早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

良 縁/リーブル・ディマージュ

2015年08月17日 | 良縁



        和水町でできた新しいお友達たちと熊本市内で合流

        私を驚かせるとってもいい店があるとのお誘いに
        かなり年下のステキなみなさんと出かけてきたのが
        熊本で唯一(?)おしゃれなエリア上乃裏通り 

        

        ここは福岡でいえば大名、大阪で言えば中崎町、
        京都でいえば御池通り…(東京は?) 
        少し前にご紹介した「おでんのまつむら」もこの通りにあります。

        

        おしゃれな若い人たちを惹き付ける雰囲気十分の店がたっくさん 

        

        ここは最近美味しいコーヒーが話題のお店

        

        博多もつ鍋もあります。 

        

        これだけおしゃれな店が軒を連ねるなか連れて来てくれたのは… 
        「なんじや、こりゃあ!」

        

        ほとんど期待せずに店に入ると迎えてくれたのはこのむさい男(失礼!)
        ”五条大橋に立っててもおかしくないわ” が私の第一印象
        目の前のカウンター席に座らされました。
        でもこの人懐っこい笑顔にあっと言う間にこちらも脱力

        

        オーナーシェフは市内のホテル出身の和木さん。
        店名の「リーブル・ディマージュ」はフランス語で「絵本」という意味
        懐かしい絵本の物語を表現していきたいのだそうです。 

        その手際、その手つき、やはり一流ホテル出身だと感じさせます。

        

        前に1軒寄ってきたのでここでは軽く… 
        シンプルなプレーンオムレツに生クリームを添えただけ
        だからこそ違いがでるんですね。
        いったい何を混ぜたの?と聞き返すほどのおいしさ!

        

        ピクルスも 高い素材は使いません。
        手前はブロッコリーの芯

        

        フレンチのビストロなのに和洋中なんでも作ってくれます。
        出し巻玉子にはクリームチーズが… 
        でも見てください。このフランス製のカトラリーのセンスのいいこと!
        店で唯一とお見受けした(笑)上質なセンスのもの。

        

        すべての料理を手際よく一から作ってくれます。
        パスタを頼めば麺をこねるところから…
        こちらは一口大のヒレカツサンド

        

        そして今回の目的のひとつがこのリゾットです。
        (リゾットだけいただくつもりがかなり食べてしまいました) 

        

        前もってアルデンテまで火を通しておいた雑穀のリゾットに
        生クリームを足して仕上げます。
        上にはカニ味噌! こりゃあ絶品だわ!
        友達が連れて来てくれた訳が分かりました。

        このシェフは「本物」なんだ… 

        最後にクレープなんかいかが?と
        このむさい男がこの狭い厨房でクレープシュゼットを作り始めます。
        それも本格的に!
        それもとっても楽しそうに!

        

        言葉はいらない…なんて大胆かつ繊細なクレープシュゼット

        

        好きこそなんとか…と言いますが
        和木シェフは本当に料理を愛してるんですね。
        それも高くていいものを使えば美味しくなって当然
        その辺にある安いものや捨てられそうなものを上手く料理してこそ
        料理人の腕の見せ所なんです。 
        だから食べる方も喜ぶ。感動する。
        作り手と食べる側との素晴らしい時間の共有です。
        これだけ食べて5人で1万円を切りました。
        これまた驚きです。
        飲み過ぎたわけでもないのに軽いめまいを感じる夜でした。

        タイトルはあえて「美味」ではなく「良縁」です。