関門海峡を望む高台に朱塗りの
竜宮造りの水天門は国登録有形文化財。
「海の中にも都はある」という二位の尼の
願いを映したものといわれます。

源平壇ノ浦の合戦に敗れ、わずか8歳(満6歳4か月)で
関門海峡に入水された平清盛の孫である
安徳天皇を祀っています。
戦乱で落命したと記録されている唯一の天皇であり、
歴代の天皇の中で最も若くして崩御した安徳天皇。

明治維新までは阿弥陀寺と称されていました。
毎年5月3日には安徳天皇を弔い
平家一門を偲ぶ「先帝祭」が盛大に開催。
壇ノ浦合戦で生きながらえた平家の女官たちは
遊女に身を落としながらも、毎年安徳天皇の
命日には、身を清め参拝したとか。
以来、連綿とこの行事は続いています。

小泉八雲の怪談で有名な「耳なし芳一」の
物語の舞台ともなっています。
七盛塚入口にある芳一堂には、
盲目の琵琶法師「耳なし芳一」の
像が奉られています。

有料の宝物殿には重要文化財に指定されている
「長門本 平家物語」をはじめとした書物や
絵図、琵琶などが公開されています。
山口県下関市壇ノ浦3-4
2024.5.18
