ホームズスタジアム神戸で行われた天皇杯5回戦。J1の神戸と先週大分を破ったJ2の鳥栖が対戦。5-2で鳥栖が華麗なジャイアントキリングを達成し、圧勝した。
センセーショナルな立ち上がりだった。開始わずか1分で鳥栖は、左サイドを走りこんだ野崎のクロスに藤田が左足で合わせて先制。もの凄い勢いで前線からのチェイシングを実行し、攻撃への切り替え時には大胆なダイレクトプレーでゴール前に一気にボールを運ぶ鳥栖。9分には、その中盤のダイレクトプレーから左サイドに走り込んだ廣瀬が粘ってクロスを中央に送ると、藤田がシュートを放ったこぼれ球にフリーの高橋が詰めて追加点を奪った。
前半から飯尾とともに集中した守備を見せた鳥栖DF内間
開始直後の先制点をお膳立てしたMF野崎
26分には、三たび左サイドからチャンスを掴んだ鳥栖。島嵜のクロスに廣瀬が合わせて3点目を奪い、試合を早い段階から決定づける。大久保、ボッティ、レアンドロが不在といえ、現在リーグでも絶好調な神戸を前に、J2で6位に位置する鳥栖が、完全に試合をリードする信じられない光景が広がった。
神戸からボールを奪う鳥栖の守備 攻守の切り替えが早かった
神戸はFW吉田が孤立 コンビを組んだ岸田は15分で交代
開始わずか30分経たぬうちに、3点のリードを奪われてしまった神戸。15分にこの日スタメン起用されたFW岸田を下げ、鈴木を投入し、左MFの栗原を前線に上げる。左右のMFである田中と鈴木のポジションチェンジで何とかリズムを生み出したい神戸だったが、前線の吉田が孤立し、チャンスを生み出せない。鳥栖は守備でも完全に自分たちのリズムを掴んでいた。CBの飯尾を中心に、前線に藤田を残したほぼ全員で守備に徹する鳥栖は、まさに鉄壁と言えるべき集中した守備を構築していた。
神戸は田中を軸に攻撃のチャンスを作りたかったが
2点目を決め、鳥栖の猛攻を組み立てたMF高橋
後半に入って神戸が河本のゴールで1点を返すが、鳥栖の猛攻は衰えることなく、52分には、廣瀬が4点目となるゴールを決める。右サイドで高橋から右SBの日高に繋ぎ、その日高からのクロスを廣瀬が右足で合わせる美しい展開だった。5分後には、前線で藤田がヘッドで競り合って落としたボールを高橋が上げると、走り込んだ藤田がダメ押しの5点目。5得点全てサイドからの崩しで、効率的にゴールを奪った鳥栖が、神戸の追い上げをその後1点に留め、圧勝でベスト8入りを決めたのだった。
52分に日高のクロスを廣瀬がこの日2点目となるゴール
名手、金南一も鳥栖の前に沈黙
神戸DF北本も、まさかの5失点に意気消沈
唸らざるを得ない鳥栖の攻撃的スタイルに驚きを隠せない試合だった。神戸にミスが多かったのは確かだが、キックオフから果敢にチェイシングを徹底させる鳥栖の“がむしゃらぶり”は計算にも裏打ちされ、必然の結果を生んだといえるだろう。得点源の藤田は、完全に守備タスクを免除され、前線に張って起点になった。その分をフォローすべく、中盤で高橋、船谷、島嵜がハードワークを厭わない。マイボールにした際の両SBの攻撃意識は、即座にチャンスを生み出す決定的要因になった。
印象に残ったのは、1対1の場面で鳥栖はほとんどアドバンテージを掴んでいた点。球際の強さが目立ち、相手からボールを奪う力強さは秀でていた。
鳥栖を率いるのは、名物監督の岸野氏 熱く義理深い指揮官だ
遙々神戸まで駆けつけたサポーターと歓喜を分かつ
確かに神戸のミスは響いた。開始直後に失点したことで、前がかりになったところをとことん突かれたが、やはり鮮烈な印象をもらったのは、そこを突いた鳥栖の攻撃的な姿勢。天皇杯の“一発勝負”の怖さとともに、彼らの熱さは確かにJ1のチームを凌駕していた。
チームを背負う不動のエース藤田 その嗅覚は凄まじい
今大会の台風の目、サガン鳥栖 次戦は横浜FMだ!
センセーショナルな立ち上がりだった。開始わずか1分で鳥栖は、左サイドを走りこんだ野崎のクロスに藤田が左足で合わせて先制。もの凄い勢いで前線からのチェイシングを実行し、攻撃への切り替え時には大胆なダイレクトプレーでゴール前に一気にボールを運ぶ鳥栖。9分には、その中盤のダイレクトプレーから左サイドに走り込んだ廣瀬が粘ってクロスを中央に送ると、藤田がシュートを放ったこぼれ球にフリーの高橋が詰めて追加点を奪った。
前半から飯尾とともに集中した守備を見せた鳥栖DF内間
開始直後の先制点をお膳立てしたMF野崎
26分には、三たび左サイドからチャンスを掴んだ鳥栖。島嵜のクロスに廣瀬が合わせて3点目を奪い、試合を早い段階から決定づける。大久保、ボッティ、レアンドロが不在といえ、現在リーグでも絶好調な神戸を前に、J2で6位に位置する鳥栖が、完全に試合をリードする信じられない光景が広がった。
神戸からボールを奪う鳥栖の守備 攻守の切り替えが早かった
神戸はFW吉田が孤立 コンビを組んだ岸田は15分で交代
開始わずか30分経たぬうちに、3点のリードを奪われてしまった神戸。15分にこの日スタメン起用されたFW岸田を下げ、鈴木を投入し、左MFの栗原を前線に上げる。左右のMFである田中と鈴木のポジションチェンジで何とかリズムを生み出したい神戸だったが、前線の吉田が孤立し、チャンスを生み出せない。鳥栖は守備でも完全に自分たちのリズムを掴んでいた。CBの飯尾を中心に、前線に藤田を残したほぼ全員で守備に徹する鳥栖は、まさに鉄壁と言えるべき集中した守備を構築していた。
神戸は田中を軸に攻撃のチャンスを作りたかったが
2点目を決め、鳥栖の猛攻を組み立てたMF高橋
後半に入って神戸が河本のゴールで1点を返すが、鳥栖の猛攻は衰えることなく、52分には、廣瀬が4点目となるゴールを決める。右サイドで高橋から右SBの日高に繋ぎ、その日高からのクロスを廣瀬が右足で合わせる美しい展開だった。5分後には、前線で藤田がヘッドで競り合って落としたボールを高橋が上げると、走り込んだ藤田がダメ押しの5点目。5得点全てサイドからの崩しで、効率的にゴールを奪った鳥栖が、神戸の追い上げをその後1点に留め、圧勝でベスト8入りを決めたのだった。
52分に日高のクロスを廣瀬がこの日2点目となるゴール
名手、金南一も鳥栖の前に沈黙
神戸DF北本も、まさかの5失点に意気消沈
唸らざるを得ない鳥栖の攻撃的スタイルに驚きを隠せない試合だった。神戸にミスが多かったのは確かだが、キックオフから果敢にチェイシングを徹底させる鳥栖の“がむしゃらぶり”は計算にも裏打ちされ、必然の結果を生んだといえるだろう。得点源の藤田は、完全に守備タスクを免除され、前線に張って起点になった。その分をフォローすべく、中盤で高橋、船谷、島嵜がハードワークを厭わない。マイボールにした際の両SBの攻撃意識は、即座にチャンスを生み出す決定的要因になった。
印象に残ったのは、1対1の場面で鳥栖はほとんどアドバンテージを掴んでいた点。球際の強さが目立ち、相手からボールを奪う力強さは秀でていた。
鳥栖を率いるのは、名物監督の岸野氏 熱く義理深い指揮官だ
遙々神戸まで駆けつけたサポーターと歓喜を分かつ
確かに神戸のミスは響いた。開始直後に失点したことで、前がかりになったところをとことん突かれたが、やはり鮮烈な印象をもらったのは、そこを突いた鳥栖の攻撃的な姿勢。天皇杯の“一発勝負”の怖さとともに、彼らの熱さは確かにJ1のチームを凌駕していた。
チームを背負う不動のエース藤田 その嗅覚は凄まじい
今大会の台風の目、サガン鳥栖 次戦は横浜FMだ!
情けない試合にならなくて、ホッとしてるのと、私が知るサガン鳥栖と全く違うチームを目の前で見た興奮が、今の不思議なテンションに繋がってます…
コメントありがとうございます。
応援お疲れさんでした。
鳥栖は、PJM時代から知っているのに、観戦は初めてでした。
これが本当のサガン鳥栖なのでは?
天皇杯の健闘を引き続き期待しております。
気付かずご挨拶もできずにすいませんm(__)m
個の驚異的なハードワークとチームとしての連動性、サガンの魅力を濃縮したような試合をお見せできてホッとしています。
いつもこんな試合ができればなぁ・・・。
愚痴をこぼしたくなるような拙い試合もするくせに、時々思い出したようにこんな鮮烈な試合を魅せてくれる。
だから、サガンサポはやめられないっすw
ある意味麻薬よりタチ悪いっすw
コメントありがとうございます。
しっぽさんもいらっしゃってたんですか。
試合後、ゴール裏まで挨拶に行ったんですがね(^_^;)
こぶさんととっさんの方にはお会いできたんですが。
しかし、見応えのある試合でした。
初見の鳥栖戦がこんな展開になったので、また近場で観戦できる機会があればお伺いします。
またゆっくりお話ししましょう!
また、試合終了後にお会い出来たのが嬉しかったです。
今度…来年は「奈良クラブ」の試合にもっと足を運べる様にしたいと思います。出来れば関西2部に上がってもらうともっと応援しやすくなるのですが…(笑)
追伸:昨日、サポフィーに行ったのですが入れ替わりだったようです。
コメントありがとうございます。
昨日は、久々にお会いできて良かったです。
とっさんのそのご要望を満たすためにも、必ず関西昇格を果たします。
また、応援よろしくお願い致します。
また、ゆっくりサポフィあたりでお話しできれば良いですね!
今シーズンの恐らくベストゲームをこのブログで書いてもらうことになって、それがまた喜ばしいです。ますます現地に行けなかったのが悔やまれました・・・
府県リーグ決勝大会の日程ももうすぐ決まりますね。楽しみです。
コメントありがとうございます。
ご無沙汰しています。
鳥栖の試合は初観戦でしたが、堪能させて頂きました。
次戦も横浜FMで、楽しみですね。
また、奈良クラブの試合を機会があれば、ゆっくり観に来てください。