あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

勝負を超えたところにあるスポーツマンシップ

2013-08-25 22:17:52 | インポート

インターネットで、高校野球に関する記事を読み、深い感動を覚えました。私自身は、プレーそのものに心を奪われ、1点差で勝敗が決まるその拮抗し白熱したゲームに面白さを感じていたのですが、全く異なる視点から高校野球を見つめ、そこにすがすがしさ〈フェアプレー精神〉を見出す記事に、野球の原点を教えられたからです。

決勝に勝ち残った前橋育英と延岡学園。初出場校同士であったのですが、両校にはすばらしい共通点もありました。それは、勝ち負けを超えたところにある スポーツマンとしての精神です。

記事では、相手チームのキャッチャーがファールボールを足に受けて痛んでいる様子を見て、1塁コーチがかけより、痛みを抑えるスプレーをかけてあげたこと。痛むキャッチャーのマスクを持ったバッターがその様子を心配そうに見つめ、回復したキャッチャーにマスクを渡してあげたこと。ファールフライを追いかけた相手キャッチャーの投げ捨てたマスクを次打者が拾い、渡してあげたことなど、そういった行為を、両チームの選手が何気なくしていたことに、すがすがしさを感じたと書いてありました。

相手チームがあって、試合ができるのだということを、監督さんは語っていたのだそうです。選手は、戦う相手であると同時にそういった機会を与えてくれた相手チームに対する敬愛の思いを抱きながら、決勝戦に臨むことができたのではないかと思います。その思いが、敵味方を超えてけがを心配し駆け寄る行為や、キャッチャーマスクを拾って渡す行為にも結びついたのではないかと思います。

ゲームとは関係のないところにこそ、相互に相手チームを大切にし、正々堂々と戦おうという、スポーツマンシップが自然と表れてくるものなのかもしれません。

勝負に勝ち負けはつきものです。ただ、勝者は勝つ喜びと同時に、こういった戦いの機会を与えてくれた敗者に対しても 敬意と感謝の思いを感じてほしいものです。敗者も、相手の勝利を讃えると同時に 全力で一丸となってプレーした自らのチームに、誇りを持ってほしいものです。

両チームは、その思いを行動化できた すばらしいチームだったのではないかと思います。

甲子園で活躍したチームの中にも、地方予選で敗れたチームにも、同じように戦ったチームが数多くあったのではないかと思います。その中で示したスポーツマンシップは、スポーツの中だけではなく、社会で生きていく中でも、すばらしい人間性として発揮されていくように思います。

野球に打ち込んだ高校生たちの未来に 幸多かれ と心から祈ります。


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