ともに学び合う中で

　久し振りの投稿となります。
　新型コロナの感染拡大が続いているのが気がかりですが、元気に学び合いの活動にも
取り組んでおります。
　まだ学び手は一人だけという状況ですが、先日50代の女性の方が一人、新たな学び手
として加わってくださることになりました。ただ、栗原市内でもコロナの感染が続いて
おりますので、感染状況が少し落ち着いた段階で、学びの場に足を運びたいということ
でした。
　また心強いことに、スタッフにも新たな仲間が一人加わることになりました。40代の
若手で、学びの支援はもちろん、事務的サポートの面でも頼りになる存在になってくれ
そうです。
　毎回参加してくれている学び手の方は、学び合いの中で率直に自分の考えや思いを伝
てくれています。そのおかげで、その日の学びの進め方や流れ、用意した資料・教材が
適切なものであったかどうかを振り返ることができます。学び合いの中で語ってくれる
一言・一言が、スタッフとしての具体的な支援の在り方を問い直し、鍛えてくれている
ような気がしています。
　私は国語を担当しているのですが、次のような内容でこれまで学び合いを進めてきま
した。
　①ほとんどの漢字は、10の画で構成されていること。(資料として、「漢字がたのしく
　　なる本」ワーク　太郎次郎社刊　を利用)
　②それをもとにして、学び手の名前の漢字がどんな画で構成されているかを知り、その
　　筆順や画数を確かめる。
　③名前の漢字のそれぞれの成り立ちや意味を資料を通して確認し、それぞれの漢字を使
　　った熟語にはどんなものがあるかを提示する。
　④雑談の中で、中学生時代に防火標語のコンクールで入賞したことや俳句に興味を持っ
　　ていることを知り、俳句を中心とした資料を作成し、現在はその資料をもとに俳句の
　　学び合いを進めています。
　　・俳句の歴史や約束事　　・芭蕉が奥の細道でたどった経路(歴史にも興味があるとい
　　うことで、歴史に詳しいスタッフが担当)と残した俳句　　・芭蕉をはじめとする名句
　　の紹介と鑑賞　・俳句に関わるクイズ　・俳句づくり　など

　これからも、学び手の方が抱いている興味や関心、学びたい内容に焦点をあてながら、学
び手サイドに立った形で、資料を用意し、学び合いを進めていきたいと考えているところで
す。次の学び合いからその次の学び合いのメニューを考え、資料を用意する。そういった一
連の流れの中で、学び手もスタッフもともに学ぶことの楽しさを体感できるような取り組み
であったらいいなあと感じています。
　今回、次のような呼びかけではじまる　学びの場への参加を求める新たなチラシを作成し
ました。

　　　　　考える楽しさ　学ぶ楽しさ
　　　　　学ぶことで　世界は広がる
　　　　　学びの旅へ　一緒に出かけませんか

　市内の図書館や公民館・公共施設に配布し、掲示してもらっています。

　まだ一歩を踏み出したばかりですが、学びを求める方に来てよかったと感じてもらえるよう
な楽しい学び場を　スタッフの皆さんと力を合わせながら　つくりあげていきたいと思ってい
ます。