歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

『快刀乱麻』

2008年12月18日 | 演ずる人びと
勝海舟というと、わたしは『快刀乱麻』という、むかしむかしのテレビドラマを思い出す。これは明治時代を舞台とする一話完結の探偵もので、わたしはもともと推理ドラマは好きだったし(『刑事コロンボ』とか)、明治の時代劇、というのもめづらしかったし、そんなこんなでいまだに憶えているのだろう。で、その『快刀乱麻』に、まいどまいど、もう引退して悠々自適の生活を送っている勝海舟が出てきて、間違った推理を語って聴かせるシーンが挿入されていたのである。安楽椅子探偵の勝海舟が、誤れる真相をもっともらしく披露したあとに、だれかほかの人(って、だれ?)が事件のほんとうの真相を言い当てる。このスタイルがまた面白かったのだ。テレビドラマデータベースを参照すると、はるかむかし、1973年の制作で、タイトルは『新十郎捕物帖 快刀乱麻』とある。へー。原作が『安吾捕物帖』だったというのも知らなかった。キャストから察するに、明記してはないが、たぶん池辺良が勝海舟の役だったんだろう。そう言われれば池辺良だったような気がする。しかし沖雅也や若林豪が出ていたというのは記憶にない。データベースの解説には「冒頭の不思議なテーマソング」とある。とにかく印象に残る主題歌だったのは憶えている。

それにしても、和宮よりも天璋院よりも、勝海舟がいちばん長生きしたのね。『篤姫』のあの配役ではとてもそうは見えなかったけど。

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