お札や切手を製造している国立印刷局の博物館、
その技術に触れ、歴史をたどってみましょう。
コロナ禍で入場制限はありましたが、
入場無料で学ぶことができます。
国立印刷局が創設されたのが1871年。
国産第1号の近代的なお札が発行されたのが1877年。
つくり手ならではの視点で、偽造防止技術の歴史、
歴代のお札や切手、世界の珍しいお札や切手も
紹介されており、興味深く見学することができました。
国立印刷局では、旅券(パスポート)、収入印紙など、
公共性の高い印刷物をつくり続けています。
偽造との戦いの歴史でもあり、更に高度な偽造防止技術の
開発が必要なため、日々研究開発を重ねているようです。
2020年、新しいパスポートの発給が開始されています。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」を用いた全く新しいデザイン、
ページごとに日本の美しい情景が楽しめるだけでなく、
デザインが異なることで偽変造もされにくいとか。
私のパスポートの有効期限は2028年2月、
新しいパスポートになる日はまだまだ先です。
10年有効旅券にしなければ良かった
世界で初めてお札を作った国は中国で、10世紀末頃。
そして、二番目に発行したのが1600年頃の日本。
「山田羽書」というもので、日本最古のお札。
世界で初めて切手が誕生したのは、1840年のイギリス。
日本で最初に切手が発行されたのは、1871年。
切手は、一国の重要な印刷物(金券)であるため、
誕生当初から凹版印刷なとによる偽造防止技術が採用。
時代の要請に合わせて変化を遂げてきた切手も
技術の粋が集められ、精巧なデザインが美しく表現され、
「紙の宝石」「小さな芸術品」とも呼ばれており、
切手収集は私も趣味の一つです。
東京都北区王子1-6-1
2022.4.2
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