夕方に、我が家の上空を翔けぬけていく野鳥の群れを見かけるようになりました。白鳥も雁も鴨も見事な隊形をつくりながら、時には鳴き声を残し、整然と通りすぎていきます。稲を刈り終えた田で餌を食し、ねぐらとなる沼や川に帰る途中なのでしょう。中には渡りの途中にある群れもいるのかもしれません。この時期にはいつも見慣れた光景なのに、鳥たちをこの上なく愛しく感じてしまいます。
柿の実も赤く色づき始めました。キウイも収穫の時期を迎えています。トマトやナスは今でも花が咲き実をつけていますが、そろそろ収穫の時期が終わろうとしています。庭のあちこちでは、セイタカアワダチソウが今が盛りと鮮やかな黄色の花を咲かせています。ヒガンバナは、燃えるような真紅が少しずつ色あせてきました。
畑でタマネギの苗を植えていると、手にトンボがとまりにきました。朝晩の寒さが虫たちにとっても身にこたえる季節になったのでしょうか。手の温もりに安心したように羽を休めていました。軽くて重い 命を 感じました。
先週の日曜日は、栗駒山に足をのばし、須川温泉の山道を歩いてきました。秋一色の山の紅葉を味わいながら、身も心も秋色に染まったような感じがしました。
過ぎていく秋を いとおしみながら 味わっていきたいものです。