先日仙台に用事があって出かけた時に,本屋に寄ってきました。久しぶりに子どもの本のコーナーをのぞいたら,とってもいい絵本がありました。創作童話コンテスト大賞を受賞した作品を絵本化したもので,和木亮子作・いもとようこ絵・金の星社の「みんな おやすみ …」という絵本です。その中に「ねむれない夜に」という題の原作も入っていて,絵本と原作とを比べながら読むことができました。絵本になるまえの原作としての良さ,また絵と簡潔な文章とがマッチした絵本として良さの両面を味わうことができました。
以下に紹介するのは,絵本の方です。
冬の眠りに入ることができなかったくまのもとに,もうくまはねむったころだと思い,どうぶつたちがやってきます。のねずみをはじめとしてりす,たぬき,きつね,いたちがやってきます。くまはねたふりをします。動物たちはみんな,雪まみれのつめたくなったからだで,くまのからだにだきつき,あたたかくなります。くまは,つめたいのを我慢してねむったふりを続けます。最後にうさぎの親子がやってきて,同じようにくまのからだにだきつきます。くまのもとにやってきた動物たちは,これまでくまをふとんにして冷たい冬をすごしてきたのです。くまは,これまでひとりぼっちでさみしくねむっているとおもっていたのですが,そうではないことをしってうれしくなります。そして,みんなのからだのおふとんもあったかくて,いっしょにふかいねむりにはいっていく……というストーリーです。
挿絵では,くまをはじめとする動物たちが,とても可愛く優しい表情で描かれているので,絵を入口としながら,自然な形で温かい物語の世界に入ることができます。お互いにお互いのことを想い,温かいふとんになっておだやかな眠りにつくまでの様子が,まるでこたつにあたっているような感じでぬくぬくと伝わってきます。気持ちよさそうにくまや動物たちが眠る姿を見ていると,自分もふとんの一つとして加わり,一緒に眠ってみたくなります。
生きる中では,目に見えないところでも,いろんな人に支えられて生かされている面があるように思います。一人ぼっちだと思っていたくまは,自分が他の動物たちを温め,また他の動物たちに温めてもらっていることを知ることで,心の中までぽっかぽかになりながら,あたたかいねむりにつきます。
読み終わった後には,だれもが温かい気持ちになる絵本です。寒い冬に向かうこの時期だからこそ,なおさらその温もりを感じるのかもしれません。
私自身が描いてみたいと思う物語の世界も,そんな世界です。まだまだ試行錯誤の段階にありなかなか完成までたどりつけない状況にありますが,納得できる作品が仕上がった時には,是非紹介したいと思っています。
3男坊の喜ぶ顔が目に浮かびます(^^ゞ
うちの子供達を見て思う事は、『天真爛漫、楽しさ全開』心の底から笑顔炸裂です。
でもねぇ、青空人さん。自分のごく身近にはそうでない子供もいるんです。
その子に手を差し延べてあげたいと思う私が居ます…でも現実には出来ません。
あぁ~ジレンマです。
昨日、その子の目の前で実の祖父が、
『こんなことになるなら産ませなかった。殺していれば簡単だったんだ。』と言い放った事にものすごい怒りを…。
昨日は眠れない夜になりました。
今だに、心の奥の方で燻っています。
RUSHIEさんにも愚痴ってしまいました。
後は絵本で癒されようかな(>_<)
暖房器具より上質の温もりを絵本から感じることができると思います。
お子さんの笑顔が目に見えるようです。
どんな事情があるにせよ,生まれてきた子どもに罪はないのに…悲しいことですね。その子を温かく見守り育てる環境が必要ですね。
親としてその子の命を守り幸せをつくっていくことに,頑張ってほしいと願います。
子どもからもらう元気が,何よりの生きる支えにもなっていくのですから。