歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ディオクレティアヌス帝の世界遺産とパーセル

2010年08月18日 | メモいろいろ
ゆうべのことですが、児玉清が司会をしているNHKの旅番組で、古代ローマ帝国のディオクレティアヌス帝に係わる遺跡の話をしていて、ただわたしは別のことをしており、隣の部屋から聞こえてくるテレビの音声をなんとなく聞いている、という状況だったのですね。でも意識するしないのすれすれのところで、ディオクレティアヌスっちゃあ、つまり『ダイオクリージャン』だよなあ、とは頭をよぎっていたの。そしたら次の瞬間、テレビからパーセルが鳴ったのね。BGMとしてね。びっくりした。でも暑い夜で、ぼーっとしていたから、それが『ダイオクリージャン』の音楽だったのか、それはもう憶えていません。ただ、BGMとして何曲か立てつづけに流れたような気がして、最後は、『ダイオクリージャン』ではなくて『妖精の女王』の、トランペットが鳴る序曲だった。これは確か。

しかしですよ、NHKのあの児玉清の番組の、音楽をあてるスタッフの中に、パーセルに『ダイオクリージャン』て作品があり、そのダイオクリージャンとはつまりローマ皇帝のディオクレティアヌスのことなのだ、ということを知っている人がいたのは間違いないのではないでしょうか。なにしろその場面、パーセルの曲ばかりまとまって流れたのよ。まあ、ヨーロッパの旅番組でパーセルがBGMとして使われることもたまにはあるとは思いますが、でも、その世界遺産はイギリスぢゃなくて地中海沿いの、どこかだった。そこにパーセル。やっぱあれは、あえてディオクレティアヌス帝にちなんでパーセルの曲を挿入したのだと思う。わたしは「ちゃんと分かったよ」って、言ってあげたい。