向ヶ丘遊園(といっても遊園地はもう無いのですが)にある岡本太郎美術館に行ってきました。
もう第12回ににもなるという岡本太郎現代芸術賞展が開催されています。
常設の太郎のコーナーを見た後に企画展示のコーナーへ。
すると。こんな冊子が配布されていました。
おおー!!
ちゃんと受賞作品が全部載ってます。これは有り難いですね~。
「絶対領域ー竜」
森 靖
のっけからいい感じの彫刻。
龍です。雲と思しき螺旋が美しい。しっぽには人魚、背中には小さな龍。あと、雄のシンボルが何気についてる。
空想の生き物が立体で目の前にあるというのがいいですね。
「体内の”escape from fantasy”」田中麻記子
絵画は少ないのですが、やはり田中さんのは見応えがありますね。
この作品、人体と万物の流転と渦が独特のどろどろ(うーん、うまい言葉がみつかりませんね)した感じで描かれています。
エネルギーが漲ってるという点とモチーフ的には横尾さん的なのかもしれないなあと思いました。もちろん、タッチは全然違いますけども。
あれ?
というのも察しにある「岡本太郎賞」の作品がない。
で、出口を出たところにそれはありました。
「面」若木くるみ
でっかい一万円札。
ちょうど横から見てて、奥になにかいる。。。
動いてる。親子と会話してる。。。ええ!!
なんと、作家さんご本人がお札の中に入ってる。
しかも、後ろ姿で顔の形に剃ったところにお客さんに絵を描いてもらってる。
うーわー。
これはちょっとすごいなあ。
うら若き女性がここまでやるかなあ。
しかも、親子づれと楽しそうに会話してる、子供にここに顔を描いてねとか。
その顔を撮ったのを収めたアルバムが置かれてる。
訪れたひとの数だけ顔が描かれる。一見、ばかばかしくもそこにアーティストと観客の両者がいて初めて成立するというのがいいなあと思いました。
4/5まで。
太郎美術館は一度だけ行ったことがあります。
我が家からは一直線なのですが、如何せん心理的(?)に遠いです…。何とか!
30代半ばなのですが、頑張っております。
以前はもっとパワフルな作品だったのですが、最近はお利口さんになってしまいました。
よろしくお願いいたします。
こんばんわ。
そうそう、田中さんは鉛筆たっちのとは全く違うので驚きます。
なんていうんだろう、鉛筆の時には軽く感じられたものが、もっと質量を持って迫ってくるとでもいうか。
太郎美術館は好きなのですが、やはりあのエネルギーと対峙するのはそれなりの覚悟を要しますね。
>AOKIT制作所さん
おおー!!
所長の教え子さんでしたか。
ちゃんと、「さすまた」ちっくな棒で鉄球を押して、スパークさせ電灯をピカピカさせてきましたよ。
>以前はもっとパワフルな作品だったのですが、最近はお利口さんになってしまいました。
そういわれると、タムラサトルさんの過去の作品が見てみたくなりますね~。
というわけで、機会があれば作品を拝見したいと思います。