歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

『晩課』のCDただいま4種類

2008年02月13日 | 音楽について
■みなさんモンテベルディの『晩課』はだれの演奏でお聴きですかね。わたしは80年代に出たパロットの演奏をずっと愛聴してまして、これは今でも好きです。編成は室内楽的な小ぢんまりしたものですが、パロットらしい、生気あふれるいい演奏で、カークビー、ロジャースらソリストたちも調子いいです。その後、わりと評判のよかったヤーコプス盤を買い足したんですが、買ってすぐ聴いたときはあまりピンとこなくて、その後もパロットばかり聴いていました。最近になってヤーコプス盤を久しぶりに聴いて、「ああいいな」とやっと思えるようになりました。

■そもそもパロットとヤーコプスと、聴いた感じがわりと近いんですね。どちらも輪郭のハッキリした、聴いていて元気の出てくる演奏です。ただし、パロットのが演奏人数をしぼって、(後でわかったんですが)独自に曲順も入れ替えて、個性の強いCDに仕上がっているのに対し、ヤーコプスのは人数も曲順も一般的なもので、よりスタンダードな感じがします。

■その後、ごく最近ですが、ディエゴ・ファゾリスのと、コルボの新録音を買い足しました。それぞれに面白く、モンテベルディのこの『晩課』って曲はいろいろ聴きくらべるだけの価値のある曲だなあと思い知らされているところです。