(米/1990年)
原題:Bird on a Wire
製作:ロブ・コーエン
脚本:デビッド・セルツァー
撮影:ロバート・ブライムス
音楽:テッド・フィールド
出演:メル・ギブソン、ゴールディ・ホーン、デビッド・キャラダイン、ビル・デューク、スティーブン・トボロウスキー
「15年前に麻薬密輸事件の重要証人としてFBIに保護されたリック。麻薬組織の全容を欺くため証人保護プログラムによって死んだことにされ、各地を転々と移住し現在は自動車整備の仕事をしていた。その事件で逮捕され仮釈放になったソレンソンと、その事件で逮捕を免れ証人であるリックの口封じを企むディックスに命を狙われ、新任FBI局員の裏切りで証人保護のデータ-も削除されてしまったリックは、偶然再会した元恋人の女性弁護士マリアンヌとともに、かつての知り合いをたどって逃亡する」。(ウィキペディア)
という訳で、この映画はアクションとして楽しむも良し、メル・ギブソンとゴールディ・ホーンとの大人のお色気を愉しむも良しと、できれば何も考えたくないときに観て楽しむと案外いい時間を過ごせるかもかもしれませんね。
さて、この映画のタイトル「バード・オン・ワイヤー/Bird on a Wire」ですが、気になってネットでいろいろ検索したんですが、この意味について解説してくれているものが見つかりませんでした。これからは勝手な想像でこの意味を探ってみます。まず、この映画のキーワードである「米連邦証人保護プログラム」から。
米連邦証人保護プログラム(US Federal Witness Protection Program:WITSEC)とは、「アメリカ合衆国における法廷または上下両院における証言者を(いわゆる「お礼参り」から)保護する制度である。法廷や諮問院会で証言者を被告発者からの制裁から保護するために設けられた制度である。本制度はマフィアの『血の掟』から証言者を保護する目的で設けられた」。
「該当者は裁判期間中、もしくは状況により生涯にわたって保護されることとなる。その間、住所の特定されない場所に政府極秘の国家最高機密で居住する。その際生活費や給与などは全額国家から支給される。内通者により居所が知られないとも限らないので、パスポートや運転免許証、果ては社会保障番号まで全く新しいものが交付され完全な別人になる」。
「なお、被保護者の中でもとりわけ、国益に多大なる貢献をしたものは相当裕福な経済的援助を受けることもある。居住の場所はアメリカ合衆国内にとどまらず、ラテン各国や、在外の米軍基地内、EU領内などのNATO軍の官舎等が割り当てられることも多々ある」。(ウィキペディア)
ちなみに、この「米連邦証人保護プログラム」を扱った映画には、「F/X」(1986)、「グッドフェローズ」(1990)、「天使にラブ・ソングを…」(1992)、「依頼人」(1994)、「イレイザー」(1996)、「フェイク」(1997)、「陰謀のセオリー」(1997)、「マーキュリー・ライジング」(1998)、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」(2003)、「プリズン・ブレイク」(2005)とありますが、マフィア関連映画であればもっとありますね。
この文脈で「バード・オン・ワイヤー/Bird on a Wire」、つまり「電線に止まる鳥」を考えることになります。ここで、なぜ、電線に止まる鳥は感電しないのか?という古くからのクイズ問題に着目してみます。回答は次ぎの英文にあります。
the only reason why birds on power lines usually aren't electrocuted is because the wire is the only thing they're touching!.・・・as long as both of the bird's feet are on the same wire (or wires of the same voltage), the bird is safe
つまり、一本の電線に両足で止まっている限り、感電しないということです。この映画のストーリーでいえば、麻薬密輸事件の重要証人として、一本のFBIによる証人保護プログラムで保護されていたにもかかわわらず、元恋人に正体がばれてしまった主人公は、その片方の足を別の「電線」に移してしまったことで「感電」する危機に見舞われてしまう、という意味にとれます。真意はどうかわかりませんが・・・。
この映画の表題曲に使われているのが、アーロン・ネヴィル(Aaron Neville)が唄う「Bird on the Wire」です。この「a」と「the」の不定冠詞、と冠詞に注意を払いところです。原曲は、異端のシンガー・ソングライター、レナード・コーエン(Leonard Cohen)が1968年に書いたものです。ここでは二人については触れませんが、表題曲を聞きたい方は、下記をチェックしてください。いい曲であることは間違いありません。
「Bird on the Wire -- Aaron Neville」(http://americandigest.org/mt-archives/006732.php)
<Bird on the Wire>
Like a bird on the wire,
like a drunk in a midnight choir
I have tried in my way to be free.
Like a worm on a hook,
like a knight from some old fashioned book
I have saved all my ribbons for thee.
If I, if I have been unkind,
I hope that you can just let it go by.
If I, if I have been untrue
I hope you know it was never to you.
Like a baby, stillborn,
like a beast with his horn
I have torn everyone who reached out for me.
But I swear by this song
and by all that I have done wrong
I will make it all up to thee.
I saw a beggar leaning on his wooden crutch,
he said to me, "You must not ask for so much."
And a pretty woman leaning in her darkened door,
she cried to me, "Hey, why not ask for more?"
Oh like a bird on the wire,
like a drunk in a midnight choir
I have tried in my way to be free.
要は「自由になりたい」という曲のようです。「midnight choir」の意味がよくわかりませんが、一般的に「合唱団、楽団」のことを指しますが、「(さえずる鳥などの)群れ」の意味もあり、意訳すれば、「飲み屋で酔いつぶれる酔っ払い」でしょうか?映画自体は、どアクションものですが、この曲があることで、なぜか締まった作品に見えます。
今日は、この映画では私の好きな主演の一角、ゴールディ・ホーンのことを取り上げたかっただけなのですが、すっかり前置きが長くなりましたが、コメディー作品が多いにかかわらず、「コケティッシュ」ということばこれほど似合う女優さんはいないと思っています。
ゴールディ・ホーン(Goldie Hawn、本名:Goldie Jeanne Hawn、1945年11月21日-)は、「アメリカ合衆国ワシントンD.C.出身の女優、ダンサー。アメリカン大学卒業。コメディを得意としており、主演のほとんどがコメディ映画であるが、女性の自立をテーマにした明るい作品が多い。お尻に自信があるらしく、多くの作品にお尻のシーンまたはお尻を誉められるセリフがあるのがお約束」。
「1969年の『サボテンの花』でアカデミー助演女優賞を受賞。3度の結婚歴があり、1984年共演した俳優のカート・ラッセルとは未結婚のまま同棲中である。4人の子供がおり、娘のケイト・ハドソンは女優になった」。
そして、彼女の娘さん。随分、成長しましたね。
ケイト・ハドソン(Kate Hudson、本名:Kate Garry Hudson、1979年4月19日-)は、「アメリカ合衆国の女優。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。母は女優のゴールディ・ホーン、父は歌手のビル・ハドソン。1998年に『RICOCHET RIDER』で映画デビュー。同年公開の『200本のたばこ』で演技を絶賛される。2000年に出演した『あの頃ペニー・レインと』でゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞、アカデミー助演女優賞にもノミネートされた。2000年にブラック・クロウズのクリス・ロビンソンと結婚し、一児あるが、2006年8月14日 ケイト・ハドソンの広報からハドソンとロビンソンが離婚したことが発表された」。(以上、ウィキペディア)
原題:Bird on a Wire
製作:ロブ・コーエン
脚本:デビッド・セルツァー
撮影:ロバート・ブライムス
音楽:テッド・フィールド
出演:メル・ギブソン、ゴールディ・ホーン、デビッド・キャラダイン、ビル・デューク、スティーブン・トボロウスキー
「15年前に麻薬密輸事件の重要証人としてFBIに保護されたリック。麻薬組織の全容を欺くため証人保護プログラムによって死んだことにされ、各地を転々と移住し現在は自動車整備の仕事をしていた。その事件で逮捕され仮釈放になったソレンソンと、その事件で逮捕を免れ証人であるリックの口封じを企むディックスに命を狙われ、新任FBI局員の裏切りで証人保護のデータ-も削除されてしまったリックは、偶然再会した元恋人の女性弁護士マリアンヌとともに、かつての知り合いをたどって逃亡する」。(ウィキペディア)
という訳で、この映画はアクションとして楽しむも良し、メル・ギブソンとゴールディ・ホーンとの大人のお色気を愉しむも良しと、できれば何も考えたくないときに観て楽しむと案外いい時間を過ごせるかもかもしれませんね。
さて、この映画のタイトル「バード・オン・ワイヤー/Bird on a Wire」ですが、気になってネットでいろいろ検索したんですが、この意味について解説してくれているものが見つかりませんでした。これからは勝手な想像でこの意味を探ってみます。まず、この映画のキーワードである「米連邦証人保護プログラム」から。
米連邦証人保護プログラム(US Federal Witness Protection Program:WITSEC)とは、「アメリカ合衆国における法廷または上下両院における証言者を(いわゆる「お礼参り」から)保護する制度である。法廷や諮問院会で証言者を被告発者からの制裁から保護するために設けられた制度である。本制度はマフィアの『血の掟』から証言者を保護する目的で設けられた」。
「該当者は裁判期間中、もしくは状況により生涯にわたって保護されることとなる。その間、住所の特定されない場所に政府極秘の国家最高機密で居住する。その際生活費や給与などは全額国家から支給される。内通者により居所が知られないとも限らないので、パスポートや運転免許証、果ては社会保障番号まで全く新しいものが交付され完全な別人になる」。
「なお、被保護者の中でもとりわけ、国益に多大なる貢献をしたものは相当裕福な経済的援助を受けることもある。居住の場所はアメリカ合衆国内にとどまらず、ラテン各国や、在外の米軍基地内、EU領内などのNATO軍の官舎等が割り当てられることも多々ある」。(ウィキペディア)
ちなみに、この「米連邦証人保護プログラム」を扱った映画には、「F/X」(1986)、「グッドフェローズ」(1990)、「天使にラブ・ソングを…」(1992)、「依頼人」(1994)、「イレイザー」(1996)、「フェイク」(1997)、「陰謀のセオリー」(1997)、「マーキュリー・ライジング」(1998)、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」(2003)、「プリズン・ブレイク」(2005)とありますが、マフィア関連映画であればもっとありますね。
この文脈で「バード・オン・ワイヤー/Bird on a Wire」、つまり「電線に止まる鳥」を考えることになります。ここで、なぜ、電線に止まる鳥は感電しないのか?という古くからのクイズ問題に着目してみます。回答は次ぎの英文にあります。
the only reason why birds on power lines usually aren't electrocuted is because the wire is the only thing they're touching!.・・・as long as both of the bird's feet are on the same wire (or wires of the same voltage), the bird is safe
つまり、一本の電線に両足で止まっている限り、感電しないということです。この映画のストーリーでいえば、麻薬密輸事件の重要証人として、一本のFBIによる証人保護プログラムで保護されていたにもかかわわらず、元恋人に正体がばれてしまった主人公は、その片方の足を別の「電線」に移してしまったことで「感電」する危機に見舞われてしまう、という意味にとれます。真意はどうかわかりませんが・・・。
この映画の表題曲に使われているのが、アーロン・ネヴィル(Aaron Neville)が唄う「Bird on the Wire」です。この「a」と「the」の不定冠詞、と冠詞に注意を払いところです。原曲は、異端のシンガー・ソングライター、レナード・コーエン(Leonard Cohen)が1968年に書いたものです。ここでは二人については触れませんが、表題曲を聞きたい方は、下記をチェックしてください。いい曲であることは間違いありません。
「Bird on the Wire -- Aaron Neville」(http://americandigest.org/mt-archives/006732.php)
<Bird on the Wire>
Like a bird on the wire,
like a drunk in a midnight choir
I have tried in my way to be free.
Like a worm on a hook,
like a knight from some old fashioned book
I have saved all my ribbons for thee.
If I, if I have been unkind,
I hope that you can just let it go by.
If I, if I have been untrue
I hope you know it was never to you.
Like a baby, stillborn,
like a beast with his horn
I have torn everyone who reached out for me.
But I swear by this song
and by all that I have done wrong
I will make it all up to thee.
I saw a beggar leaning on his wooden crutch,
he said to me, "You must not ask for so much."
And a pretty woman leaning in her darkened door,
she cried to me, "Hey, why not ask for more?"
Oh like a bird on the wire,
like a drunk in a midnight choir
I have tried in my way to be free.
要は「自由になりたい」という曲のようです。「midnight choir」の意味がよくわかりませんが、一般的に「合唱団、楽団」のことを指しますが、「(さえずる鳥などの)群れ」の意味もあり、意訳すれば、「飲み屋で酔いつぶれる酔っ払い」でしょうか?映画自体は、どアクションものですが、この曲があることで、なぜか締まった作品に見えます。
今日は、この映画では私の好きな主演の一角、ゴールディ・ホーンのことを取り上げたかっただけなのですが、すっかり前置きが長くなりましたが、コメディー作品が多いにかかわらず、「コケティッシュ」ということばこれほど似合う女優さんはいないと思っています。
ゴールディ・ホーン(Goldie Hawn、本名:Goldie Jeanne Hawn、1945年11月21日-)は、「アメリカ合衆国ワシントンD.C.出身の女優、ダンサー。アメリカン大学卒業。コメディを得意としており、主演のほとんどがコメディ映画であるが、女性の自立をテーマにした明るい作品が多い。お尻に自信があるらしく、多くの作品にお尻のシーンまたはお尻を誉められるセリフがあるのがお約束」。
「1969年の『サボテンの花』でアカデミー助演女優賞を受賞。3度の結婚歴があり、1984年共演した俳優のカート・ラッセルとは未結婚のまま同棲中である。4人の子供がおり、娘のケイト・ハドソンは女優になった」。
そして、彼女の娘さん。随分、成長しましたね。
ケイト・ハドソン(Kate Hudson、本名:Kate Garry Hudson、1979年4月19日-)は、「アメリカ合衆国の女優。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。母は女優のゴールディ・ホーン、父は歌手のビル・ハドソン。1998年に『RICOCHET RIDER』で映画デビュー。同年公開の『200本のたばこ』で演技を絶賛される。2000年に出演した『あの頃ペニー・レインと』でゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞、アカデミー助演女優賞にもノミネートされた。2000年にブラック・クロウズのクリス・ロビンソンと結婚し、一児あるが、2006年8月14日 ケイト・ハドソンの広報からハドソンとロビンソンが離婚したことが発表された」。(以上、ウィキペディア)
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