最近WOWWOWで心に響く海外ドラマに出会いました。
アメリカで制作された「ザ・パシフィック」。(10回シリーズはもう終了)
第二次世界大戦・・・というより太平洋戦争の話です。
舞台はガダルカナル、ペリリュー、グロスター、硫黄島、沖縄…
日本人には背筋が寒くなる場所ばかりです。
実体験に基ずく太平洋戦争の惨事を
共同制作総指揮のS・スピルバーグと
トム・ハンクスが克明に描いています。
吹き飛ばされた死体、やむことのない密林の雨、
正気を失い魂をなくしていく兵士たち…
目を背けたくなるようなリアルな映像が
きっとこの通りもしくは
もっと悲惨であったであろう戦争というものが
いかに無意味であるかを静かに物語っています。
裕福な家に生まれおぼっちゃんで入隊した主人公の青年を
「ジュラシックパーク」で恐竜フリークだった子役を演じた
ジュー・マゼロがすっかり大人になって好演しています。
太平洋戦争が舞台ですからもちろん敵は「ジャップ」です。
狂気と良心の狭間で人間が人間でなくなっていく戦場は
敵味方関係なく平等に悲劇を生んでいきます。
語り部たちが高齢になった今、
戦後世代が見ておかなければならないドラマではないでしょうか。
ザ・パシフィック公式HP http://www.wowow.co.jp/drama/pacific/