読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

美しくないハル・ベリー、可愛くないペネロペ・クルスの競演、「ゴシカ」(アメリカ/2003年)

2007-12-09 03:39:01 | 映画;洋画
原題:GOTHIKA
監督:マシュー・カソビッツ
製作:ロバート・ゼメキス、ジョエル・シルバー、スーザン・レヴィン、L・レヴィン
脚本:セバスチャン・グティエレス
音楽:ジョン・オットマン
撮影:マシュー・リバティーク
出演:ハル・ベリー、ロバート・ダウニーJr.、ペネロペ・クルス、チャールズ・S・ダットン

「ウッドワード女子刑務所の精神科病棟で働く医師ミランダ(ハル・ベリー)は、女囚クロエ(ペネロペ・クロス)の治療を担当している。自分は悪魔に陵辱され、その意志で父親を殺したというクロエの言葉は、ミランダの理解を超えていた。そんなある晩、帰宅途中のミランダの車の前に見知らぬ少女が立ち塞がる。間一髪で事故を避けたミランダは少女に駆け寄るが、次の瞬間には病室のベッドの上で目覚めていた。混乱するミランダに告げられた驚愕の事実――彼女は夫を殺害し、錯乱状態でこの病室に収監されたというのだ・・・」(goo映画)

「Gothika(ゴシカ)」とは造語で、「人気のない、もしくは人里離れた設定と気味の悪い、または暴力的な事件を用いることを特徴としたフィクション」を意味する「gothic(ゴシック)」からきていて、H・ベリーのインタビューで彼女は、「ゴシカ」というのは、不気味な場所や状況を意味する」と語っているそうです。

キーワードは、「NOT ALONE」と「Anima Sola」。「Anima Sola」は、「煉獄の炎に焼かれる女」を指します。この映画はもちろんハル・ベリーが主演ですが、最初の登場するのはペネロペ・クルス。最初は誰だかわからないほどの憔悴した表情が印象的です。そして、ハル・ベリーの内面の変化を示す容姿の変貌も見ものです。

「フィフス・エレメント」(1997)、「アメリ」(2001)、「ミュンヘン」(2005)には役者として出演し、「クリムゾン・リバー」(2000)ではメガホンを撮っているのが本作の監督・マチュー・カソヴィッツ。

マチュー・カソヴィッツ(Mathieu Kassovitz、1967年8月3日-)は、「フランスの俳優・映画監督・脚本家。パリ出身。父親はユダヤ系ハンガリー人の映画監督・ペテ・カソヴィッツ。父親の影響で映画に興味を持つようになり、高校卒業後には裏方として働き始める。1990年頃から長編映画を撮り始め、1995年のフランスのスラムに住む若者を描いた『憎しみ』が大ヒットし、セザール賞、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。『カフェ・オ・レ』に出演した女優Julie Mauduechと結婚し、娘が一人いる」。

さて、冒頭に紹介された、ロバート・ゼメキスとジョエル・シルバーが設立したというダークキャッスル・エンタテインメントについてちょっと触れておきます。
ダークキャッスル・エンタテインメント(Dark Castle Entertainment)は、「ロバート・ゼメキスとジョエル・シルバーが共同で設立したホラー映画専門の制作会社。もともと1950年代から1960年代に仕掛け満載のB級映画で名声を博したマニア人気の高いホラー映画作家、ウィリアム・キャッスル(William Castle)の作品リメイクのために設立された(『13 Ghosts』、『The Tingler』、『Macabre』など)。現在ではオリジナル企画も手がけている」。

ロバート・ゼメキス(Robert Zemeckis, 1952年5月14日-)は、「アメリカの映画監督で、脚本家でもある。イリノイ州・シカゴ出身。高校時代から8mmで映画を撮り始める。イリノイ大学から南カリフォルニア大学(USC)に編入し、1973年に卒業した。学生時代に監督した『Field of Honor』がストゥーデント・アカデミー賞を受賞。大学の先輩ジョン・ミリアスの紹介で、スティーヴン・スピルバーグ監督の
『1941』の脚本を大学の同級生ボブ・ゲイルと共に執筆」。

「1978年には『抱きしめたい』で監督デビュー。1985年、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のヒットで一躍メジャー監督とみなされる。1994年の『フォレスト・ガンプ/一期一会』は、アカデミー賞で作品賞・監督賞を受賞した。1984年の『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』以降、監督する全ての劇場公開作品の音楽を、アラン・シルヴェストリが担当している」。


ジョエル・シルバー(Joel Silver、1952年7月14日生まれ)は、「アメリカ合衆国の映画プロデューサー。『リーサル・ウェポン』、『ダイ・ハード』、『マトリックス』の各シリーズなど、実力ある監督たちと組み、派手な視覚効果を満載したアクション映画を製作して知られる人物である。1999年にロバート・ゼメキスと共同でホラー映画専門の制作会社、ダークキャッスル・エンタテインメントを設立した」。

キャスト陣。ペネロペ・クルスについては、10/1付けの記事「秋の夜長に、大切な人と観てほしい、『NOEL』(アメリカ/2004年)」で、ロバート・ダウニーJr.については、1/20付けの記事「キスキス,バンバン -L.A.的殺人事件(アメリカ/2005年)を巡るまわり道」で取り上げましたので、割愛します。


ハル・ベリー(本名 Halle Maria Berry、1966年8月14日-)は、「アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド出身の女優。日本では主にハル・ベリーとして知られているが、実際の名前の発音は['hæli 'beri]で『ハル』よりも『ハリー』に近いため、『ハリー・ベリー』として表記されることもある。アフリカ系アメリカ人の父ジェローム・J・ベリーとイギリス・リヴァプール出身の白人の母ジュディス・アン・ホーキンスとの間に生まれる。命名は地元クリーブランドのデパート『ハリーズ・デパートメント・ストア(Halle's Department Store)』にちなむ。4歳の時に両親が離婚、看護師だった母の元で育てられる」。

「ベッドフォード高校と、カヤホーガ短期大学(Cuyahoga Community College)を卒業。女優になる以前には数々のミスコンテストに出場しており、1986年のミスUSA2位、同年ミス・ワールド6位。1991年の『ジャングル・フィーバー』でデビュー後、着々とキャリアを重ね、2001年『チョコレート』でアフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー主演女優賞受賞の快挙を成し遂げた。また、ベルリン国際映画祭(銀熊賞(女優賞))受賞。2007年に著名人の功績を称えるハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに加わった」。(以上、ウィキペディア)


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