small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

阿字観瞑想会

2009年11月03日 | 瞑想のこと
真言宗好きな私にとって、高野山は憧れの地。
その高野山別院が東京にあるんだって・・・
そこで阿字観瞑想会が月二回ほど行なわれているんだって・・・
阿字観瞑想とは、弘法大師空海が修行僧たちの精神を鍛えるために考案した真言宗の瞑想法である。

更に調査を進めると、茅ヶ崎千手院でも月一回のみ阿字観瞑想会あり。
こりゃ、我が家から近い。
ってことで、早速行ってきました。

現在、本堂を立て替え中である千手院へ到着すると、こじんまりとした仮本堂へ通された。
そこには何本もの阿字観のお軸が立て掛けられている。
好きなお軸の前に陣取り、ご本尊である千手観音さまにご挨拶。
お線香の香りが立ち込める室内は、まるで寺小屋のよう。

時間になると、親しみやすいご住職さん登場。
阿字観瞑想のやり方の説明が始まった。
手の位置、姿勢、座り方、気持ち、呼吸法・・・
力まず、頑張らず、楽な姿勢で座る。
三礼して心拍数を上げ、般若心経を唱える。
いざ阿字観瞑想スタート。
吐く、吸う、呼吸に集中する。
呼吸に集中出来なかったら、「あー」と声を出し響きを追う。
目の前の月が自分の心に入ってくるさまを描き、その月が自分から飛び出て、どんどんと大きくなり、その中心には自分がいるさまを浮かべる。
あれ、これって高尾薬王院の月輪観瞑想と同じ?
そして、今日は満月。
月が徐々に小さくなり、最後は自分の心に戻る。
初めての阿字観瞑想は、よく分からず終了した。
ただ気持ち良い瞑想であったことは確か。

片付けが終わると、ご住職さんを囲みながら、参加者全員15名ほどでお茶会。
阿字観お軸の文字は〝大日如来さま〟を表す。
仏像や真言が先ではなく、文字が一番最初に生まれ、次に色の光だそう。
その後に、仏像や真言が作られたそうだ。
形ではなくイメージ。
これって、頭ではなく心と似ている。
他のお話も興味深くて、ご住職とお寺の雰囲気が寛げた。
もっと阿字観を知りたいと思った。
また通おうっと・・・

外に出ると、満月が輝いていた。