Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

東西女流華乃競艶会へ

2009年12月30日 | 落語

先週の祝日23(水)、初めて上野の鈴本演芸場に行った。
2年前、ポチやんとたまちゃんが見に行っていた関東と関西の女流噺家さんの落語会が今年も行われているのを確認。
私だけまだ見てないし、一度鈴本にも入ってみたかったので、2日前月曜日の会社帰りに前売券を買いに行った。
手にしたチケットのナンバーは24。案外、売れてないんだな…と思った。
当日は17:00開場だったので、5分過ぎ頃入場。
鈴本で唯一ペアシートになっている2席しか並んでいない舞台に向かって左の列の最後尾に座り、隣に荷物を置いた。
Touzai_2 徐々に人が入り始め、始まる頃には8割方は埋まって、一安心。
●開口一番「子ほめ」   三遊亭 歌る美
●「粗忽の釘」       柳亭 市江
●「営業一課の高田君」 桂 あやめ
●「小言幸兵衛」        古今亭 菊千代
仲入り
●「堪忍袋」            露の 都
●「掛け取り」           柳亭 市馬
●「文七元結」          三遊亭 歌る多
女流なのに、柳亭市江とは男性だった。
市馬師匠が黒一点だと思っていたのに…。
そしてこの市江くん、落語も早口で、まったくイマイチだった。
祝二つ目昇進市丸改め市江になったそうなのだが、もっともっと修業を積まないとねっ!
お目当てはあやめさん。
きょうも緑とベージュの大きな市松模様の派手な着物で登場。
24歳の時に作ったという、OL主人公の新作落語で笑わせてくれた。
一番ウケていたのは、露の都師匠だった。
私は初めて見たのだが、マクラから会場を大爆笑に包み、肝心の噺でも大ウケだった。
これで子供が6人、今年は6~8月まで毎月孫が生まれたそうな。
威勢のいい関西弁と共に、ものすごいエネルギッシュな女性だった。好きだなぁー、この人。
市馬師匠は自慢の喉を生かした噺をしたのだが、終わるとその後三波春夫「俵星玄蕃」をフルで歌った。
この歌を聞かされたのはもうかれこれ3度目のような…。
とにかく歌が長過ぎるんだよね。終わりそうで終わらない。
途中でセリフも入り、とにかく長い。やっと終わって、盛大な拍手で退場。
そしてトリは歌る多姉さん。
ピシッと決めた一糸乱れぬヘアに、着物が良く似合う。
だけど…、である。
多分トリを意識して「文七元結」という人情噺をかけたと思われるが、噺が文七だと判った途端、時計を見てしまった。
この噺は長い。そして笑いはほとんどない。
喬太郎師匠で何回も聞いているし、シネマ歌舞伎でも見ている。
あー、文七かぁ~と、途中でも時計を見てしまった。
もちろん噺は上手なんだけれども、もっと笑いの起きる別の噺をかけたらよかったのにと思う。
都師匠、市馬師匠と仲入り後はポンポンと笑いが繋がったのに…。
終わって、即ジャケットを着て、バッグを持ち、下りエスカレーターに飛び乗った。
1階まで降りて、首元がさみしいのに気付く。あらっ、マフラーがない!
もしかして座席に忘れた?今度はエレベーターに乗り、また座席へ。
案の定、座っていた隣の席にマフラーが置きっ放しになっていた。
よかったょ~、気付いて。再びエスカレーターに乗り、1階へ。
出口の所になぜか人が溜まっていた。
その人だかりの中に見たことのある妙なチリチリヘアとトレードマークのハンチング帽があった。
もしかして、「たまちゃん!」と声をかけてみる。
振り返ったのは、やっぱりたまちゃんだった。
「えーーー!」と向こうも驚いている。
そりゃーそうだよね。見に来るなんてお互い一言も言ってないのに、偶然会うなんて。
それから彼女のお友達のNさんと3人で、鈴本隣のビルの「魚民」で打ち上げた。
なんでまた?と言われたので、年賀状印刷も一段落したし、時間があったので、前売券を買って見にきたというと、たまちゃんも同じ月曜日にもう閉まっていたチケット売場を開けさせて、買ったという。
そのナンバーが25,26というではないの。
私のすぐ後に買ったので、3人連番になっていた。
彼女達は毎年必ずこの女流の会を見に来ているそうな。
今年が一番人が入ってなかったと。やっぱり不況のせいなのかねぇ…。
しかし私がマフラーさえ座席に置き忘れなかったら、絶対たまちゃんには会えなかった。
ヘルニアのきっかけとなったあの11/3、所沢での落語会以来の再会となり、会えて良かったとたまちゃん。
いやぁー、まさかここで会えるとは、私もビックリ。
呼び込みお姉ちゃんの「飲み物半額です!」という言葉に釣られて入ったのだが、3人で生中10杯飲んで、適当におつまみを5,6品頼んで、お会計は1人2,000円でお釣りがくるほど安かった。
居酒屋もデフレだわねぇ…。お客も少なかったけど。
そしてこの翌日から喉が痛くなり、新型インフルエンザA型へと突入していくことなった。
今年の最後の落語会は、こんな感じでした。