土曜日、末広町にある旧錬成中学校へ。
↑いきなりこんなオレンジのでろんとしたのが垂れ下がってました。
けっこう狭い空間を仕切ったブースに著名なギャラリーが並んでてなんだか変な感じでした。
小山登美夫ギャラリーはさすがだなあと思いました。
津田久美恵の人形。陶器で出来てて何体も集まってて世界がそこに出来てましたね。ひび割れてるし、数字の刻まれてるのも想像を膨らませてくれる。
他でたぶんあまりやらないなあという感じで切り込んでるのがよかったです。
成山画廊では松井冬子の作品が堪能出来ました。
でも、やはり痛覚を刺激されてしまうのでつらいなあと思いつつ、でも素晴らしい出来なのっでしっかりと目で受け止めてしまうのです。
こういう関係性を迫ってくるところが絵としての力量なのだと思います。
magical, art roomでふと目にとまった作品がありました。
栗山斉の作品。
何かを写したものだということは分かるのですが、このカラフルな色彩のさまざまな円は何だろう?
気になってブースのおねいさんに訪ねてみました。
なんとヒューズの光だそう。
なるほど、それぞれのアクリルプリントの下にはヒューズがありました。
何でもこれ、ヒューズによって色が異なるそう。
たくさんの枚数が並んでるからこそいいのでしょうね。でも、小さいヒューズは墓標のようにも見え、でもその死に様の美しさというパラドックス。
あと、ブース名は忘れたのですが、ガッチャマンがあってびっくり。
たぶん海外のところですね。
ちゃんと「Yoshitaka Amano」となってましたよ。
アルミにアクリルで描いたパネル。
大鷲の健の表情のりりしさ、この色気のある目の表情。線がやっぱりいいんですよね。
やはりキャラクターデザインのそのひと自らの描く作品には魂が込められていますね。まさか、こんなところでこんな作品に出会えるとは思ってもみませんでした。
1Fの会場で気になったのはこんなところでしょうか。
2Fへ上がると奥にはタグボートのブースがありました。
タグボートはネット上でアート作品を販売しているサイトです。
記事にしてなかったのですが、先月TAGBOATの青山ギャラリーでの展示会に行ってきたばかり。
ブースの手前には机があって係のひとが座ってました。
あれれ!!
なんと、先月の展示会で案内してくれた担当の方だったのです。
まさかここでお会い出来るとはびっくりです。
田中麻記子さんの作品があって価格をついつい見てしまう。いえいえ、もう参考ですよ、あくまで。
さて、今回、すごくいい作品を見ることが出来ました。
タグボートのページで見ててもこれすごいんじゃないかなと思ってた、大槻透さんの作品。
美人画です。でも、女性が大きいんですよ。でも、頭はちっちゃくて10頭身くらいあるのです。
作品には金地が使われているのですが、日本画のような鈍い光ではないところがちょっといいんですよね。
描かれる女性達の理想像がどことなく大正あたりのイメージも入ってていいバランスなのです。
これを買ってお家に飾りたいってひと多いと思いますよ。
3点ありましたが、完売でした。
こういう小規模でありながらもいい内容で楽しむことが出来ました。
こちらは既に4/6で終了です。
また、来年あったら行きたいなあと思います。