歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

中山元『高校生のための評論文キーワード100』

2008年02月21日 | 本とか雑誌とか
■中山元『高校生のための評論文キーワード100』(ちくま新書)いま読んでます。アイウエオ順に、「アイデンティティ」「アイロニー」からはじまって「レトリック」まで、評論文に出てくるタームを100選んで、それぞれ、各ページ上下2段組の見開き2ページで説明しています。あーいいですねーこの本は。「高校生のための」と付けたのは高校生に買ってもらおうってことでしょうが、今どきのふつうの高校生にはレベルが高すぎるような気もします。むしろわたしみたいに、本を読むのは好きだけどむつかしい言葉が出てくるとすぐに困りはててしまうオトナ向けに、いい本だと思います。文章にクセがなくてそして分かった気にさせてくれる。ほんとはそんなにすらすら分かっちゃいないんですけどね。一度読んだだけぢゃ身につかなくても、繰り返し読んで勉強したいですよ。