」と、心配そうな彼。
熊野古道をこの姿で歩いてみたい気持ちはよくわかります。
でも、それがどれだけ大変なことかも理解できます。
真冬で暗い色のコートの人が多い中で、
彼女の姿は一際目を引きました。
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まるみは、絵はがきと切手を購入して、
こちらのベンチに座り、サラサラと書いてポストに投函。
長年の旅の習慣になっています。
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熊野三山へ通じるいにしえの参詣道を熊野古道と呼びますが、
熊野三山を結ぶ中辺路は、熊野古道の中でも最も主要なルート。
中でも那智から本宮を目指す中間に位置する小口周辺の道と
海岸線を通って新宮から那智へ向かう高野坂など
古道の雰囲気が色濃く残る場所だそうです。
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いくつものルートがあり、険しい道の多い熊野古道。
雰囲気だけでも味わおうとウォーキングシューズを用意し、
山歩きもできる身支度をしてやってきました。
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熊野古道の語り部の方のお話を伺いながら
歩きたいと思っていたのですが、
日も傾き始めようとしてる時間に歩くのもどうかしらと
人も歩いていないことに急に不安になるのでした。
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情緒あふれる杉並木の道を優雅に歩けば、
時空を超えた旅も始まるのでしょうが、
いや~、何とも歩きにくい道です。
平安時代の衣装に身を包むなんてとんでもないこと。
とてもとても優雅に歩けそうにはありませんが、
困難な旅をしながら熊野に詣でるのも
罪障の消滅と再生を願う人々の足跡が残る道です。
参拝をしてから歩くのもどうかという気もしますし、
バスの時間もあり、少しだけ歩いて早々に引き上げることに。
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往路のバスは事前予約制ですが、復路は自由乗車、
復路は12時20分、15時30分、16時45分の3本でした。
那智の滝、熊野本宮大社、熊野古道が、
「わざわざ旅行する価値がある」を意味する
ミシュラン三ツ星を獲得しているそうです。
世界遺産を満喫した旅ともなりました。
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
2018.1.6
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