Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

ドロミテ周遊トレッキング 4日目後半

2023年07月20日 | イタリア
ラガツォイ小屋目指してジグザグに上っていくと、左側に小屋がありました。
こちらはオーストリア将校の兵舎。
戦時中はここはオーストリアの領地だったのね。
少し上がると、今度は洞穴がありました。
ちょっと入ってみましょう。
中のトンネルは上まで続いているんだょとガイドのエド。
真っ暗な穴をくぐって行くと、向こう側が一望できました。
断崖絶壁なのに柵がなく、落ちたら大変。
この左奥にもうひとつの穴が。
左側に立っているのはツアーメンバー。
オーストリア兵士の亡霊ではありません。
高所恐怖症の人は行かない方がいいですね。
おっ、右側に屋根がチラッと見えてきた!
一番上にある洞穴にも入ってみましょう。
天井が低く頭上注意。腰をかがめて進みます。
こちらは鉄柵で覆われていましたが、
カメラを入れてフラッシュ撮影してみました。
機関銃がそのまま残されています。
オーストリア軍は眼下の岩棚を陣地とするイタリア軍を攻撃。
トンネルが下まで続いているのはイタリア軍陣地に向かうためだそうな。
遠くから滑り台のように見えた斜面の片側(赤矢印)は、戦争のための坑道だったのですね。
イタリア軍も対抗してトンネルを堀り坑道戦になるも、
オーストリア軍が24トンの火薬を使い、山の形が変わるほど岩を破壊。
この爆発により岩棚の拠点にいたイタリア軍兵士のほとんどが犠牲になったそうです。
ドロミテの山々はどこを歩いても戦争遺跡があるんですね。
恥ずかしながら、訪れて初めて知る事実でした。
左にロープウェイ乗り場、右奥にラガツォイ小屋が見えてきました。
そしてラガツォイ小屋に到着!
標高 2,752m。
エーデルワイスがかわいい。
先月催行した同ツアーでは、ここに宿泊。
今回は満員で予約が取れなかったそうで、ロープウェイで下り、ほど近い山小屋に泊ります。
明日は朝イチのロープウェイでまたここまで上がり、トレッキングがスタートします。
なのでここに泊った方がずっと効率がよかっただけに、残念。
右の建物がロープウェイ乗り場。これから下る人達も見えますね。
雲が出てきて、奥の山々にかかってしまいました。
ここからドロミテ最高峰 マルモラーダを見るのを楽しみに歩いて来たのに、雲の中でした。
ラガツォイ小屋前のテラスには、出発準備をする人や休憩する人が。
足を止めた途端、風が強く寒い寒い。
こんなところにもわんこが。
連れてこられちゃった感、出てます。
またヘルメットとハーネスを付け、ヴィアフェラータに行く人達も。
気を付けて、行ってらっしゃい!
小屋にある山の案内板。
目の前のトファナ・ディ・ローゼス 標高3,225m。
この山頂までのルートがドットで示されていました。
あんな垂直の山を登るなんて・・・。
まさか先ほどのヴィアフェラータ軍団はあそこに向かったのか?
ちょうど雲がかかりこの時は山頂が隠れちゃいましたが。
ツアーは希望者のみ、先にある展望地へ行くことに。
ここで待っていますというご夫婦がいたので荷物番をお願いし、ザックはデポ。
眼下に広がる高度感のある景色。
行きとは違う道を引き返すと、
断崖絶壁に設置されたこんな通路を歩きました。
ラガツォイ小屋に戻り、それでは下山しましょう。
ザックを背負ってロープウェイ乗り場へ。
ドアの開閉は横ではなく、珍しく縦に開くというタイプ。
下の駅まで支柱は1本もありません。
傾斜もかなりキツそうです。
ギューギュー詰めなのに、わんこも2匹乗ってきました。
料金はハイシーズンだったので、大人片道20ユーロ。(約3,220円)。高っ。
もちろんツアー代に含まれてますけどね。
そして犬は11ユーロ(約1,780円)でした。
タダじゃないのね・・・。
吠えもせず、おりこうさんでした。
あのてっぺんから下りてきました。
ロープウェイ乗り場から本日のお宿が近いので、ここから歩いて向かうことに。
きのう同様、ここにもサイクリングを楽しむ人達が。
足が太いので、このサイクルウェアがどうも好きになれないのよね。
みんな足を出すサイクルパンツ履いてます。
この傾斜を上がってくるなんて。
一度電動バイクに乗ってしまったら、もう普通の自転車には戻れまへん。
ロープウェイ乗り場の後ろには土産屋さん。
標高 2,117m。
ということはラガツォイ小屋から一気に635m下がってきました。
イタリアで初めて見るエーデルワイス。
ちなみに天然物はこんなに群生していません。
一鉢7ユーロ(約1,130円)で販売中。
自家用の上の方がまとまっていて、いい感じですけど。
石灰石が海水中で変容し、Caの一部がMgに置き換わって生成した鉱石がドロマイト。
この地域で発見したフランスの鉱物学者ドロミウの名前から付けられ、
山塊はドロミテと呼ばれるようになりました。
こちらも絶賛販売中。・・・山中にいっぱいありましたけど。
店の中に入りたかったけれど、時間がなく残念。
宿まであと1kmほど歩きます。
両側はお花畑。
最後もまた花の撮影会になりました。
シラタマソウ
マンテマ属
ぷくっと膨らんだ袋の先から花が開いていて、形が独特ですね。
マルタゴン・ユリ
下を向いて咲く恥ずかしがり屋さん。
15分ほどでコル・ガッリーナ小屋に着きました。
この山小屋、上のロープウェイ乗り場から見てました。
一番近い小屋がここだったので、多分あれじゃないかと。
大正解でしたね。
目の前はゲレンデ。
スキー客には絶好の立地です。
今夜の部屋割りは男女別になりました。
女性は2段ベットが3つの6人部屋。
全員でジャンケンし、勝った人から好きな場所を取っていきます。
なんとドンジリになってしもーたぁ~。
残っていたのは一番幅が狭くてハシゴもない上段。
この手前のイスに上り、ベットに入るという荒業ッス。
はっきりいって、負けてよかった。
こんな歳でも中では最年少で、そこそこ身長もありますからね。
高齢者にこのイスで上れというのは酷ってもんです。
シャワーは部屋にひとつしかなく、順番で入りました。
BARが開いているというので、1人参加のEさんとさっそく行ってみます。
ビールは夕食の時にしましょ。
グラスワインの白にしてみました。
外のテラスに出て、ゲレンデを見ながら乾杯!
お隣で飲んでいたK夫妻からおかきを差し入れていただき、Grazie。
早く山小屋に着き、こうしてゆったり夕食までの時間を過ごすのが大好き。
夕食は事前に数種類のメニューから選択済。
部屋まで添乗員が説明に来て、注文を取りましたからね。
みんな、何を頼んだか覚えててよ!
最初はショートパスタのトマトソース。
きのうはトマトソースのパスタが硬すぎて不評でしたが、これは柔らかく高評価。
次は豚肉のBBQ ポテト添え
全員これを注文する大人気の一品。
串の代わりにローズマリーが刺してあります。
ちょっとお肉が硬くてイマイチでした。
デザートはフルーツ。
さっぱりしててよかったけれど、昭和レトロ感たっぷりな見てくれで。
夜は寝返りを打つとベットがギシギシ音を立て、下段のメンバーに気を使い、
下りるのが大変で朝方になるまでトイレを我慢し、
ようやく意を決して起き上がると、横の開き戸に思い切り頭をぶつけ、
やはり2段ベットは下段に限ると、つくづく思った夜なのでした。

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