朝日カルチャーセンター☆ブログ

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「週末に楽しむ絵画」北口久人さん新世紀展で活躍

2021年08月06日 15時06分41秒 | 中之島教室
こんにちは、中之島教室です。
猛暑の毎日が続いております。皆様、ご体調にお気をつけください
「週末に楽しむ絵画」の石橋新司先生から、
受講生の展覧会出展のレポートが届きましたのでご案内します。

        

「週末に楽しむ絵画教室」の北口久人さんの新世紀展への挑戦は、一昨年の2019年から。
いきなり大阪展奨励賞受賞という輝かしいスタートを切られました。
続けて翌年2020年もと、張り切って制作されたのですが、コロナ禍で展覧会は中止。
そして今年2021年は第65回記念展。
審査までは済んだのですが、緊急事態宣言の発出で、東京都美術館は休館となり、展覧会は中止となりました。
同じく大阪展も大阪市立美術館休館で中止、2年続けて展覧会が開かれぬまま推移しました。
今年は本展審査が終了していたので、大阪巡回展は支部総会の形で表彰式が行われ、
下記のように連続して大阪展奨励賞を受賞されました。
コロナ禍に振り回された2年でしたが、たゆまずに努力された結果です。

絵は次の2点、いずれも入選、うち1点が受賞作。
快調な歩みを続けておられます。絵をご覧ください。 


「追憶Ⅲ」 S100号 大阪奨励賞受賞


「追憶Ⅰ」 F100号 入選

この2枚の絵の共通点は、廃棄されたゴミです。 
追憶Ⅲ 宇宙ゴミも含めてゴミの全て。
追憶Ⅰ 海洋に投棄されたゴミ。沈船までも。
お月さまが悲しい目をしています。

投棄されたゴミは、海洋を漂い、海底に沈んだり、海岸に打ち寄せられたりします。
生き物たちは食べ物と間違えて食し消化管を詰まらせ死んでしまいます。
便利になった筈の文明の進歩が、使い捨て文化のために、こうした矛盾を引き起こしていることを、
お月さまが愁いの表情で警鐘を鳴らされたものです。

ゴミをそのまま描いたのでは、人は目を覆いたくなって絵の前から足早に立ち去ります。
そこで、豊かな美しい海で、いろいろな動植物が共存している海の苦しみを表現し、
また宇宙までも入れて清らかなものにしていきたいという強い願望を描かれました。
これは、当教室の先代講師・故片山昭弘先生から受け継いだ
「絵の中に開拓力を持つこと、時代に対する問題意識を兼ね備ること」と言う絵を描くスタンスの体現に他なりません。
そして、この清らかな空間表現は、これも片山先生から学んだ特殊技法で、当教室の得意とする描法の一つです。
支持体を揉んで皺を作り、横から水性塗料をスプレーし、それを木枠にセットしたものです。
簡単にできますので、綿布などを使って試されたら意外な発見ができますよ。楽しんでみてください。

        

「週末に楽しむ絵画」講座は毎週金曜18時から開催!
石橋先生の指導のもと、クラスの仲間で切磋琢磨し、独創的な作品を創りあげていく講座です。
数々の展覧会で入選・受賞実績があります。
ご見学もできますので、お気軽にお問い合わせください
中之島教室06-6222-5222
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