まるみのあっちこっち巡り

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新宿十二社 熊野神社

2020-08-08 11:57:09 | お出かけ 東京



日本有数の高層ビル街である新宿一帯の守り神、
新宿総鎮守として知られているのが、
新宿十二社 熊野神社。

中野坂上から西新宿一帯の開拓や馬の売買などで
財を成し、中野長者と呼ばれた室町時代の
紀州出身の商人・鈴木九郎氏が、
応永年間に創建されたと伝えられる神社です。

この辺りを自転車で走り回っていた時期もあったのに
参拝をするのは初めてのことです。







鈴木九郎氏は当初自身のふるさと
熊野三山の若一王子を祀り、
商売が成功し家運が上昇したので、
後に熊野三山から十二所権現を全て祀るように。

かつて存在した付近の地名「十二社」(じゅうにそう)は
これに因み、現在も十二社通りなどの名などが残っています。
いつか利用したいと思っていた「新宿十二社温泉」は、
既に営業を終了してしまっているのが残念です。







こちらでも茅の輪をくぐって、半年分の穢れを落とし、
後の半年の健康と厄除けを祈願します。







新宿中央公園の一角にあるともいえる熊野神社ですが、
その近くにビオトープがあり、立ち寄りました。

江戸時代には付近は江戸近郊の景勝地として知られ、
熊野十二所権現社と呼ばれ、付近には茶屋や料亭などが立ち並び、
やがて花街として戦前まで賑わったというこの辺りは、
広重「名所江戸百景」にも描かれています。

やがて、淀橋浄水場ができ、その跡地に新宿中央公園ができ、
その歴史をご祭神の櫛御気野大神・伊邪那美大神は、
篤とご存知のことでしょう。

東京都新宿区西新宿2ー11ー2

2020.6.27

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