あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

翁長知事の死去を知って

2018-08-08 22:58:45 | 日記
沖縄県の翁長知事が亡くなったという報道を知って、驚きました。
あまりにも突然で、あまりにも若い(67歳)逝去の報に、残念な気持ちでいっぱいです。
辺野古への基地移設問題も含め、果たすべき課題を抱えながら、旅立たなければならなかった
無念の思いに心が痛みます。
近いうちに行われる知事選挙についても、オール沖縄の要としての出馬ができなくなってしま
いました。
想い描いていた 基地のない沖縄の姿を観ることなく旅立っていかれたことに、心から哀悼の
意を捧げます。

アメリカの軍事力や核のかさに守られる平和は、本当の平和なのでしょうか。
ヒロシマやナガサキの 核兵器の廃絶の願いと同様に、沖縄だけに基地負担を押し付け 軍事力
に頼る 平和は、核兵器の使用や軍事力の行使によって いとも簡単に否定される見かけだけの
平和なのではないでしょうか。
敵国と見なす相手国との 限りない軍拡競争は、防衛費の限りない増大を招き、国民の生活に直結
する 防災のための費用や社会保障費は、削減の一途をたどることになるのではないでしょうか。

真の平和は、軍事力のバランスではなく、国と国との敵対関係を超えたところにあるのではないで
しょうか。
先の震災の折には、世界中のたくさんの人から物心両面であたたかい支援をいただきました。
困っている人や苦しんでいる人に進んで手を差し伸べようとする人間としての善意に、国境はなく、
そういった思いの内にこそ、真の平和をつくっていく根本があるような気がしてなりません。

現憲法の平和主義や戦争放棄の考えのもとにも、戦争がもたらす 多くの国民の犠牲と悲しみと不幸を
再現してはならないという 深い反省が込められているのだと思います。
それはまた、戦争のない恒久の平和が世界中で実現されることを願う考えにも結びついているように感
じます。

いのちは、国や民族、肌の色を超えて はるかに重く尊いもの。
一人のいのちを大切に考えるところから、平和への一歩は始まるのだと思います。

日本が目指す方向も、いのちを守り、災害や戦火の中で苦しんでいる人、経済的支援や人道的支援を必要
とする人に、進んで手を差し伸べることを第一に考え、実践する歩みであってほしいと願います。

アメリカ軍の基地が集中する沖縄にとって、辺野古への基地移設は 恒久の基地を新たにつくることにも
なります。
翁長さんが願った 基地のない平和な沖縄の実現は、日本の平和を守るという大義名分のもとでますます
遠いものになっていくのでしょうか。
基地負担を沖縄に押し付けることで守られる平和とは、何なのでしょうか。
沖縄の人々の心の痛みを、同じ日本人としてどう受け止めていったらいいのでしょうか。

軍事力に頼ることで保たれる 平和から、軍事力を超えた 真の平和を実現する方向へと 未来を見据え
ていくことが、今こそ必要なのではないかと考えるのですが…

翁長さんの願いをかみしめながら、ご冥福を 心よりお祈り申し上げます。