Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

初秋の大日三山縦走 2日目

2021年09月17日 | 
9/14(火)、6時前から1階のレストランに並び、6時オープンと同時にテーブルへ。
昨晩はご飯の臭いがとても気になりましたが、さすがに入れ替えたのか臭いがなくホッとしました。
6時半にはみくりが池温泉を出発。
噴気を横目で見ながら進みます。
地獄谷は火山ガス中毒の事故発生リスクが高まっていることから、立入禁止区域になっています。
火口跡が池になった血の池。
酸化鉄が多く含まれているため赤い色をしているそうです。
雷鳥平キャンプ場を通ります。
いつ来てもテントが密集している人気のテン場ですが、今朝はパラパラですね。
浄土沢を流れる称名川源流に架かる小さな橋を渡ります。
左に曲がり登山道へ。
ぐっと下がった雷鳥沢から新室堂乗越に向かい登っていきます。
パタパタと音がして、ヘリの荷上げが始まりました。
剣御前小屋まで何度も何度も飛行を繰り返すヘリコプター。
新室堂乗越まで登りきる間、7,8回は往復していました。
ワタス達の標高が上がるにつれ、ヘリとの距離も徐々に近付きました。
新室堂乗越で登山道と合流。
ここで左に曲がり、大日三山へ。
右に行けば別山・剱岳方面です。
きょうも白山がくっきり見えています。
自分が登った山を見ると、あー、あそこの山頂に立ったんだよなぁーとプチ達成感。
さあここから縦走路のはじまり、はじまり~。
一部紅葉していました。
尾根道を歩くのは大好き。
これから歩く道も見えています。
そして左側には室堂に向かう立山高原バスが走る立山道路が眼下に。
あんなにくねくねしてたのね。
バスが観光名所で説明のために停まるのもちゃんと見えました。
目の前には遠くにうっすら富山湾が。
ホタルイカの沖漬けをツマミに、日本酒が飲みたくなるぜ。
大日三山の1つ目に着きました。
奥大日岳 標高2,611m。
大日尾根の主峰で、三山の中では一番高い山です。
山頂標識の奥で「大」。
左は剱岳です。
ズームすると本日のお宿「大日小屋」が見えました。
まだまだ遠いなぁー。
大日小屋方面へ下ります。
いままでの縦走路とは違い、鎖が打たれた急登の下りに、
ガレたトラバース。
落石に注意して間隔をあけて歩きます。
目の前に見えてきたのは残り2座。
木がかぶっているのが中大日岳、奥が大日岳です。
岩場を慎重に下り、
ハシゴを下り、
DOWNの次はUPッス。
中大日岳を目指し、登ります。
岩場は上りの方が滑らないので好き。
なかなかの急登が出てきました。
利用できるものは使いましょー。
鎖を掴んでね。
こんなところに紅葉見っけ!
後ろの台形の山は立山です。
大きな岩がゴロゴロ出てきました。
こちらは「七福園」。
雰囲気がガラッと変わり、ここだけ異空間のようです。
なんでも「七福園岩屋」という小さな岩窟があるとのこと。
立山修験の修行の場であったそうですよ。
更に登ると、大日三山の2つ目。
中大日岳に着きました。
3つ目も奥に見えています。
山頂は登山道脇にある岩の上。
中大日岳 標高2,500m。
狭すぎて、剣岳(左)を入れると上半身しか写りません。
ハイマツ帯の中を下って行くと、鞍部に「大日小屋」が見えてきました。
奥の大日岳もグッと迫ってきますね。
「大日小屋」に着くと13時前。
中には入らず表でちょっと遅めのランチタイム。
この間東北ツアーでも持参したフリーズドライフードをいただきます。
みくりが池温泉で入れてもらった水筒のお湯を入れ、待つこと15分。
山菜おこわ、いけます。
軽くて楽ですし、今後はいろんな味を試してみたいな。
さあ3つ目の大日岳はもう目の前です。
小屋前にザックをデポして、山頂へ。
大日岳 標高2,501m。
これで大日三山を制覇しました!
山頂標識がひょうたん型だったので、ギターに見立てて。
剱岳がより一層近くになりましたね。
帰り道。
黄葉を見ながら小屋まで下ります。
チェックインして中へ。
ここでシューズを脱いで、
相部屋2室という小さな小屋でした。
ワタス達は受付から奥のこちらの部屋。
山小屋では指定されることが多いのに、小屋番さんからどこでも空いている好きな所へと。
それならもちろん出入りが楽な下段でぃ。
おそらくコロナ禍でカーテンを付けたのでしょう。
スペースは仕切られていました。
結局両隣は誰も来ず、ラッキー。
売店にはご自由にお取りくださいと賞味期限間近のパンが箱の中に並んでいました。
なんでも発注ミスだそうで、ありがたく1ついただきました。
食堂に集合し、温かい飲み物でも飲みましょう。
みんなでコーヒーを注文。
キッチンでひとつひとつ丁寧にドリップする小屋番さん。
向こう側には先ほどの無料パン。
夕食は17時半から。
その頃にはランプに明かりが灯り、ムーディーな雰囲気に。
ここはランプの小屋です。
壁にはギターが2本。
あれ、山頂標識もネックがないギターだったの?
なんでもオーナーさんがギター職人だそうです。
スタッフは小屋番さんただ1人。
カウンターでおかずを受け取り、中からご飯と味噌汁を手際よくよそってくれます。
食べ終わり、しばし表へ。
夕陽と雲海の中の剱岳がなんと幻想的。
2年前、あの山頂に立ったなんて・・・。
さっき登った大日岳がより一層大きく見えます。
後ろに落ちる夕陽を見に、この時間山頂まで行った方もいました。
ピンクに染まる剱岳。
また登る機会、あるかなぁ。
食堂に戻るとおもむろに小屋番さんがマイクの準備中。
えっ、もしかして?
なんとギター演奏のライブが始まりました。
メジャーな曲を歌ってくれるのかと思いきや、まことにへんてこりんな曲を選択。
オリジナルではないそうですが、聞いたことのない「髪の毛」やら「髭」がテーマの曲でした。
オチもあり、ちょっとコミックソングのようでした。
大日小屋はランプの小屋でもあり、ギターの小屋でもあったんですね。
これは来てみてないとわからないッスね。
貴重な歌をありがとうございました!