Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

東の奥参り 出羽三山ツアー 1日目

2019年08月15日 | 
8/10(土)~12(月)の2泊3日で『東の奥参り 出羽三山ツアー』に参加してきました。
出羽三山とは、山形県にある「羽黒山、月山、湯殿山」の3つの山の総称。
羽黒山が現世、月山が前世、湯殿山が来世を表すとされ、
三山を巡めぐることは、死と再生をたどる「生まれかわりの旅」といわれ、
平成28年には日本遺産に認定されたそうですよ。
そんな企画を考えたのは、いつもお世話になっている登山ガイドの智加さんです。
集合場所は羽越本線 鶴岡駅。
まずは新潟まで新幹線の指定席でスイスイと。
新潟駅では新幹線のホームに乗換え改札口があり、すぐ隣が羽越本線のホームでした。
ここから鶴岡まで特急いなほで向かいます。
売店で飲み物を買いモタモタしていたら、自由席がヤバいことに。
3両しかないことを知らなかった・・・。
1人だったので、なんとか滑り込みセーフ。
後から後から乗ってきて、通路まで乗客が溢れていました。
新潟から2時間弱でJR鶴岡駅に到着!
ホーム広告のかわいいアシカが笑っていました。
時間があれば、クラゲで有名な加茂水族館に行きたいところなんですが・・・。
改札を出ると智加さんが迎えてくれました。
今回の参加者はワタスを含め3名。
駅前から庄内交通の路線バスに乗り込み、まずは羽黒山へ。
バスは途中で大きな赤い鳥居をくぐり、羽黒随神門で下車。
本日のお宿は「宿坊 神林勝金」。
茅葺屋根には苔も生え、重厚感たっぷり。
ザックを置かせていただき、すぐに近くの食堂でお昼ご飯にしましょ。
智加さんは二色もりを注文。
庄内名物「麦きり」というざるうどんと蕎麦の2種を楽しめます。
ワタスは冷たい天そばにしてみました。
汁の中に氷が入っています。
食べ終わると、雨が降ってきました。
それでは出羽三山のひとつ目、羽黒山に行ってみよう!
鳥居をくぐり、
随神門を抜けると、
左右に小さな神社が並んでいました。
それぞれに案内板が立てられ、ご利益が書いてあります。
豊玉姫神社は「安産・子孫繁栄・農業守護・漁業守護・航海安全」の神徳あり。
うーん、どれもあまりご縁がないッスね。
赤い橋を渡ると、
右手に大きな滝が流れていました。
雨のため、濁っている祓川(はらいがわ)。
昔は参拝者がこの川で身を清めたそうですが、きょうはドロドロですね。
こちらは国の天然記念物 羽黒山の爺スギ。
樹齢推定1,000年以上。
五重塔が見えてきました。
特別に一般公開中だったので、入ってみましょう。
窓口のおやっさんに700円払うと、頭を下げてくださいと。
おやっさんのお祓いを受け、中へ。
入れたのは1階部分のみ。
上はどうなっているんだろ?と思っていたら、出口にこんなサービスが!
どうぞかけてみてくださいと言われ、VRゴーグルを装着。
二重目から上は真ん中に大きな柱があるのみ。
床がありません。
おー、こうなっていたのか!
五重塔を過ぎた辺りから、長い長い石段が始まりました。
杉並木の間を上っていくと、猛烈な湿気と高温で髪の毛の先から汗がポタポタ。
さながらミストサウナの中を上がって行くような。
智加さんはこのツアーを昨年同時期に行っていて、階段の中には何か描かれているものもあるんですよと。
見逃してはいけないと下を向き歩いて行くと、
あったぁー!
これはひょうたん?
しかし暑い~。
暑過ぎる~。
しばらく行くと、そこに救世主が現れました。
それがこちら二の坂茶屋。
ちょっと小休止しましょう。
名物の力餅?
いやいや、ここはかき氷でしょー。
ブルーベリーのかき氷にしてみました。
ようやく汗が引き、落ち着きました。
参加者のOさんが、ここで石段を踏破した証明書がもらえるので申請しませんか?と。
さっそくお願いすると、こんな認定証をいただきました。
最初にくぐった随神門から山頂まで約2kmに渡る石段は、2,446段もあるんですね。
って、まだこの茶屋は途中なんですけどぉー。
おやっさんに励まされ、さらに上へ。
忘れた頃に出てきたよ!
おちょこと徳利が彫られた石段。
こちらはひょうたんとぐい飲み。
とにかく酒がらみなのね。
なんでも江戸時代に13年もかけて敷設されたそうで、重い石を運んだ人夫さんが、終わったら酒飲みてぇーと遊び心で彫ったのでは?
そんなお茶目な彫り物は33個もあり、すべて見つけると願いが叶うそうですょ。
ようやく平坦な道になりました。
ここが羽黒山山頂?
山頂標識はありません。
山頂に建つ出羽神社。
三神合祭殿と呼ばれ、月山、羽黒山、湯殿山の三神を祀っています。
山頂儀式殿の秘仏参拝もできる共通券を買ったので、こちらもお参り。
出羽三山を訪れ、多くの名句を残したという松尾芭蕉。
像の前で一句も浮かばず・・・。
恥ずかしながら「才能なし」以前の問題ッス。
まったく山頂感のなかった羽黒山からバスで下山。
よかったぁ~。
またあの石段を下ると言われたら、力抜けますから。
宿坊に戻りお部屋に案内されると、広い和室に通されました。
既に布団が敷いてある!
左側にはこの倍以上の広さがありました。
なにもこんなに詰めて敷かなくてもと、布団をずらしました。
窓の外は歩き始めた参道と随神門。
ここ神林勝金さんは羽黒山石段登り口に一番近い宿坊なのでした。
お風呂に入って、汗を流した後、6時半から夕食となりました。
和室にテーブルとイスという足にやさしい食事処。
実際、外国人旅行者が数組宿泊してましたからね。
ネットでの宿泊予約者にはワンドリンクサービスあり。
ありがたく缶チューハイいただきます!
種類豊富な精進料理。
そうだった。宿坊ですもん、お肉は出ないさ。
きょうはまず生まれ変わりのはじまり「現世」の羽黒山に詣でました。
明日は「前世」である過去の山、月山に向かいます。