本日で終了とのことで、行ってきた練馬区立美術館での菅原健彦展。
ロビーに入ると高い位置に巨大な龍が。
雲龍図
冒頭の看板の画像が雲龍図。
向かいの横長の龍。なんと杉の板に描かれている。
ともかく大きく、見栄えよし。
近づいてみると木そのままに描いてるのではなく紙を貼った上に描いてる。
貼られた金箔がその巨大をいろいろな角度から見ようとすることで、キラキラと輝く表情も変わる。
新宿風景
今回は1階からスタート。その一発目がこの新宿風景。
写真で長時間露光をやると出てくる車のライトの光跡。
オレンジの光跡が美しい。
日本画。なのに都会のいつもの景色。初期のこのシリーズにまずはやられちゃいました。
首都県境
タイトルと作品そのものが一瞬直結しませんでした。
で、見ててこれが県境にある川にかかる鉄橋だということに驚く。
あ、よく見てみると電車も走っています。
鉄橋のクロスする様と中央右の集中線みたいなところ。ここが圧巻でした!!
じっとみてると線の重なりが合わせ鏡のように無限に連なっているかのよう!
谷中Y字路
これが描かれた時期(1993年)にはもう横尾忠則さんはY字路を描いてるんでしたっけ?
横尾さん以前なら三叉路と呼称してたはず。
それはさておき、見ててそぽの質感がすごく心地よいなあと。
さびのような色合いは見た角度で色味が変わります。
雪桜-久保桜
最初、タイトルを見ないで龍だとばかり思ってました。
前述した雲龍図のようなカラフルなものではなくモノトーン。
無理に岩絵の具を乗せ過ぎていないのですっきりとしている。その分、線にその命がかかってきます。
神代桜I
これはたらっとこぼした黒い線がポロックみたいでした。
まさか日本画を見ててこんな印象を抱くことになるとは。
雲水峡
スパーク!
炸裂するエネルギー。黒い線がダイナミックかつ繊細にぶつかる。
この展示室には同じタッチのがたkぅさんありましたが文句無くこれがよかったです。
雲水峡というタイトルながらも桜の樹にも見えてくる。
最終日、駆け込みでしたが十二分に堪能できました。ラストに近作が数点あったのですが、こちらはちょっとだけ弱いかなあという印象を受けました。
本日にて会期終了です。
初期の作品から近作へ、作風の変化が見事でした。
私は柔らかい光のオーロラ風の作品も好きです。
近作はもう少し見続けていきたい感じです。
とは言え雲龍図は凄い迫力でしたね。たまげました。
おおー!!総武線だったのですね~。
>私は柔らかい光のオーロラ風の作品も好きです。
これはちょっと好みが分かれるかなあというところですね。
>はろるどさん
こんばんは。
日本画なのに首都の構造物を描いてるあたりはとてもツボでした。
>とは言え雲龍図は凄い迫力でしたね。たまげました。
ええ、あの龍は壮観でしたね。