まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

大森 海苔のふるさと館

2018-09-20 00:42:58 | ミュージアム


大森周辺は、江戸時代には質量ともに
全国一を誇った海苔の産地でした。

東京湾の埋め立てにより1963年に海苔の生産地としての
歴史は閉じましたが、大森周辺には海苔問屋が多く、
現在も海苔流通網の重要な拠点の一つなのです。







一番奥が大田区に唯一残る海苔船(伊藤丸)、
入り口を入ってすぐ、正面に展示されています。
昭和33年に造船された海苔船(全長13m)です。







3階は休憩コーナー・展望テラス
大森ふるさとの浜辺公園を一望できます。







2階は展示室・講座室
国の重要有形民俗文化財に指定されている
海苔生産用具を展示しています。

「大森および周辺地域の海苔生産用具」の名称で
国の重要有形民俗文化財に指定され、
海苔の歴史を伝える貴重な文化遺産になっているようです。







海苔を作っているところを見たことはありませんが、
こちらの施設では「海苔つけ体験」や「海苔すづくり」など
事前申し込みで体験できる日があるようです。







何でもやってみたいまるみは、すぐにできる
「海苔下駄体験コーナー」で初めて海苔下駄を履きました。
(靴を履いたまま下駄を履きます。)







こちらも海苔下駄ですが、
とても履けそうにありません。

この海苔下駄は、海苔を養殖する資材を建てるために
下駄を履いて振り棒で海底に穴をあける
作業をする際に履いたようです。







海苔採りざるだけでも色々な種類があるものです。

海苔づくりは、今から300年程前の
享保年間に始まったといわれるそうです。

品川から大森周辺の海辺、とくに浅瀬の広がる
大森周辺は大きな産地として発展し、江戸時代の終わり頃、
ここから各地へと海苔づくりは伝わり始めました。







私たちが利用している羽田空港は、
海苔づくりの跡地であったというわけですね。







都心に近い飛行場は、とても便利ですが、
東京湾の埋め立てで仕事を奪われたり、居住する場所を
変えなければならなかった住民の方々がいたことを
私たちは忘れてはならないのだと思います。

東京都大田区平和の森公園2-2

2018.9.9
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