Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

岩手山八幡平ロングトレイル50km 3日目

2021年09月09日 | 
9/2(木)、彩雲荘には宿泊者専用のこじんまりとした露天風呂が東側にもあるんです。
そこからぜひご来光をとスタッフに言われていました。
日の出時間には若干過ぎてしまいましたが、とりあえず行ってみましょ。
おっ、先客あり。
太陽はまったく見えません。
曇に覆われこれではご来光どころじゃなかったですね。
7時からバイキング方式の朝食をいただきます。
前日歩いた彩雲荘までの舗装道をまた歩いて上がらねばなりません。
ダメモトで登山口まで送迎していただけませんか?ときのうお願いしたところ、朝は忙しいのでとやんわり断られました。
チェックアウト時に、なんと手が空いたスタッフがいるので送りますよ!とうれしいお言葉。
ありがたやー。
車だとものの5分程度の距離ですが、少しでも体力温存しとかなきゃね。
きょうのコースタイムは約7時間10分 距離13.2㎞ですから。
裏岩手縦走コースの案内図がある登山道入口に着きました。
まずは左に見える畚岳に登ります。
「畚」という漢字、初めて見ました。
これで「もっこ」と読みます。
畚とは、縄を網状にしたものの四隅に綱をつけ、土・石などを入れて運ぶもの。
山でよく見るヘリコプターの荷上げ時に吊っているのも大きな畚なんですね。
山頂までの分岐点で小休止。
10分ほどで頂上到着~。
畚岳 標高1,578m。
きのう茶臼岳山頂から遥か遠くに見えていた山に、翌日登っているなんて歩いていれば着くもんですなぁー。
裏岩手縦走コースは次々山頂が出てきます。
まずは諸檜岳 標高1,516m。
ちょうど曲がり角に山頂標識がありました。
山頂という雰囲気はありません。
左折するとこれから歩く縦走路が続いています。
エゾオヤマリンドウの群生。
一度下って石沼で一息いれて。
そこからまたひと登り。
前諸檜に着きました。
きのう歩いて来た道をしみじみ眺めて。
きょうも岩手山山頂には雲がかかっていますね。
お次はあのとんがり山。
嶮岨森(けんそもり) 標高1,448m。
登山客にほぼ会わないこの縦走路。
ソロの男性が後ろからやってきて、みんなで一息。
山頂標識の裏側は誰かさんにめちゃくちゃ噛まれていました。
おいしいんかい!
鏡沼が見えました。
さあピークはここまで。
この後、大深岳には向かわず大深山荘へ。
眺めのいい尾根道から外れてしまうのがちょっとさみしいな。
わずかに傾いている橋。
気を付けて渡りましょー。
そして大深岳北面に建つ大深山荘に着きました。
こちらも無人の避難小屋です。
あら?毛布が干してある。
ちょうどボランティアの女性がお掃除に来ているところでした。
こういう方々のおかげで気持ちよく使うことができますね。
トイレもきれいで頭が下がります。
ここでランチタイム。
食べ終わる前に女性は一足先に大深山荘を後にしました。
この後大深岳に登ってから帰るそうです。
ワタス達も下山しましょう。
きのうからザックが肩に食い込み、痛みが辛いM子さん。
休憩の度、智加さんのゴッドハンドで肩もみ。
少しでも和らげばと思っていましたが、それが一層辛そうでした。
明日は盛岡駅から送った宅配便の荷物をザックに詰め、行程イチの急登を6時間半かけて岩手山八合目避難小屋まで上がらねばなりません。
大丈夫かぁ~?
松川温泉目指してラストスパート。
水場までは3分。
大深山荘に泊まる人にとってのオアシスですね。
英語表記がかわいい。
その水場を通り過ぎて、木道を歩きます。
標高が下がり始めました。
松川温泉までまだ5.5kmもあるよん。
おー、ついに岩手山の山頂が顔を出しました。
これは一気に元気が出ますね!
登山道の合流地点で休憩していると、大深山荘のボランティア女性が上から降りてきました。
お待ちしてましたと声をかけ、彼女は先を急ぎます。
松川温泉まであと3.4km。
木漏れ日の中、下っていきます。
丸森川にかかる橋。
橋を渡って最後の休憩。
松川温泉まであと1.7km。
9月に入ってもまだ暑く、冷たい川の水を触ってみました。
そしてようやく舗装道に出ました。
宿までの近道、正面の登山道に入ろうとすると智加さんが何か黒いものが横切った!と。
おいおいこんなところでも?
慌てて遠回りの舗装道を行くことに。
松川温泉 峡雲荘 標高875m。
ここを回り込んで、着きました!
山の中に立派な旅館がドーンと建っていました。
なんとか16時前には着いたぁ~。
日本秘湯を守る会の提灯あり。
秘湯ですかぁー。
2階に上がると、鉄瓶が吊るされた囲炉裏の向こうには緑の山並み。
この奥のお部屋に案内されました。
智加さんによると最後の一室だったとか。
きのうもきょうも3人で十分な広さです。
盛岡駅から宅配便で送った重いザックはちゃんと届いており、若い女性スタッフが部屋まで運んでくれました。
また宿のご厚意で洗濯機を使わせていただき、干し場もお借りすることができました。
峡雲荘さん、ほんとうにありがとうごさいます。
バタバタしているところ、唐突に明日は岩手山に登らず下山したいとM子さん。
ザックで肩が悲鳴を上げているのに、ここから更に増量することが耐えられない模様。
ワタスも避難小屋に泊るのは初めてで、ちょっとなぁーと思っていました。
そこで智加さんと3人で話し合い。
結果、予定変更。
明日は盛岡市内のホテルを取り、明後日日帰りで岩手山に登ることに決定!
さあここからが大変。
智加さんは電話、ワタスはスマホを駆使し、それぞれレンタカーとビジネスホテルを予約。
ホテルは前日のため直前割りの格安で取ることができました。
さあ盛岡市内に移動して、そのあとどーしましょ?
簡単に登れる山はないかなぁ~と地図を見ると、なんとこれがあったんですよ!
コースタイムが短い姫神山です。
しかも翌日登る岩手山とは元夫婦という伝説あり。
その後岩手山は早池峰山を側室にしたそうで、ワタス岩手山の後、早池峰山にも登ることになっているんです。
こうなったら因縁の三角関係を全て制覇しちゃいましょう。
すべての手配が一段落した後、お風呂へ。
松川温泉は白濁した硫化水素泉。
入口すぐのところに四角い木桶があり、そのお湯だけが温泉ではないとのこと。
そこから楽にかけ湯が汲めるので助かりました。
きのうはチョロチョロだったからなぁー。
外には露天風呂がありました。
藤七温泉ほどドロドロ感がありません。
混浴の露天風呂にも行ってみました。
誰も入っていなかったので写真撮影。
女性の露天風呂はこれをひと回り小さくした感じで、岩の配置が全く一緒でした。
廊下に貼られていた「岩手山・八幡平・安比高原50km」の手拭い。
これ欲しかったんですが売っていませんでした。
今回歩いた山は赤で囲った部分。
茶臼岳のお隣は、青で塗りつぶした安比岳。
そこには行きませんでした。
ちょっと中抜けですが、半分以上は歩いています。
夕食はお部屋と同じ階の小さめのお部屋にて。
お料理も品数豊富で豪華ですね。
明日は岩手山に登らず、避難小屋宿泊もパスすることができたのでリラックス。
まあその分明後日の日帰りが辛そうですが・・・。