9/12(水)、5時過ぎに起床。
5:50にホテルロビーに集合し、バスで空港へ向かいます。
今年4月にできたばかりの広州白雲国際空港。
国内線でチベットの聖都ラサへ。
朝早過ぎて、ホテルで朝食が取れず。
機内食が朝食になりますと言われていたんですが、小腹が空いてしまい、2Fのレストラン街へ。
McDonald'sに行ってみましょう。
これがね、スイス ツェルマットに続いて、スマイルが売ってなかった・・・。
まず最初のおねーちゃんに英語で注文するも、まったく通じず。
一度戻りかけたんですが、どーしてもエッグマッフィンが食べたくて、違うカウンターでなんとか注文。
スタッフは1人残らずそっけない態度で、中国のMcDonald'sってこんなんかい?
中国南方航空 8:10発ラサ行きに搭乗。
出てきた機内食がこちら。
これ見たことある!
なんと2年前の成都~ラサ行きの四川航空で出たメニューとほぼ同じ。
この麺とチンゲン菜みたいなメニューはポピュラーなんでしょうかねぇ~?
味が薄くてまったくイマイチでしたけど。
この便は重慶経由で、終点ラサに行く乗客も一度機内を出て、搭乗口で待つことに。
その合間に、丹羽さんが地図で行程説明。
なんたって15日間のツアーですからね。
あまりに長い移動距離とその標高に、心臓ドキドキです。
大丈夫かなぁ・・・。
再搭乗したら、
また機内食が出た!
先ほどと同じ麺orご飯の2択だったので、もちろんご飯の方っス。
右手前のサラダが美味でした。
そのお隣のきみどり色の豆が描かれた袋菓子。
見た目だけでサクサクした枝豆のスナックだと思っていたんですが、
これが干しブドウで、ガックリ。
もうどんだけ老眼なんだってもんですわ。
前回も今回も黒い亀ゼリー、バナナ、ラスクが付いてきました。
亀ゼリーはいろいろ効能があるそうですが、1度目は食べ、今回はパス。
甘くもなく、漢方薬の味がしました。
14:05、ようやくラサ空港に到着!
2度目のラサは、2年前と同じ青空が広がっていました。
自転車を持参したメンバーはカートに乗せて、駐車場まで。
前回同様、歓迎の白いカタ(ストール)をチベット人ガイド ギャルツェンがかけてくれました。
客人を迎えたり送り出したりするときに敬意を持っていますという気持ちをカタに表しているのだそうです。
全ての荷物が送迎バスに積み込まれ、ラサ市内に向かいます。
途中でチベットを横切るヤル・ツァンポー川を渡り、
1時間半ほどでホテルに着きました。
3泊お世話になるシャンバラホテル(香巴拉大酒店)。
お部屋はこんな感じ。
壁の高い位置に、こんなんありました。
手の届き難い高さにあり、ほんとうに酸素が出てくるのかは微妙な感じ。
そしてこれを使用する時って、鼻と口を覆うマスクがなければなんの意味もないッスよね。
きょうから3日間、標高3,658mのここラサで高度順応に入ります。
自転車持参のメンバーはレストランでさっそく組み立てに。
ワタスともう1人の女性メンバーはネパール人ガイドHomと自転車屋さんへ。
こちらのお店でバイクをレンタル。
GIANTのマウンテンバイクにしました。
ボコボコのタイヤだとロードバイクのメンバーとスピードに差が出てしまうため、溝のないスリックタイヤにチェンジ。
ちょっと足回りがすっきりしたでしょ!
このお店からホテルまで乗って帰るのが怖かった。
車、バス、自転車タクシー、そこに大勢の人達でごった返している中を、Homを先頭になんとかくぐり抜けました。
ホテルの先には有名なお寺があり、両側にはいろんなお店が並んでいます。
夕食は近くのレストラン「TASHI 1」へ。
右隣は唐卡屋(タンカ)さん。
タンカとは仏像や曼荼羅が緻密に描かれた仏画のことを言います。
2Fのレストランは家庭的な雰囲気で、天井はパッチワークの布で覆われていました。
チベット人ガイドのギャルツェンが適当に注文。
各種モモ(蒸し餃子、揚げ餃子)。
薄いクレープのような生地に具材を入れて食べるもの。
名前、忘れちゃった・・・。
1人に1つきたのは最初のスープだけ。
後は分け合って食べたので、正直これだけ?って感じでした。
でもね、前泊の広州市標高が21mで、きょうは標高3,658mですからね。
高度障害に満腹感は禁物なのでありました。
更にHomからは、お風呂禁止令。
とにかく深呼吸をして、ゆったり過ごし、徐々に高度順応して行きましょう。
食後は腹ごなしに街をフラフラ。
ホテルから近い大昭寺(ジョカン寺)へ。
入る前にはゲートがあり、パスポートの提示や、飛行機に乗る時のように手荷物を機械に通します。
夜の8時半頃でも、正門前では、五体投地で祈る熱心なチベット仏教徒が大勢いました。
五体投地とは、五体すなわち両手・両膝・額を地面に投げ伏して、仏や高僧などを礼拝すること。
絵で表すと、こんな感じ。
ちょうど手前の人が伏せたポーズを取っています。
大昭寺の周りは仲見世のようでした。
いろんなお店が並んでいます。
マニ車があったので、メンバー全員その回廊をコルラ。
コルラとは「ぐるりと回り歩く」というチベット語。
マニ車の中にはお経が納められ、これを回すことで、お経を唱えたことになるのです。
チベット仏教では時計回りにコルラします
なぜか着飾ったねーちゃんが、写真撮影していたので、いったい何事?と思ったのですが、なんとこれはコスプレだっだんです。
日本で言えば、京都で舞妓の格好で写真を撮るっていうやつですよ。
昔々、舞妓に変身したことのあるワタスとしては、正直ちょっと心惹かれました。
でもね、五体投地している人の隣でコスプレするちゅーのもなんだかバチがあたりそうですよね。
おばあちゃんと足の不自由な少女が五体投地しているところに出くわしました。
少女は杖を投げ、もうイヤだ~と駄々をこねていました。
思わずおばあちゃんにお金を渡す自転車ガイドの丹羽さん。
やさしいなぁー。
こんな時間まで通りの真ん中の石畳で五体投地する人々。
そんなチベットの人達は神仏に何を祈っていると思いますか?
家内安全、商売繁盛、いやいや孫の足が良くなりますようにって?
これが違うんです。
自分のためのお願い事をすることはないんだそうです。
自分のことはさておき、「生きとし生けるものが幸せでありますように。」なんですって!
もうね、これを知ってからというもの、なんだか自分のことばかりお願いしていることが恥ずかしくなりましたよ。
なのでチベットでお寺に手を合わせる時は、自転車で事故らないように、無事に走り切れますように、エベレストが見えますように、なーんてことは一切願いませんでした。
そしてもちろん「生きとし生けるものが幸せでありますように。」と心でつぶやきました。
ほんとですよ!
ホテルに戻るとすっかりライトアップされていました。
お風呂に入らず、しっかり水分を取って、寝ることにしましょう。