あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

何気に繋がる最近見た映画~「ZERO:9/11の虚構」「ニライの丘」「ANPO」

2010-10-14 00:01:05 | DVDとか映画
ここのところ見た映画がちょっと繋がっててびっくりしたので3つ簡潔に感想を。


○ZERO:9/11の虚構

9.11が起きた後、ネット上ではあれはおかしいという話がいろんなところで聞くようになった。

そして、そういったアメリカによる自作自演を検証した本が出ては何冊か読んでみた。

そして、今回の映画上映。

恵比寿の東京都写真美術館で見てきました。

正直、今見て本で読んだこと以上の新しい情報があまりないなあと思いました。

もっと早く映像でこういった検証をした上映をしていたら効果的だったのかなあと。

逆にこれだけ時間が経ったことでOKになったということなんでしょうか。

テロップの連続が後半、ちと疲れてきます。

原版がイタリア語、それにさらに英語のアフレコが乗って、さらに日本語のテロップというのは厳しかったです。

にしても、他国へ戦争を仕掛ける口実を作るために自国の国民をここまで犠牲にするかね。

そうでないことを祈りたい。


○ニライの丘

自分が父の本当の子供でないことに気付いた少年のお話。

ただし、舞台が沖縄。

だから、どうしてもアメリカの影がちらつく。

話はすごくストレートでいいのだけど、前半なぜかやたらとカメラを揺らしてるのがとても気になった。

もうちょっと丁寧に作ればなあと。


○ANPO

圧巻でした。

画家、写真家、版画家など芸術家の目を作品を通して、日米安全保障条約やアメリカとの関係について描いている構成が素晴らしい。

冒頭、山下菊二の「新ニッポン物語」が強烈に印象の残る。

会田誠、中村宏、横尾忠則、風間サチコといったわたしの好きな作家さんが登場するってことで見に行きました。

中村宏の作品って時期によっては戦争の色合いは出てこないのも多いのですが、「砂川五番」などが画面に登場するとやはりある時期にはそういうテイストはにじみ出ていたのだあと実感。

池田龍雄、石井茂男の作品も重く、戦争の傷を感じずにはいられない。

演出家の串田和美が高校生の時に60年安保を向かえ、校庭で授業も受けずあのような法律は通してはいけないと言ってた時に先生がやってきて、「一緒に国会に行こう」と言ったエピソードは胸を打たれた。

映像をみると分かるのですが当時、あの法律の成立を阻むため、民主主義を守るために相当な数の人たちがデモに参加していたんですね。

岸首相は強行採決を取って、日米安全保障条約を結んでしまう。

風間サチコさんが挙げていた気になる言葉として「キミン」という言葉を挙げていました。

「民」を「棄てる」で「棄民」です。

なるほど、今でも日本にたくさんアメリカの基地があってアメリカに搾取されまくってる。

見終わった後、なんかこの3本の映画が繋がってとてもやりきれなくなってしまった。

でも、知らない分からないよりは少しでも理解しているほうがいいかなあと思いました。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-10-17 10:17:20
今はアメリカじゃない国に搾取されようと仕掛けてますよね^^
一方的な視点は危険ですよ
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Unknown (あおひー)
2010-10-18 07:32:51
いろんな意見があればいいと思います。
返信する

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