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あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

小沢昭一的こころ

2012-12-12 00:06:09 | インポート

長寿のラジオ番組「小沢昭一的こころ」が、聴けなくなるのですね。俳優であり芸能研究家でもある小沢昭一さんが亡くなりました。森光子さん、中村勘三郎さんと 著名で多くの方から慕われた才あふれる芸能人が相次いで旅立つ中、小沢さんも後を追うようにこの世を去っていってしまいました。

「小沢昭一的こころ」は、1973年から放送が始まり、放送回数は のべ1万回を超える数だったそうです。夕方の時間帯に流れる 江戸っ子弁の気さくな語りかけを 懐かしく思い出します。体調を崩されて以来、過去に放送したものが再放送されていますが、生の声を聴くことはもう叶わなくなりました。

今日の天声人語でも、小沢昭一さんを取り上げていました。

~ 3年前、「小沢昭一的こころ」で、「ぼちぼち」のしゃれでお墓を取り上げた回に、「千の風」になるのは嫌だと語っている。「ちっちゃい石ころ一つでもいいから、私の骨のある場所の目印、あってほしいな。そこから私ね、この世の行く末をじっと見てるんだ。」 ~

大げさなお墓ではなく、目印となるちっちゃい石ころでいいというところに、小沢さんの人柄がにじみ出ているような気がします。でも、温かい笑顔で、石の間からではなく広く明るい天国から、この世を見守っていることと思います。名もない人々の演じる大道芸に見入っているのかもしれません。

~ ○夕刊をかぶり小走り初時雨 ○竹とんぼ握りたるまま昼寝の子 ○手の中の散歩の土産てんとう虫

竹とんぼは、小沢さんがその子のために作ってあげたものなのかもしれません。手の中のてんとう虫は、誰へのお土産だったのでしょうか。愛する奥さまへの手土産だったのでは…と推察するのですが…渡す時の照れ笑いが目に見えるような気がするのですが…。

~ 研究者としての業績(全国の大道芸や、紙芝居、露天商、見世物小屋を調べ、映像や書籍などにまとめた)に、朝日賞が贈られた。2時間近い記念講演の終わり、都心の駅でハーモニカを吹く芸人を語ると自らも一曲。取り締まりに気づいて逃げ出す演技で舞台袖ヘと消え、喝采を浴びた。~

講演会でも、ユーモアを忘れない小沢さんだったのですね。舞台袖に消えた後で、幕の陰から再び顔を出し、あたりの様子をうかがう演技も見せてくれそうな気がします。「これで おしまいの心なのだ」という一言も聞こえてきそうです。

芸を愛する 天性の芸人でもあった 小沢さんの人柄が 偲ばれます。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


大谷投手の日本ハム入団表明

2012-12-10 21:33:37 | インポート

大リーグへの夢を叶えてほしいと思っていた、花巻東高校の大谷投手が、日本ハムへの入団を表明しました。正直、残念な思いを感じています。

以前のブログでも書きましたが、ドラフト会議の前に、大リーグへの挑戦を表明した大谷選手の決断には大きな感動を覚えました。あえて、日本の球団の指名を拒否し、異国アメリカでの困難な道を選択し夢に向かおうとする思いに、若者らしい熱い意志を感じたからです。そんな思いから、ドラフト会議で唯一強行指名した日本ハム球団には、疑問を感じたものでした。なぜ若者の夢を見守っていこうとしないのかと……。

しかし、悩みに悩んだ上に大谷投手は、日本ハム入団の道を選びました。最終的には、本人の意志が尊重されるべきだと思いますので、そのことについては何も言えませんが、どこかさびしい思いを感じてしまいます。

一人の若者が、自分の夢に向かって、困難であっても歩み続ける姿を見守っていきたかったという願望があったからだと思います。ダルビッシュ投手のように、日本の球団で実力を磨き、大リーグで活躍するという道を歩むことになるのでしょうか。それが現実的な選択とわかっていながら、それとは異なった道をたどる野球人生を、大谷投手の向こうに夢見ていたのかもしれません。

若さというもの対するあこがれを抱くようになったからなのでしょうか。それは、ある意味で若くはない自分を意識するようになってきたということなのかもしれません。またそれとは反対に、いくら年齢を重ねても自分の可能性や夢を追い求める自分でありたいと願っているからなのかもしれません。

今がすべての始まりである。

大谷投手にとっても、日本ハム入団の決意がプロ野球選手として新たな始まりになることと思います。今が、どんな自分の人生の始まりであるのか、そう自問することで、昨日とはちょっとだけでも異なる新たな一歩を踏み出していけるのかもしれません。永遠なる若さは、そんな心のもち方から生まれてくるものなのかもしれません。


雪が降りました

2012-12-08 10:08:43 | インポート

一晩にして、白銀の世界が誕生しました。積雪は、5・6センチといったところでしょうか。それでも、家々の屋根にも 木々にも 道にも 畑にも クウタの犬小屋にも 雪が降り積もっていました。あいにくの曇り空のために、日の照り返しがなく白銀の輝きはありませんが、雪の白さが明るく穏やかに外の世界を演出していました。外に出てみると、その白さに自分自身も染め上げられたように、さわやかな気分になりました。いいですね、雪は。庭の木々は、白い花が一斉に咲きそろったように華やかに感じます。

よく見ると、真っ赤な柿の実にもうっすらと雪が積もっています。木の枝や葉の上にも……。何枚か写真を撮りましたので、ご覧ください。

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○赤い実はバラの実です

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○柿の実にもうっすらと雪が積もっています

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○ムラサキシキブに積もった雪

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レッドロビンの葉に積もった雪。重そうです。

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○満開の雪の花


地震発生

2012-12-08 09:19:03 | インポート

昨日、午後5時18分頃、大きな地震がありました。宮城県沿岸には、津波警報が発令され、ラジオ等では避難の呼びかけが行われていました。NHKでは、東日本大震災を思い出し、命を守るために急いで高台へ避難するよう、繰り返し呼びかけていました。

石巻市鮎川では、午後6時過ぎに1メートルの津波が観測されました。

放送では、津波は第一波よりも第二波、第三波が高く押し寄せる場合があるということ、避難したら警報が解除されまでは絶対に戻らないこと、津波が川を逆流する場合もあるので川や堤防には近づかないこと など 3.11の教訓を踏まえた呼びかけを 繰り返していました。

午後7時20分に、津波警報と注意報が解除されました。地震によって、10人ほどの人が怪我をしたようです。幸い命にかかわるような重傷の方はいなかったとのことでした。また、福島・宮城の原発についても、地震による異常は見られないとのことで安心しました。

私の住む栗原市は、震度5弱の地震でした。揺れは少し長く続きましたが、幸い被害はなく、停電等の心配もありませんでした。

地震のあった直後に、ラジオをつけて情報に耳を傾けていたのですが、印象に残ったのは緊迫感のあるアナウンサーの避難の呼びかけでした。特に、先の震災の教訓を生かした呼びかけには、説得力がありました。中には、避難する際に近くに一人暮らしの老人や子どもたちがいたら、放送内容を伝えて一緒に避難するようにという 呼びかけもありました。

先の震災から学んだことが、放送内容にしっかりと生かされていることに、感心しました。命に勝るものはなし そのことを改めて実感する機会となりました。同時に、時の経過の中で風化されてはいけないものについて、再度問い返してみたいと思いました。


パレスチナの行方

2012-12-03 21:32:01 | インポート

先日の国際ニュースで、パレスチナが国連総会でたくさんの支持を得て、オブザーバー国家として認められた という報道がありました。イスラエルとの武力衝突が心配される状況でしたので、この国際的な支持や承認が、事態を悪化させない歯止めになってくれればいいなあと思いました。日本は、反対に回ったアメリカに追従せず、フランスなどと共に賛成票を投じたとのことでした。この決断に、深い共感を覚えました。やがては パレスチナが主権のある国家として国際的にも正式に認められ、イスラエルとの和平交渉を対等に行えるようになることを願うと共に、両国が平和共存できる日が一日も早く訪れてほしいと思います。

今日の新聞の「天声人語」で、このニュースが取り上げられ、末尾は次のように書かれていました。

『パレスチナの名高い詩人が、「愛の詩でさえ、ここでは抵抗の詩になってしまう」と言って嘆いた悲劇の地に、和平が灯る見通しはまだない。その剣を鋤にうち変え、その槍を鎌にうち変える……旧約聖書の言葉に立ち戻っての和解と共存は、かなわないものか。』

以前テレビで、兵役を拒否したイスラエルの若者たちを取り上げた番組がありました。戦いは悲しみと憎しみしか生まないという思いから、銃を持って戦うことを拒否した若者の手には、鋤と鎌があったのかもしれません。

パレスチナの子どもたちは、絶えない戦火の中で暮らし、空爆に怯え、親しい人の死を身近に見て育ってきました。戦争のない世界、平和である日常の暮らしを体験したことのない子どもたちには、サンタクロースも別世界の存在になっていることでしょう。

そんな子どもたちが、戦火におびえることなく、サンタクロースを夢見ることができる 平和な世界であってほしいと しみじみと思います。

世界中の子どもたちの笑顔が輝く世界を サンタも望んでいることと思います。子どもが幸せな時が、自分が幸せな時。そう考える大人たちが、真のサンタになって 平和な世界をつくっていくのかもしれません。自らも そういう大人でありたいものです。