朝日カルチャーセンター☆ブログ

関西4教室(中之島・京都・川西・くずは)の最新情報をお届けします!

岩崎書店から『犬のふくびき』を出版されました!

2024年05月31日 17時08分30秒 | 中之島教室
こんにちは、中之島教室です

「よろず文章塾<実戦>A」講座の木内さんが
岩崎書店から『犬のふくびき』を出版されました!

ある日、孝太が公園に行く途中で出会った知らない男の子。
茶色いTシャツ、つんつんの茶色いかみの毛のその子は、なんと……!?


本の詳細
『犬のふくびき』(作:木内南緒/絵:よしむらめぐ)
2024年3月31日出版
対象年齢:小学校低学年
ISBN:9784265840465
判型・ページ数:A5・80ページ
定価:1,320円(本体1,200円+税)


岩崎書店をはじめ、WEBからもお求めいただけます。
岩崎書店の紹介ページはこちら(岩崎書店公式HP)



「よろず文章塾<実戦>」は第1・3木曜、Aクラスは午前、Bクラスは午後に開催しています。
合評を中心に、一人ひとりの目標に合わせて個別指導しています。講座受講者の入賞実績も多数!
実践クラスを受講するには、<基礎編>(6カ月コース)の受講が必要です。<基礎編>講座は現在、募集していません。
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カルチャーの現場から #15「浦嶋伝承」

2024年05月27日 07時36分54秒 | カルチャーの現場から
みなさま、こんにちは。

先日、「創祀1200年 浦嶋神社の社宝 ー書紀が記した浦嶋伝承ー」講座を行いました。

「実在した」浦嶋太郎(浦嶋子)とは。
 ”閻魔に仕えた”とされる平安時代の官僚・小野篁、将軍・足利尊氏との関係とはーーー。

古墳時代後期から飛鳥時代までの丹後丹波の状況をひもとき、令和6年度春季非公開文化財特別公開で展示されている「浦嶋明神縁起絵巻」(室町時代・重要文化財)の各場面から浦嶋子が生きる理想の世界を解説。
宮嶋淑久・浦嶋神社宮司の軽妙な語り口で楽しく進んだ講座は、北海道から九州まで幅広い地域の方にご受講いただきました。

そして昨日、その浦嶋神社(京都府与謝郡伊根町)を訪問してきました。
浦嶋明神縁起絵巻はもちろん、玉手箱(亀甲紋玉櫛笥・室町時代)も、足利尊氏が献上した品々やその箱書も。
他にも、様々な社宝。
鮮やかで、華やかで、その貴重さ・重みを実感しました。

伊根町には、浦嶋子の両親を祀った神社がありました。
そのすぐそばの海辺では、浦嶋子が帰ってくるときの目印になるように、かがり火を焚いていたそうです。
その浜から見る景色は見事でした。
美しい海と島。
そして、天気がよい日には、その先に白山が見えるそうです。
千年前の人たちは、海越しに見える美しい山々を「常世の国」と思ってたのかもしれない。
地元の方に、そう教えていただきました。

浦嶋子の弟たちの屋敷跡にも、石碑がありました。
浦嶋子が龍宮から帰郷した穴、とされる「龍穴」に手を差し入れると、想像を超える冷気に驚きました。
夏には子どもたちが、この穴のまわりで涼んでいる、というほほえましいお話もお聞きしました。
そして玉手箱を開けたときの白煙が立ち上った道筋がそのまま滝になった、とされる布引滝にも登ってきました。
多くの方に、安全にお越しいただけるように、と、地元の方々が手弁当で広げている山道です。

伊根町には、浦嶋館も、舟屋もあります。
見どころがたくさんの、浦嶋子の町。
みなさんもぜひ、訪問してみられてください。
浦嶋神社の令和6年度春季非公開文化財特別公開は、6月16日まで(土・日のみ)です。
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カルチャーの現場から #14「ロマネスク」

2024年05月19日 07時06分35秒 | カルチャーの現場から
「さあ、旅の続きへ」。
美術史家・池田健二先生の、軽やかで、楽しく、さわやかな解説で、ロマネスク講座は進行します。

主に12世紀の教会建築様式、ロマネスク。
それはデザイン、建築技術、彫刻技術、そして空間設計それぞれの美しさの粋が集まっていて、さらに教会ごとに多様に広がっています。




池田先生の講座は、写真が豊富で、先生の詳しい解説とともに、現地を旅しているように進みます。
建築様式のみならず、教会の歴史や背景、鐘塔、後陣、外壁装飾、扉の意味、柱頭彫刻、石組、石のマークの意味、洗礼槽、彫刻の下地にある聖書の場面、教会の戒律--なども丁寧にひもとき、その言葉ごとに理解も深まっていきます。
「さあ、次はいよいよ回廊です」。
先生の言葉に、思わず声が出てしまうほど、うれしくなりました。
講座を聴く前は、「回廊」という言葉に、こんなに反応することなど、思ってもみませんでした。

中之島教室の講座「ロマネスクの大地 ~北から南へ」では、ヨーロッパを縦断し、ロマネスク建築を一つひとつ、たっぷりの写真と、豊富な解説とともに見ていきます。
北欧から南下。5月の講座は、プロヴァンスのロマネスク教会をじっくりと堪能しました。
次回は、7月12日。アルザスとスイスのロマネスクを訪ねます(こちら)。
そして9月はスペインへ。
カタルーニャのロマネスクを巡ります(こちら)。

中之島の講座は、二本建て(3時間45分。途中、休憩を含みます)で行っています。
たっぷりのロマネスクに浸ると、趣味に「ロマネスク」と加えたくなるかもしれません。
おすすめの講座。
さあ、旅の続きへ。あなたも。

朝日カルチャーセンター関西4教室では、他にも魅力的な講座をたくさんご用意しています。
中之島京都くずは川西)のホームページをぜひ、のぞいてみてください。
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カルチャーの現場から #13「理不尽に抗う」

2024年05月16日 09時48分17秒 | カルチャーの現場から
みなさま、こんにちは。

前回の「カルチャーの現場から」の投稿に、大きな反響をいただきました。
実際に、講座内容も迫力ある、すばらしいものでしたので、その概要を報告します。

「迫真 国際ルポルタージュの軌跡 #中村哲さん殺害事件」講座。
 講師は、朝日新聞記者(現・福井総局長)の乗京真知さんです。

講座が始まる前、乗京さんと、講座の流れを打ち合わせました。
多くのご質問・幅広いご関心に応えるため、「講義後の質問時間を長めにとりたい」とお願いしたとき。乗京さんは、(「講座後」ではなく)「講座中に、複数入れてもいいですか」。
受講される方の理解に合わせて講座を進めるため、関心に合わせてその後の講座を広げるため、です。
「取材力は人間力」との言葉をよく聞きましたが、これだけの取材力の背景にある乗京さんの人間力を実感しました。
実際、講座中に多くの質問が続き、熱を帯びた講座になりました。

講座では、冒頭に「読者のみなさまの名代として、現場に立つ」「歴史を刻む覚悟を持って、調べを尽くす」という乗京さんの取材の軸を開示。
その軸に沿って、今回の国際事件の取材・真相がひもとかれます。

まず、事件の概要を説明。
ここでアフガニスタンという国の実際、事件現場の地理的意義も解説されます。

いよいよ、乗京さんの取材が始まります。
乗京さんがどこでどう取材したか。
現場でどう考えたのか。
一つひとつの説明に、聴いているわれわれも、まるで取材チームの一員として取材報告を受けているような臨場感でした。

「証言」を得る。
それを支える「物証」をさがし、つかむ。
そうするとさらに「証言」を。
「この数珠つなぎだ」と、説明なさいました。

「証言」をポテトチップスに、「物証」をチョコレートに例え、「ポテトチップスを食べると、チョコレートが食べたくなる。そしてまたポテトチップスが。この二回目のポテトチップスは最初とは別の味がする」。
この連続でファクトを積み上げ、取材方針を定め、ときには構え直して、真相に近づいていく。

その「数珠」の途中で、「ドクター・ナカムラを殺してしまった、と話している男がいる」との情報をつかみます。
そのときの感想として、<やった!>ではなく、<やれやれ>だったそうです。
情報をつかんだ以上、しっかり取材する。しかし、それは「フェイクであること」を確認する作業になるーー。そういう経験を重ねてこられたからです。

「そもそも実在する人物なのか」というところからスタートします。
取材を重ね、物証も押さえていく「数珠つなぎ」が始まります。
そして、「その人物が死んだ」との情報が。
その人物について、取材は進んでいます。
それらの事実を踏まえた、疑問が生まれます。
「そもそも捜査当局は、逮捕する気があったのか」。

そこからの講座は、まさに迫真。
アフガニスタンとその人物が所属する組織の関係。
アフガニスタン当局とパキスタン当局そして、その組織の結びつき。
そして共犯者の特定に向けた取材。
いよいよ事件の核心に入ります。
なぜ、中村哲さんは殺害されたのか。
なぜ、この時期だったのか。

丁寧な取材のなか、事件が予見されていたこともつかみます。
「遺族」について話す乗京さんの言葉が、熱を帯びます。
「原因究明は再発を防ぐ原点」。

そして静かに、講座が終わりました。
講座終了後もしばらく、席を立つ人はいませんでした。
一人ひとりの質問に、乗京さんは丁寧に答えてくれました。

受講くださった方々のご依頼を受けて、乗京さんが著書にサインしてくださいました。
そのときに記した言葉が「理不尽に抗う」。
本取材において意識なさった言葉、とのことでした。

乗京さんは6月5日にも、「迫真 国際ルポルタージュの軌跡」講座を行ってくださいます。
6月のテーマは、「金正男氏暗殺事件」。

金正恩・朝鮮労働党総書記の異母兄である金正男氏が、マレーシア・クアラルンプール国際空港で猛毒のVXを顔に塗りつけられて殺害。
この事件も、未解決のままです。
なぜ逮捕できないのか。
「真犯人」は誰なのか。
政府間での威厳をかけた綱引きの内容そして結果は。

「迫真、国際ルポルタージュの軌跡」講座の最終回です。
よろしければぜひ、お聴きください。

朝日カルチャーセンター関西4教室では、他にも魅力的な講座がたくさんご用意しています。
中之島京都くずは川西)のホームページをぜひ、のぞいてみてください。

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カルチャーの現場から #12「真実へ」

2024年05月10日 10時41分00秒 | カルチャーの現場から
みなさま、こんにちは。

すごい資料が届きました。
記者が、緻密な取材を一つひとつ積み上げて、真実にたどりつく過程を、惜しげもなく紹介する内容です。
その迫力に圧倒されました。
まるで映画を観ているようです。

その資料とは、5月14日に中之島教室で行う「迫真 国際ルポルタージュの軌跡 #中村哲さん殺害事件」 の講座で投影するファイルです。

アフガニスタンで凶弾に倒れた、医師・中村哲さん。
その真犯人、真相を追ったルポルタージュ講座です。

「歴史を刻む覚悟を持って、調べを尽くす」
「読者のみなさまの名代として、現場に立つ」

その言葉をどう実践していったか。
きめ細かな取材の流れを紹介します。
どこに着目し、どう取材したか。
新たなファクトをつかみ、それをもとにどう動いていったのか。

手に汗をにぎる展開です。
そして、世界が注目する国際重大事件の主犯格を特定し、世界に先駆けて報道。
その後も、国をまたいだ取材は続きます。
「調べを尽くす」。

「原因究明は、再発防止の原点」との思いで、困難な取材も一歩、一歩重ねていきます。
第二の中村さん、第二の遺児を生まないために。

国際ジャーナリストによる貴重で詳細な報告です。
ぜひ、お聴きください。



他にも、魅力的な講座がたくさんあります。
朝日カルチャーセンター関西4教室(中之島京都くずは川西)のホームページをぜひ、のぞいてみてください。
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