先日の天声人語で、心に残る言葉と出会いました。
「往く言葉が美しければ、来る言葉も美しい」
文章の中では、「かの国のことわざ」と紹介されていましたが、日韓関係の悪化を懸念しての内容でしたので、その国は韓国を指すのでしょう。
美しい言葉が相手の心に届けば、美しい言葉となって返って来る。
日々何気なく発する自分の言葉を振り返ってみると、どうでしょう。
美しいにはほど遠い言葉をたくさん使い捨ててはいないだろうか。だからこそ 往く言葉は、相手の心に届くことはなく、消えてしまっているのではないのだろうか。来る言葉は、きちんと受け止めているのだろうか。美しい言葉の響きを逃さず耳を傾けているのだろうか と。
ボランティアを通して、自分の発する言葉を前より少し意識するようになりました。そのせいでしょうか、先のことわざと出会うことで、改めて 美しい言葉を大切にする自分であり、来る言葉の美しさを心から受け止めることのできる自分でありたいと思いました。
美しい言葉は、美しい心から生まれ、美しい心は美しい言葉を通して育まれるものなのかもしれません。
言葉のやりとりが、美しい心のやりとりであったら、どんなにこの世の中は平和で美しい世界になることでしょう。言葉の食い違いから生まれる誤解も、激しい感情のやりとりも、なくなります。穏やかな心でふれあうことで、ケンカや犯罪、戦争でさえ この世界からなくなるかもしれません。
まずは、自ら発する言葉を美しいものにしていく努力が必要なのだと 思います。
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