朝日カルチャーセンター☆ブログ

関西4教室(中之島・京都・川西・くずは)の最新情報をお届けします!

●美しき日本庭園 講座レポ♪ (Part2)【中之島】

2015年07月30日 12時00分00秒 | 中之島教室
こんにちは!中之島教室のIです

中之島教室の「美しき日本庭園」講座では、3ヵ月に2回、実際にいろいろなお庭を訪ね、
作庭家・庭園史研究家の重森千青講師に魅力をお話しいただいています。

4月は泉涌寺山内の善能寺、6月は京都平安ホテルの日本庭園を拝見しました。
今日は、6月に訪ねた京都平安ホテルの日本庭園のレポートをお届けします



京都平安ホテルは、京都御苑の西側に烏丸通りを挟んだところにございます。
市内の中心地にありながら、落ち着いた風情の池泉回遊式の庭園です。




元々は江戸時代に、公家屋敷の庭園として造られましたが、
大正時代に第7代小川治兵衛によって改修されました。


白川石の八ツ橋


加茂石

アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の日本庭園ランキングで、
2014年度は第4位に選ばれています。

ちなみに、第1位は島根県の足立美術館、第2位は京都の桂離宮です。

ラウンジからガラス越しに眺めるだけでなく、
実際に外に出て歩くことができ、四阿(あずまや)や滝などを近くで観賞できます。


飛石を通って四阿へ


四阿の入り口


四阿からの眺め


池の護岸の曲線などは、現在でもあまり手を加えられておらず、
石や燈籠ももとからあった古い材料が使われており、
良いものはできるだけ活かされているのが特徴とのことです。

第7代小川治兵衛は、京都平安神宮神苑や無鄰庵など、水を巧みに利用した庭園を数多く造っており、
こちらの庭園も井筒から池に流れる水や、小さな落差を連続的させた滝などが効果的に使われています。

奥に見えるのが「井筒」

白川石、鞍馬石、貴船石、加茂石、青石など、様々な石が使われているお話や、
さりげなく見えて、足元まで手を抜かずに凝った造りの贅沢な四阿のお話、
庭園内の道すがら、散らして置かれている燈籠について、
また、四季それぞれの見どころなどもお伺いできました。


蹲(つくばい)


灯篭と滝


築山への石段

次回は9月11日に滋賀院門跡庭園を訪問する予定です。
詳細・お申し込みはこちらから
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●美しき日本庭園 講座レポ♪ (Part1)【中之島】

2015年07月29日 18時08分59秒 | 中之島教室
こんにちは!中之島教室のIです

中之島教室の「美しき日本庭園」講座では、3ヵ月に2回、実際にいろいろな庭を訪ね、
作庭家・庭園史研究家の重森千青講師にその魅力を聞きます。

4月は泉涌寺山内の善能寺、6月は京都平安ホテルの日本庭園を観賞しました。
今日は、4月に訪ねた善能寺の庭園のレポートをお届けします

泉涌寺の境内は広く、総門をくぐっても、しばらくゆるい上り坂を進みます。

 泉涌寺総門

今回訪れた善能寺の近くには、西国三十三所の札所である、今熊野観音寺もあります。

 手前が今熊野観音


 庭園の入口

善能寺は弘法大師の創建といわれ、後奈良天皇によって涌泉山内へ移されました。

本堂「祥空殿」は、昭和46年北海道で遭難した「ばんだい号」の犠牲者をはじめ、
航空殉難者の冥福を祈り建立され、それにあわせて善能寺全域の作庭と整備を、
重森三玲氏が行いました。
入口からみて左には苔の山、右手には平地が広がっているのですが、
これは「祥空殿」にちなみ、上空からみた時に山や平野が表現されているそうです。


 鍵型デザインが混じった石畳

重森三玲氏は、石と苔の市松模様が印象的な東福寺の方丈庭園や龍吟庵など、
石組を中心とした庭園の作庭で有名ですが、こちらでは枯山水だけではなく池泉庭園もあります。

入口を入ったところにある三尊石組にまつわるお話や、作庭の意図、
まっすぐに延びる石畳の通路に関するお話や、残念ながら現在は枯池となっていますが、
それでもなお美しい池泉庭園についてなど、様々なお話をお伺いしました。


 三尊石組


 直線の石畳と祥空殿


 池泉庭園 立石の護岸が力強い

 池泉庭園


 池泉庭園鶴亀兼用の石組


次回は9月11日に滋賀院門跡庭園を訪問する予定です。
「美しき日本庭園」講座の詳細・お申し込みはこちらから
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●週末に楽しむ絵画教室・全関西美術展第二席に市川さん【中之島】

2015年07月22日 17時46分50秒 | 中之島教室
「週末に楽しむ絵画」教室から快挙のお知らせです。

今年で61回を迎えた全関西美術展は、関西美術界の流れを知ることのできるできる展覧会として、
また、他の団体展と違って色々な会派の人たちや絵を志す人たちが競い合う闘いの場として「憧れの展覧会」
近畿地方を中心に遠く東海や北陸、中国、四国からも出品されています。ご覧の写真のような作品です。

市川順子さん 題名「刻Ⅱ」F130号(194×162cm)


つい先日、上野の森美術館大賞展があり、千住博先生からこんな講評をいただきました。
この絵は、先ほど話した絵の条件をすべて満たしており、どんな展覧会でも必ず通ります。
絵はまず色から入りますが、黒があちらこちらと飛び過ぎが難点です。
もっとまとめ階調を増やせば見違えるような迫力が出てきます」


 このアドバイスはまさにグッドタイミング
折からこの全関西展の絵に取り掛かっておられ、仁王さんの右足をもう一本増やせば、
滑らかな階調になると決断。急遽大改造です。
何とか間に合いました。

 時代は豊かに便利になっていく一方で、どんどんスクラップは増大し続け、
人間を押し潰そうとしています。こうした時代の流れに、足二本を使ってNOを突き付けたものです。
足の繰り返しが動作を強め、時間の経過をも表しています。
大きな足が二本入ったことにより、階調はよりスムーズになりました。
こうして「現代の終わり」や「人間の愚かさ」への警鐘ともいうべき作品となりました。

特別展「第61回全関西美術展」は大阪市美術館で7月14日から26日まで開催しています。

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数々の展覧会で入選・受賞者多数
教室では、石橋先生の指導のもと、クラスの仲間で切磋琢磨し、独創的な作品を創りあげます。
「週末に楽しむ絵画」教室は毎週金曜18時から開催!
見学もできますので、お気軽にお問い合わせくださいね
(中之島教室 06-6222-5222)
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