何度かご紹介している店です。
そこは日本橋のマンダリンオリエンタル東京の38Fにあります。
店の名前は「タパスモラキュラーバー」
そこからの黄昏時の眺めは最高
ここは1日2交代、各8席だけのカウンターバー
すでにテーブルセッティングがされています。
バンダナで巻かれたお道具箱を開けると…
その中のひとつ、メジャーにメニューが印刷されています。
この日のメニューは全15品
テーマは「ジャパニーズ・デライト」
分子(モラキュラー)レベルで組織を解析&再構成する食の実験室です。
その方面にはとんと疎い私ですので
記憶にある部分だけご紹介いたしましょう。
まずは卵とトリュフを使った軍艦巻きやら何やら(分からない)の
見た目はお寿司、実はサプライズな3品です。
何とか言うキノコがとってもかわいい「盆栽」と題する次の1品
カウンターを取り仕切るのは香港出身の周さん。
この日も私とつれ以外は全て香港からのお客様です。
薫製の匂いが漂ってきました。
豚肉をいぶして香り付けし、灰に見立てたゴマですっかり「シガー(葉巻)」
「ビスク」という題の一品
ロブスターとウニを使ったあまりひねりのない美味しい一皿
アツアツのスープは濃厚で悶絶
決してカッコだけじゃない本格的なお味のキュイジーヌだということが
もう10年以上たってもなかなか予約が取れない人気店であり続けている理由でしょうね。
周さんお得意の「温泉卵」にトリュフがたっぷり乗って出て来ました。
温泉卵とは名ばかりで、黄身はかぼちゃ、白身は豆腐のムース…
嬉しい驚きです。(写真では伝えきれない…)
「クラブケーキ」
「ピッツア」
備長炭をつかったラムのカツ
ここが好きな理由のひとつでもありますが
最後にスイーツがたくさん出て来るんです。
周さんがまた液体窒素を使ってる…
コースでは頻繁に液体窒素を使います。
出て来たのがこれ「ブレックファスト」と題するデザート。
今日イチで驚いたのは、奥のお皿に乗っているソーセージ…
「シリコンでソーセージの型を取りまして、実はラズベリーのチーズケーキです」
…と言われましてもねえ…
しげしげと見ても完璧にソーセージ(笑)
「そのまま販売してよ!」と叫んだほど美味しゅうございました!
とろとろの柔らかいチョコレートを液体窒素で固めます。
5秒以内に食べてくださいと言われた「インスタント・フォンダン」は
撮影してる間にみるみる溶けてしぼんで流れ出してしまいました。タイムアップ!
でも美味美味!
またまた液体窒素
イチゴが2個
どちらかが本物
道具箱のカナヅチを使うと…
2時間のショー(食事)が終わり、余韻をかみしめながらの東京の夜
最後はほうじ茶って…やっぱり日本人だなあ、私って。
今日のコースから3〜4個は私の仕事に活かせるアイディアを頂戴しました。
アイディアの宝庫、タパスモラキュラーバー
ありがとう!
味の興味より、エンターテイメントへの興味(笑)
見学席とかあったらいいのになぁ。
さて、ヒントは次のいかなるアイスになるのでしょう。
そちらにも興味しんしんです。
一年に一回は行きたいと思うのよね。
まさに「非日常」!
今回もたわいもないアイディアがアイスのネタになりそうです。
テーブルにただ運ばれてくるだけでなく
目の前で作ってくれるって、この店に限らず魅力的。
家に戻るとすぐに真似てみるんだけど
素人にはなかなかハードです。(笑)