脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

ACL狂騒曲

2009年05月19日 | 脚で語るガンバ大阪
 今週はAFCチャンピオンズリーグ予選ラウンドの最終節。一足早く行われた19日の試合では川崎が浦項(韓国)に敗れたため、グループHの2位が決定。6月24日(水)にホーム万博でG大阪がラウンド16ノックアウトステージにおいて迎え撃つことになった。

 日本勢がどこかで顔を合わせることは、今のACLのレベルを考えれば必然だろうが、川崎とはなんとなく嫌な相手になったものだ。ここ3年間のリーグ対戦成績はG大阪の2勝1分3敗。おまけにアウェイ等々力の地ではG大阪がリーグ優勝を果たした05年のあの試合以降必ず3点以上取られている。ここ2年はどちらも4失点、どことなく川崎戦に対する良いイメージは作りにくいといった印象だ。
 そういう意味ではホーム万博で戦える“グループ1位の恩恵”をひしひしと感じられる対戦相手でもある。万博においてはこの4年間1度も川崎には負けていない。今季はリーグでもお互い得点力(12節終了時点でG大阪26得点:川崎20得点)を発揮しているだけに1戦勝負のこの戦いはかなりスリリングなものになりそうだ。

 G大阪も明日20日にFCソウルとの予選ラウンド最終節を控えている。新型インフルエンザの影響で無観客試合の方向も検討されていたようだが、観客を入れて開催することが決定した。手洗い場におけるうがい薬の設置、入場ゲートにおけるアルコール消毒液、サーモグラフィの設置など感染拡大の予防策をスタジアムで行うようだ。医師やナースも常駐されるらしい。しかし、外出自粛で休校となっている小中高生は自粛を求められるなど少し可哀想な面も(代替措置として年間パス所有者には別の試合に招待する様子)。今週末の関西社会人リーグが次々と中止の決定を食らうなど、スポーツイベントにもその煽りが見られる中で難しい判断だっただろう。
 
 さて、試合の方は1位通過が決まっているので、バックアップメンバーや若手中心の布陣になりそうだが、何と言っても高校生プレイヤー宇佐美の登場を心待ちにしているファンは多いと思う。個人的にも三木や高木、武井あたりは見てみたいところだが、西野監督は果たしていかなる布陣を構成してくるのだろうか。